テーマ:自動車・交通(1690)
カテゴリ:EV 電気自動車
2020年9月3日、自動車業界のボッチと思われているホンダが米ゼネラルモーターズ(GM)との「北米での戦略的アライアンスに向けて合意」したと発表。
GMとホンダの提携は、2013年に燃料電池自動車(FCEV)について燃料電池システムと水素貯蔵システムの共同開発以来のビッグニュース。
かつてGMの担当者は 「ホンダとのつながりができたことは神の思し召しだ」と語った。 牧野 茂雄 2020/09/14 Motor-Fan.jp …(略)… GMとホンダがFCEV分野での協業を発表したのは2013年。 じつはそれまでの間、両者のR&D現場は交流を持ち、それがだんだんと密になっていた。 FCEV関連で両社が所有する特許は合計で約1200件。この数は2013年当時群を抜いていた。 水素は将来的には非常に有望だ。 しかし、いまは利益にはならない。 とはいえ、やめるわけにはいかないし他社へのリードは保っていたい。 GMとホンダがそれぞれそう考えれば、FCEVでの協業という線は自然と出てくる。 そして2013年の協業発表以降も、2017年にはFCEV基幹部品の共同生産を発表し、着実に知見の共有が進んでいることを窺わせた。 同時に信頼の絆も深まっているはずだ。 信頼関係なくして、このようなプロジェクトは成立し得ない。 2018年には自動運転分野で両社は提携した。 GMが設立した子会社にホンダが出資し、知財を共有する体制になった。 同時にBEV用2次電池の共同開発も発表した。 自動運転についてこのころ、「レベル3は相当に難しい」と言われるようになっていた。 システムが対応できなくなったとき人間に操作を代わってもらうのがレベル3だが、ひょっとしたらこれは不可能ではないかとも言われている。 ホンダとGMはこの分野でも開発時間とコストをシェアすることにした。 同様に、BEVの次世代電池も共有する決断を下した。 2020年4月、GMとホンダはBEVでの協業を発表した。あくまで「北米市場だけ」とは言うものの、GMと共同開発したBEVをGMの工場で生産してもらい、ホンダもそれをもらう。 電池だけでなく車両全体での協業だ。 ― 引用終り ― 今回の協業は、2020年4月に発表された「GMの新型バッテリー『アルティウム』を採用した、ホンダ向け次世代電気自動車(EV)の共同開発」に続くものとみてよいだろう。 4月の合意は、「GMが開発するEVプラットフォームに、ホンダ独自の内外装を載せたモデルを、GMで生産してホンダ車として売る」というもの。 9月の合意は、「エンジン、ハイブリッドシステム、プラットフォームを両社で共用する」計画。 量産車は地域ごとの好みを反映しながら、世界市場で販売する前提のコストをもとに、各ブランドの特徴・特性を出すべく企画、開発、製造される。 米国での販売の比率が大きいホンダがGMと提携するのは、「意外」ではなく「自然」な流れに見受けられる。 資本提携や経営統合が自社のメリットにならないことを知っている両者は、協業を選択した。 日産を見捨て、GMを選んだ ホンダが「正しい」理由 2020年10月07日 Newsweek お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年11月14日 09時21分51秒
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