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カテゴリ:映画
【2019年8月15日(木)】
NHK-BSで映画「スティング」を放送していたので観ました。 大学時代に観た映画の中で好きな映画の一つです。 「スティング」(The Sting)は、1973年公開のアメリカ映画。第46回アカデミー賞作品賞受賞作品。昭和48年ですので、私が大学に入学したとき。とても封切り館で観る金銭的余裕はなかったので、京都の名画座の一つであった「祇園会館」で観たのだと思います。 ポスター 監督はジョージ・ロイ・ヒル。同監督の「明日に向って撃て!」(1969)で共演したポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが再共演を果たし大ヒットしました。1936年のシカゴを舞台に詐欺で日銭を稼ぐ1人の若者が、親同然の師匠を殺害したギャングに復讐するために伝説的な賭博師と協力し、得意のイカサマで相手組織を徐々に追い詰めていく様を軽快に描いたコメディ映画。相手組織のボスを演じるロバート・ショウは「007ロシアより愛をこめて」のスペクターの殺し屋ドナルド・レッド・グラント役を演じ、脚光を浴びた俳優です。 なおジョージ・ロイ・ヒル監督は、1975年に、やはりロバート・レッドフォード主演の「華麗なるヒコーキ野郎」を撮っています。「明日に向って撃て!」ではアカデミー監督賞にノミネート、「スティング」では同賞を受賞しました。「スティング」は作品賞、脚本賞、美術賞、衣裳デザイン賞、音楽賞(マーヴィン・ハムリッシュ)も受賞しています。 原題の「Sting」は本来は英語で「ブッスリ・グッサリと強烈に突き刺す」「とどめを刺す」と言う意味だが、ここでは「騙す、法外な代金を請求する、ぼったくる」という俗語。 予告編 全編にラグタイム・ピアノの曲が流れ郷愁を誘います。主題歌の「ジ・エンターテイナー」(The Entertainer)は、1902年にスコット・ジョプリンによって作曲された楽曲ですが、現在では応援歌としてJリーグや日本代表のサッカーの試合でよく耳にする曲でもあります。 「ジ・エンターテイナー」 コンサドーレ札幌応援風景 とにかく「どんでん返し」が続いて、緊張しながら観ていないとついていけなくなるくらいです。特に最後の「大どんでん返し」が圧巻です。最後の場面に臨むロバートレッドフォードがピストルを準備しながら、何かピストルの弾のようなものを口に入れるシーンがあります。その意味が最後になって分かります。そして観客も、後半は我々も騙されていたんだと気がつき、やられたと思うのです。 大恐慌の爪跡が残るシカゴの街や当時の乗り物の再現も見事です。一部、合成もあると思いますが、今のようなCGの技術もなかった時代ですので感心します。アメリカ人がこの映画を観て感じるノスタルジーは、日本人が「三丁目の夕日」を観て感じるノスタルジーとよく似ているのかもしれません。 娯楽映画としての最高傑作の一つといえるでしょう。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020/08/28 11:24:50 AM
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