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カテゴリ:経済
モノが一渉り行き渡った日本の消費は「使えなくなったから買う」「安いから買う」ばかりではなく、「性能がよくなったから」「効率よく作業ができるから」といったことが購入動機になることも多いようだ。 従来少数とされた、アーリーアダプター、ガジェット好きの層が増えたともいえるかもしれない。 ボリュームゾーンだけ狙っても、ヒット商品にはなりにくい時代ともいえる。 動力でネジ締める、ネジ穴をあけるインパクトドライバーにパナソニック製の大ヒット商品があるという。 発売前に目標の5倍も! 2021年8月7日 ITmedia ビジネスオンライン かゆーいところに手が届く「電動工具」が登場し、売れに売れていることをご存じだろうか。6月末、パナソニック ライフソリューションズ社は電動工具のフラッグシップモデル「Pシリーズ」の発売を発表したところ、「オレもオレも」「ウチもウチも」といった感じで、注文が殺到しているのだ。 では、どのくらい売れているのだろうか。同社のリリースを見ると、販売目標は年に7万台。この数字がどのくらいのものなのかよく分からなかったので、広報に問い合わせたところ「目標の数字は現行品の4倍ほどですね。8月1日に発売しましたが、先行予約だけで5倍ほどの注文が入りました」とのこと。 売れているアイテムは、新ブランド「EXENA(エグゼナ)」のPシリーズである。インパクトドライバー「EZ1PD1」(2万9480円~)を8月に発売し、第二弾のドリルドライバー「EZ1DD1」(4万370円~)は9月に発売する予定だ。 特に売れているのがインパクトドライバーで、その特徴は2つある。1つはヘッドサイズが業界最短の98ミリであること。もう1つは業界初の8方向に取り付けることができるアタッチメントシステムを搭載したことである。 ― 引用終り ― 最大の特徴は、ヘッドサイズが「業界最短」であること。ヘッドを短くすることで、持ち運びが軽くなっただけでなく、狭いところでも作業することができるようになった。従来の電動工具では、作業することができなかった隙間などでも使うことができるようになった。 満たされた(満たされそうな)ニーズは、ネットで効果的に拡散される。 しっかりと本来の機能を果たし、製品をコンパクト化、量産で低廉な商品とするのは日本製造業の得意技だった。 トランジスタラジオ、ウォークマンなどの世界的なヒット商品で巨大企業となったソニーは、高機能な高級品だけを提供するようになり、長い業績不振をかこった。 高機能・高価格をおった日本の総合家電企業は、シロモノ家電市場で存在感を失った。 必ずしも満たされていない市場のニーズを発掘し追究することで、大ヒット商品は生まれる。
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最終更新日
2021年10月17日 13時00分06秒
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