|
カテゴリ:らんまん
正直なところ、このドラマには
好感を抱いてはいたもののハマっているとは言い難かった。 それは私の視聴態度に大いに問題がある。 見逃したことも何話かあるし 最近はNHK+で週末にまとめてザックリ視聴だし… まあ、ながら見っちゅーヤツっすね(笑) それでも、、最終週となったら 何だか妙な喪失感… 自分でも気づかないうちにハマっていたのか? 何だか不思議な感覚。 …ひじゅにですが何か? 「らんまんですね」by寿恵子 第26週『スエコザサ』 登場人物が皆、個性豊かで魅力的だったと思う。 それぞれが主人公に都合の良い”駒”ではなく それぞれの人生を背負っている。 それだけに、物語としては少しばかり散漫にってしまった感があるけど じっくり視聴していたら、各人の魅力を十分に堪能できたのかもね。 最終週の始まりは、朝ドラ”お約束”をひと捻り。 タイムワープは珍しくないものの 主人公の死を描かずに死後へと跳ぶのは斬新かも? ナレ死もしょっちゅう出て来るけど 寿恵子の死を匂わせといて万太郎自身の死後へと跳ぶとは… 同じ役者が主人公の子孫として再登場というのも、よくある手ではあるけど 祖母役だった人がまた…というのは珍しいかも? 語り手が劇中にも登場 …というのだけは”まんま”だけど(笑) まんまといえば 最初から最後まで 万太郎は万太郎のまんま …だったのが良かったと思う。 最初に抱いていた”浮世離れしている”というイメージも 最後まで変わらなかった。 まあ、生きている以上 現実に目を向けざるを得ない場面ってのはあるもので 少しは悩んだり迷ったりもしたけれど それで挫折することは全くなく、好きなことを貫いた姿は ある意味、理想。 だから、周囲の人々は万太郎を愛した。 登場時は悪役に見えた人物が実は良い人だった …という描き方も 朝ドラ”お約束”というよりも 作風とかご都合とかいうよりも 万太郎と出逢ったからー …という風に解釈すべきかも。 でも、万太郎自身も皆のおかげで前進できた。 植物図鑑を完成させたのは寿恵子のため …というのが大きいし 最後は一人ではなく皆の助けを借りたわけだし。 で、この皆が集まるという展開も 基本的には朝ドラ”お約束”に入るとは思うけど それ以上に、この作品ならではの意味があったのが良かった。 単に関わりがあった人々が終盤になり一堂に会するという 懐かしさを前面に出した展開というだけでなく それぞれがそれぞれの道を究めてから、再び…というのが良い。 次々と集まる様子は 『七人の侍』の様でもあり 『少林サッカー』の様でもあり 『ちりとてちん』を様でもあり そして何より『南総里見八犬伝』の様… 寿恵子は『八犬伝』ヲタク。 寿恵子は万太郎と歩む人生を「冒険」と呼んだ。 だから、ここで皆が集まるのは、まさにクライマックス。 万太郎にとっても 寿恵子にとっても 皆にとっても 人生は「冒険」になった。 そうして植物図鑑が完成し 『らんまん』というタイトル回収。 始まりは、森の中での天狗@坂本龍馬との出逢い― 最後は、森の中での寿恵子との再会― そして全てはファンタジーになる。 「おまん、誰じゃ?」 最後の最後は万太郎にファンタジーが集約される。 この”浮世離れした”美しさが あまり乗らなかったはずの私の心に 寂しさと甘さを伴う喪失感をもたらしたのだと思う。 ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3984-3049694d ☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ スエコザサ>マキノ・ボタニカルジン 完全版 ブルーレイBOX3 牧野富太郎の植物図鑑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.01 22:18:38
コメント(0) | コメントを書く
[らんまん] カテゴリの最新記事
|