テーマ:自衛隊(127)
カテゴリ:航空事故
1月31日、航空自衛隊小松基地のF15戦闘機1機が離陸直後に行方不明になった。
航空自衛隊などが捜索した結果、垂直尾翼の大部分が海中で発見されました。 2月11日、機体番号などから消息を絶った戦闘機の一部と確認され、防衛省は「墜落した」と判断した。 2月14日、搭乗していた操縦士2名の遺体が見つかった。 小松基地のF15墜落事故 2022/2/14 毎日新聞 航空自衛隊の小松基地(石川県小松市)所属のF15戦闘機1機が日本海に墜落した事故で、空自は14日までに、搭乗していた2人の男性操縦士の遺体を発見したと発表した。 空自によると、搭乗していたのは、小松基地に拠点を置く飛行教導群司令の田中公司1佐(52)と、植田竜生1尉(33)。海上自衛隊による海中での捜索活動で11日と13日に1人ずつ発見し、収容。空自の医官が死亡と身元を確認した。空自は「遺体発見時の状況が今後の事故調査に影響を与える」として詳細を明らかにしていない。 ― 引用終り ― 2月15日、空自の委託を受けた民間のサルベージ船が、基地から約5キロの墜落現場海域で、機体の引き揚げ作業を本格化させた。ただ、サルベージ船は悪天候により午前9時ごろに作業を中断し、金沢港に入った。 2月15日、墜落原因をバーティゴと憶測する記事が中日新聞で報じられた。 2022年2月15日 中日新聞 … (略) … 織田さんと野口さんが可能性として挙げるのは、多くのパイロットが経験する「空間識失調」だ。夜間や悪天候のような視界が悪い状況で起きやすく、平衡感覚を失い、機体の姿勢や位置がわからなくなる現象。織田さんは「ベテランも例外ではない。操縦席にある姿勢指示器を見て回復することもできるが、離陸直後の低い高度では取り返しのつかない事態もありうる」と話す。 パイロット二人が搭乗していたが、野口さんは「離陸直後は前席のパイロットに操縦を任せ、後席では別の計器確認などに当たり、急降下していることに気づかなかったとも考えられる」と推測する。 ― 引用終り ― 空自小松基地F-15DJ墜落 優秀パイロットを襲った悲劇 相良静造(航空ジャーナリスト) 2022.02.16 乗りものニュース … (略) … 原因の究明は今後、機体の引き揚げ後に本格化しますが、推測として真っ先に挙げられているのが「バーティゴ(pilot vertigo)」と呼ばれる「空間識失調」です。なぜここまで早く「空間識失調」原因説が推測されたのでしょうか。 これは一言でいえば、パイロットを常に狙う危険な現象だからです。 空間識失調は、専門書をあたると「パイロットが航空機の姿勢や運動状態を客観的に把握できなくなった状態」と定義されます。つまり、自分が認識している飛び方と実際の飛行姿勢などが、著しくかけ離れた状態になるということです。 ― 引用終り ― 2月17日、海中からフライトレコーダー(飛行記録装置)の位置を知らせる発信機を回収した。レコーダー本体は見つからなかったと空自は発表した。現場海域ではこの日も悪天候のため、民間サルベージ船による機体の引き揚げ作業は行われなかった。
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最終更新日
2022年02月21日 16時00分06秒
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