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テーマ:最近観た映画。(40057)
カテゴリ:欧米映画
スイスの小さな村で
夫を亡くしたばかりの80歳のマルタが 昔の夢だった手作り&刺繍入りランジェリーの店を開くまでのお話― お年寄りがメインの物語だと どうしても“死”が付きまとうものが多いと思われる。 どうもそれは苦手。 でも、今作はそうではないので良かった。 勿論、一般的な見方からして お年寄りの方が“死”は身近なものだろうし そうして人間という存在や人生の悲哀を描くのは“あり” でもさ 80歳からでも90歳からでも 新たな夢に向かって進んでいくなんて もっともっと素敵だよね? まあ、マルタの場合 行く手を阻むのは年齢よりも 派手な下着なんてハシタナイ! …という古い概念だというのが、ちょっと面白い。 しかもそう主張するのは マルタの息子@牧師と 友人の息子@村の有力者。 マルタの息子は不倫中だし 友人の息子は村での権力を追い求めている。 夢というよりも もっとドロドロした現実的な欲望に囚われている。 友人は息子に頼らず自分の足で歩こうと 自動車免許取得に挑戦するし 別の友人はマルタの店を宣伝&販売経路を広げるために インターネットを学び始めるし ついでに新しい恋もゲットするし さらにもう一人の友人は そもそもマルタに店を開くことを勧めてくれた人だし モデルまで勤めてくれる。 このおばあちゃま達が集まって アップルパイとキルシュ(?)片手にお喋りする姿が とても可愛い。 ちゅーことで 単純な勧善懲悪。 分かり易い構図。 だから最後は少しスカッとして終わる。 でも、本音を言うと スカッと具合は足りない感じ。 そこがちょいと残念(^^;) マルタの息子は改心するんだけど お話的には2人の悪役の片方が善の側につく というのはバランスが良いと思うし 主役@マルタの息子が悪のままで終わったら 後味悪いと思うし そういう意味では正解なんだろうけど… 彼は牧師でありながら不倫という罪を犯していたわけだし 母親@マルタに対してもさんざん嫌がらせしてきたんだしなあ… まあ、世の聖職者は私生活ドロドロなのが多いらしいけど それを告発するとかいう感じじゃないものなあ。 不倫相手とハッピーエンドになっちゃうんだもの。 奥さん、結構良い人っぽかったのになあ。 それとも、皮肉として描いているのかな? それに、マルタの友人の一人が亡くなるのだけど 心臓の発作とか何とかでアッサリ済ませちゃってたけど その直前に彼女はマルタの息子に罵倒されたんだよ? それが何故、問われないわけ? しかも、不倫相手は彼女の娘なんだものなあ… …と 私的には気になる部分もあったけれど(笑) 全体的には楽しく可愛い映画でした。 『Die Herbstzeitlosen』 2006年/スイス 監督/原案:ベティナ・オベルリ 脚本:ザビーネ・ボッホハンマー 撮影:ステファン・クティ 音楽:ルック・ツィメルマン、シュトゥーベムースィヒ・レヒシュタイナー 出演: シュテファニー・グラーザー(マルタ) ハイジ・マリア・グレスナー(リージ) アンネマリー・デューリンガー(フリーダ) モニカ・グブザー(ハンニ) ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/2110-ef2f5940 ☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中! DVD アップルパイ オ・ドゥ・ヴィ キルシュ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2016.02.26 20:59:35
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