カテゴリ:フィット
需要不足で生産休止が頻発する自動車業界でおそらくホンダも例外ではない。 そんなところに多くの自動車も被害を受ける自然災害が増加。 多くの場合自然災害は、新車販売減の要素、中古車需要の増の要因。 災害の増加とは関係なく、シビックに続きジェイド、グレイスが売行き不振で日本での生産が停止される。 Nシリーズとフリードとフィットは、日本のホンダを支える屋台骨となっている。 「カッコよさ」から「心地よさ」に宗旨替えしたフィット4の売行きはいかに。 手をかけてユーザーのニーズを把握したようだが、最近のホンダにしてはやたら豊富なバリエーションの中には、明らかに設定が必要なかったものもあるようだ。 多彩なバリエーションは吉と出た!? 新型フィット 発売5か月の「人気度」 2020年7月10日 ベストカーWeb …(略)… 新型フィットは売れているのか? 2020年6月におけるフィットの国内販売ランキングは、軽自動車/小型車/普通車をすべて合計した総合順位で7位だった。 1位は2017年(暦年)以来、国内販売のトップを独走するN-BOXだ。 2位はライズ、3位はスペーシア、4位はヤリス、5位はルークス、6位はカローラシリーズと続いて、7位がフィットになる。 フィットは新型車の割に順位が低い印象も受けるが、6月には9000台以上を登録して販売は好調だ。 またコロナ禍の影響もあり、6月も国内販売台数は、昨年に比べて23%減少した。ホンダは28%のマイナスだ。 その意味で6月の販売ランキング順位は、本来の人気を反映しているとは限らない。 フィットのパワーユニット、駆動方式比率 フィットの各バリエーションの販売構成比はどうだろうか。 現時点(2020年7月)までの集計によると、フィットの国内登録台数の内、1.3Lのノーマルエンジンは31%で、1.5Lのe:HEV(ハイブリッド)は69%であった。 発売直後は28%:72%だったから、今はノーマルエンジンの比率が少し多い。 発売直後にハイブリッドなどの高価格車が中心に売れて、その後にノーマルエンジンが増えるのは一般的な傾向だ。 駆動方式の比率は、現時点では2WD(前輪駆動)が85%で、4WDは15%になる。 販売店では「4WDは納期が長い」と言うから、生産の遅れによって一時的に4WDの比率が下がっていることも考えられる。 5タイプの販売比率 そしてフィットはモデルタイプの数が多い。 実用指向のベーシック、質感と装備水準を高めた主力グレードのホーム、スポーティなネス、SUV風で3ナンバー車のクロスター、豪華指向のリュクスがある。 この5グレードをノーマルエンジンとe:HEVの両方に用意した。 従来のスポーティグレードはRSで、サスペンションに変更を施して走行性能も高めていたが、現行型のネスでは撥水シート生地などが特徴だ。 クロスターの内装を5ナンバーサイズのボディに組み合わせて、フルオートエアコンに専用装備となるプラズマクラスターを内蔵したのがネスになる。 5グレードの中では、魅力と位置付けがわかりにくい。 【フィットのグレード別販売構成比】 ・ベーシック:20%(19%) ・ホーム:47%(47%) ・ネス:5%(6%) ・クロスター:14%(14%) ・リュクス:13%(14%) ※( )内は発売直後のデータ。直近のデータが全部合計して99%になっているのは小数点以下を丸めているため ホンダはメーカーの計画に沿って売る傾向が強い 発売直後と現時点で大きな変化はなく、ベーシックとホームの2グレードを合計すると70%近くに達する。 逆にネスは5%と少なく、リュクスも若干減った。 クロスターは14%で横這いだ。 人気の高いメーカーオプションは、1位がホンダコネクトとナビ装着用スペシャルパッケージのセットだ。 これを装着すると前席の天井に緊急通報ボタンが備わり、リアワイドカメラも含まれるから安全装備としても機能する。 このメーカーオプションに、ディーラーオプションの純正カーナビを組み合わせるわけだ。 リュクスのインテリアはエクステリア同様にアクセントカラーが入り、撥水シートになる。 ステアリングヒーターは専用オプション(4WDは標準) そのほかリュクス専用のステアリングヒーター(リュクス4WDには標準装着)、クロスター専用のルーフレールも、装着比率の高いメーカーオプションとされている。 リュクス専用のステアリングヒーター、クロスター専用のルーフレールといった限定的な装備が装着比率の高いオプションになるのは不思議な気もするが、その理由は、現行フィットではメーカーオプションの種類を減らしたからだ。 従来型はメーカーオプションが多岐にわたり、組み合わせの種類も多すぎると判断された。 この課題を解決するために、現行型ではグレードを5種類に増やして、メーカーオプションを減らした。 つまり5種類のグレードと数少ないオプション設定も、メーカーが効率を優先させた結果といえるだろう。
― 引用終り ― 相変わらず極端な転換、宗旨替えはホンダのDNAらしい。 生産効率、生産性ばかり重視すると、ホンダはトヨタにはなれず、現在の日産のようになってしまう。 ホンダが日本国で自動車販売を続けるつもりなら、気を付けた方がいい。 フィット・ネスという親父ジョークで設定したのでないとすれば、「心地よさ」の宗旨で縛りをかけてスポーティさを設定したNESSは失敗だと思う。 フィットのブランドのためにもホットモデルは、用意しておくべきだ。 ホットではないスポーティーモデルは、市場に受け入れられなかった。 モビリティのロマンとはそういうものだ。 工場で作れないなら、ホンダオートボディでも無限でも活用して国内で製造し、ホットな要素の詰まったモデルを設定することが、フィットのスポーツイメージを高める。 ホットモデルとは、イギリスで製造されているタイプRのようにスパルタンなモデルばかりを指すのではない。 エンジンとミッションの設定が違うなり、エアロパーツなどの外装が違うなり、軽量化されているなりの小さな自慢の積み重ねが(パッケージング)が所有慾を刺激する。 居住性や日頃の使い勝手を損なうような、究極を求めたモデルでなくともよい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月22日 06時00分10秒
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