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2015/06/23
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報

朝日新聞2014年9月25日の記事の記事です。


 2009年に喉頭(こうとう)がんが見つかった大阪市の会社員、K.M.さん(62)は、放射線治療を受けたが11年7月に再発、大阪府立成人病センターで切除手術を受けた。

 手術では、がんとともに声帯がある喉頭が切り取られ、気管はのど元に開けられた「気管孔(こう)」へつなげられた。口から肺へ空気が入らないため、声が出なくなった。

 話そうとしても、口から空気が抜けていくだけ。覚悟していたが、やはり気がめいった。でも、「このまま病気に負けるのは、いやだ」と思い直した。

 9月から、センター内で週に3回開かれているNPO法人「成喉(せいこう)会」の発声教室に通い始めた。口から空気を食道に飲み込み、ゲップで音が出る要領で声を出す「食道発声」を、喉頭がんの患者がボランティアで指導する場だ。

 広めの会議室にテーブルを並べ、指導役と「後輩」の患者の30人ほどが向かい合って座る。「あ、あ、あ」「い、い、い」。発声の教科書を手に、母音から練習を始めた。でも、うまくいかない。口から抜けていく空気のように、「自信もなくしかけた」。

 K.M.さんの指導役になったS.T.さん(66)から「顔の前にある空気をまとめて吸い込むようなイメージで」と教わった。それからは、口の動かし方や座る姿勢など、声を出すコツを少しずつ見つけていった。「か行」を手始めに、10月に「さ行」と「な行」、11月には「あ行」と「は行」。出せる音が増えていった。うまく声が出ると、同じテーブルに座るS.T.さんが、にっこりと笑った。

 8月に退院してすぐに、地元の小中学校に通う子どもの親たちで作るソフトボールチームの練習にも復帰した。声はうまく出せなくても、以前と同じようにプレーをしたかった。練習場の中学校に顔を出したが、気持ちが焦って仲間とうまく話せない。「落ち着いてゆっくりしゃべったら、わかるから」。チームの部長を務めるT.H.さん(61)からなだめられた。筆談も交えて会話した。

 食道発声を始めてから1年後。ひと通りの発音ができるようになった。そんなとき、成喉会理事長のR.M.さん(77)から「『食道発声』の指導員の研修に行かないか」と声をかけられた。 


写真:成喉会の発声教室で使われている食道発声の教科書
テキスト.jpg




 「朝芸プラス」4月7日版に"つんく"さんも「食道発声」の訓練をしているとの記事が載っていました。そのまま転載させていただきます。

タイトル:
声帯摘出のつんく♂は、“新たな発声法”で今後も「歌唱指導」ができる!?


 喉頭ガンの治療のため、声帯の全摘を決断したつんく♂。4月4日には母校・近畿大学の入学式に出席し、スクリーンに自らの言葉を映し出すことでメッセージを伝えた。

 声帯とともに声も失ったとされるつんく♂だが、現在は新たな発声法の習得を始めたという。声帯がなくても声を出すことができるのだろうか?

 ここでまず、声帯の全摘がどういうことなのかを確認しよう。声を出すための器官である声帯は、肺に向かう気管の入り口にあたる喉頭(こうとう)に位置している。ノドには胃に向かう食道との分岐点があり、その分岐のすぐ先が、声帯を含む喉頭になるわけだ。

 つんく♂はこの喉頭にガンができ、治療のために声帯ごと喉頭を摘出。つまり、声帯だけを摘出したわけではないのである。なお、喉頭の近くには咽頭(いんとう)があり、口を空けた奥に見える中咽頭などが該当する。報道では両者を混同し、つんく♂が咽頭ガンだとする誤った記事もあるが、咽頭は声帯とは関係ない器官である。

「つんく♂のように声帯を含む咽頭を摘出した場合、肺に向かう気道が鼻や口と繋がらなくなる。そのため、ノドに『気管孔』という穴を空け、そこから空気を取り入れることになります。近大の入学式でつんく♂はノドを覆うようにスカーフを巻いていたが、おそらく気管孔を隠すためだったのでしょう」(医療ライター)

 そして、つんく♂が習得を始めたという発声法が「食道発声法」というもの。食道の一部を声帯の代わりに振動させるもので、器具が不要なうえに、一度マスターするとスムーズに話せるようになることから、優れた方法とされている。

「この食道発声法では、いったん空気を飲み込み、それを逆流させて声を出す。一度に出せる声の長さには限界があるが、上達すれば音程も取れるようになり、歌を歌えるようになることもあります」(前出・医療ライター)

 大きな声を張ることは難しいので、「自分が歌ってみる」という形での歌唱指導は厳しいが、歌の内容を言葉で説明するには十分だ。

 なお、食道発声法は簡単な会話がこなせるようになるまで3カ月~6カ月かかるとされており、一朝一夕に身につくものではない。だが、つんく♂は持ち前の精神力で声を出せるようになることだろう。その姿が、同じように咽頭を摘出した他の患者に大きな勇気を与えるに違いない。




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最終更新日  2018/06/11 09:11:28 AM
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