カテゴリ:ダイエット、健康
自然災害の多い国である日本で育った人々は、災害に備える心気持ちが強い。これらは安全・衛生の向上につながっている。
稲作共同体の伝統で、画一化、均質化を好み産業化の進展につながったと思われる。こちらも昨今、多様化の道が求められている。 こと健康に関しては、検査技術の発達、専門性の高度化などにより、「いきすぎ」「やりすぎ」になっていると思われることも多いようだ。 厚生労働省の病人(入院患者)を減らす方針と、医師会の半病人(医院の客)である通院患者を増やす方針が、微妙なところで接点を持っていると見受けられる。 DNA検査でどの病気にどのくらいの確率でかかりやすいかなどが分かるようになった。遺伝や生活習慣の健康に及ばす影響も疫学的に把握されつつある。 医療漬けになって半病人として長生きする人生を避けるためにjは、どの病気にもならない安全基準を集めるより、どのようにすると病気になりにくいかをAIを活用して判断し、薬剤の活用、生活習慣の改善などの優先順位を明確にした対応を決める方向にすすむべきだろう。少なくとも日本の肥満率はOECD加盟国で一番低いのだから、健康長寿の実現のためには、検査しやすいBMI以外の要素にも重視すべき点があるとみてよいはずだ。 「コレステロール値」「メタボ健診の腹囲とBMI」… NEWSポストセブン / 2023年5月15日 16時15分 … (略) … 日本の異常値は世界の正常値 では、“捨てる”べき検査メニューは一体何なのか。東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一さんは、診断された数値に一喜一憂する感覚は捨ててほしいと話す。 「血圧やコレステロール値など、日本の定期健診で使われる基準値は科学的根拠だけで決められているわけではない。各学会の権威や、病院や製薬会社の利益に左右され、“医者ファースト”の理由で定められていると言っても過言ではありません。患者が増えればそれだけ儲かるクリニックがあるのは事実です。 例えば血圧は冬場になったり緊張したりすると上がり気味になる。しかし健康な人はそれを正常値に戻す力を持っています。だから単に数字だけを見るのではなく、復元力までを考えて『正常』『異常』を判断すべきです」(大櫛さん・以下同) 特に血液検査の「コレステロール値」は、国際的な基準と大きくかけ離れている。 「日本では欧米で20年前に使われていた基準がまだ使われています。悪玉といわれるLDLコレステロールの基準値の上限は、欧米では190mg/dlですが、日本の基準は120mg/dl。この厳しい基準のもと、女性の7割が異常と判断されます」 しかし、欧米に合わせると患者数は約10分の1に減るという。 「そもそも、多くの人は数値が高くても何ら問題はない。LDLが正常範囲を超えると心筋梗塞や脳卒中を起こしやすいといわれていますが、欧米では高コレステロールで心筋梗塞を起こすのは遺伝病の家族性高コレステロール血症の人のうち一部だけというのが常識となっている。しかもコレステロール値を薬で下げすぎると、生理不順やうつ病などの副作用があることも明らかになっています」 そもそもすべてのコレステロールを測定する「総コレステロール」という概念がおかしいと指摘するのは、新潟大学名誉教授の岡田正彦さんだ。 「血液検査ではHDLとLDLを一緒にして、すべてを合算した総コレステロール値も測っていることが多い。善玉と悪玉は個別に測ることに意味があるため、両方を足した数値によって明らかになる病気はありません」(岡田さん) 欧米と比較して日本の正常値が厳しすぎるのは、生活習慣病対策として行われる特定メタボ健診の腹囲とBMIも同様だ。 「現在40〜74才を対象に行われており、“メタボ”と判定された人のうち半分が欧米基準では問題がないとされます。欧米ではウエストを肋骨と腸骨の間で計測する一方、日本ではより数値が高く出る“へそまわり”で計測する独自の基準で測っているからです。女性の場合、骨盤が大きいため、男性よりも数値が高くなる傾向があります。 肥満と判定される基準もかなり厳しく、BMI25〜27.5の人は、『どの年代でも病気になりにくく死亡率が低い』というデータがありますが、日本では、BMI25以上は肥満と判定されています。結果をうのみにしてダイエットを始めれば、かえって健康を損ね、死亡リスクを上げることになりかねません」(大櫛さん) ― 引用終り ―
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最終更新日
2023年06月06日 06時00分11秒
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