テーマ:ミサイル(6)
カテゴリ:航空&ミリタリー
ナチス・ドイツは多くの世界に先駆けた兵器の研究開発を行った。 当時の技術で実用化されたものも数多い。 ヘンシェル Hs 293は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが開発した世界初の動力付き誘導爆弾、世界初の対艦ミサイル。 設計はヘンシェル社のヘルベルト A. ワーグナー教授。 小型機の機体下部に過酸化水素を使用する液体ロケットエンジン(ヴぁルター機関)を装備。母機より高高度から投下後、視程内で無線による手動操縦で誘導し目標に命中させる方式。 炸薬量295kg、全長3.82m、全幅3.1m。 1941年11月に量産開始、1943年8月にHs 293Aとして作戦配備。 一定の戦果を挙げたものの、通常の爆風爆弾だったため、貫徹力が低く対艦攻撃に威力不足だったとされる。 運用上の主な問題点は下記の通り。 ・誘導のために母機が一定のコースを飛行するため、対空砲火などに対して母機が危険回避できない。 ・ミサイル氷結の根本的な解決ができなかった。 ・敵艦の船体下部を狙って水中に入ると多くの場合軌道が変わる。
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最終更新日
2021年11月22日 06時00分07秒
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