テーマ:京都。(6067)
カテゴリ:常駐ガイド
【2017年10月14日(土)】
大徳寺塔頭興臨院でのガイド第3日でした。時々雨が降る生憎のお天気が影響した。 ガイド中お客様から、「月例のお茶会は、予約なしで誰でも入れるのですか?」という質問を受けました。誰でも入れるけれども、そのときは拝観料が1000円になると聞いていたので、そうお答えしました。念のため帰宅後ネットで調べてみました。間違ってはいませんでしたが、その他いろんなことが分かりました。 大徳寺での月例茶会は下記6つの塔頭寺院で28日(利休の命日)に催されます。いずれも臨時会費1,000円で、2月と8月は休会。興臨院は、事前申込など必要ありませんが、他のところでは事前に茶券を購入しないといけないところもあるようです。 その他、細かい内容では、 ・茶会が開かれている場合は、「在釜」という札が門にかけられる。 ・必要なものは、扇子・懐紙・菓子楊枝 ・服装は和服かスーツやジャケット着用が望ましい ・お茶の心得がない場合、アドバイザーとなる同伴者が必要 あと自分で勉強していて説明内容に間違いがあったことにも気付きました。 茶室「涵虚亭」の中の説明で、「洞床(ほらどこ)」の説明をしていますが、これは半楕円形の給仕口の水屋側の部分だと思い込んでいてそう説明していました。ところがそうではなくて、この給仕口を入った床の間の様式のことでした。床の前に袖壁が出ていて、中が洞のように見えるからです。 茶道に見識のある方が説明を聞かれたら、「あれ?ガイドさん間違ったこと言ってる」と思われたかも知れません。すいませんでした。次回から正します。 ●興臨院案内#2 大徳寺#2 大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山です。臨済宗は禅宗の一派で、禅宗にはその他に、曹洞宗、黄檗宗などがあります。 臨済宗には15の派があり、うち8つが京都に本山があります。下表の赤字でかいたものがそうです。大徳寺はそのうちの一つです。 応仁の乱でほとんどの伽藍を焼失しましたが、一休宗純や、その一休に帰依した尾和宗麟などの堺の豪商、戦国大名などの尽力で再建されました。江戸時代初期には伽藍のほとんどが完備されました。 一休宗純は室町前期の臨済宗の僧で、大徳寺47世を務めました。京都生まれで、後小松天皇の皇子といわれています。幼少で出家し、大徳寺の華叟宗曇(かそうそうどん)の弟子となり、その法を嗣ぎました。風狂の生涯を送り、書画・偈頌(げじゅ・禅宗で悟りの境地などの宗教的内容を表現する漢詩)に優れ、著に「狂雲集」があります。 戒律や形式に囚われない人間臭い生き方は、民衆の共感を呼び、江戸時代には、彼をモデルとした『一休咄』に代表される頓知咄(とんちばなし)を生み出す元となりました。 大人の一休さんは、アニメの一休さんからは想像できないお顔の持ち主です。 (内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。) ------------------------------------------------------------------- よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/06/10 01:40:40 AM
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