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カテゴリ:イタリア語の研究
イタリア語には、再帰動詞と呼ばれる動詞がある。
自分自身が、直接あるいは間接目的語となる動詞で、目的語として「si」が予め動詞にあてがわれている動詞である。 例:alzarsi (起床する)直説法現在 (io) mi alzo (noi) ci alziamo (tu) ti alzi (voi) vi alziate (lui) si alza (loro) si alzano al-za-re + si -> al-zar-si となるのだが、「si」が語尾ついても不定詞の音節の数とアクセントの位置は変わらない。これは「al-za-re」の最後の「e」が落ちて「si」が付くからである。 al-za-re al-zar-si さて、イタリア語を独学し始めて、ずっとおかしいと思っていたことがある。例えば「alzarsi」という再帰動詞なのだが、「alzarsi」という形で目に付くことがほとんど全くないのである。 上記の様に、実際に活用した形が一般的である。 命令法も、結構出てくる。敬語表現の「Lei」は、私は他とは離して考える。確かに、命令ではあるのだが、接続法の特殊な命令用法であると考えるからだ。大文字にしたのは、主語代名詞が要らないkらである。 (noi) Alziamoci (tu) Alzati (voi) Alziatevi (Lei) Si alzi (Loro) Si alzino もう一つ私が注目したいのは、不定詞である。「si」というのは三人称単数/複数だが、やはり話題としては、自分のことだったり、話し相手のことだったりするからだ。つまり、1/2人称の不定詞もあるのである。 (io) alzarmi (noi) alzarci (tu) alzarti (voi) alzarvi (lui) alzarsi (loro) alzarsi これは例えば、「dovere(~しなければならない)」を使うと、こうなる。 Devo alzarmi alle sette. (私は7時に起きなければいけない。) Dobbiamo alzarci alle sette. (私たちは7時に起きなければいけない。) Devi alzarti alle sette. (君は7時に起きなければいけない。) Dovete alzarvi alle sette. (君たちは7時に起きなければいけない。) Mario deve alzarsi alle sette. (マリオは7時に起きなければいけない。) I bambini devono alzarsi alle sette. (子供たちは7時に起きなければいけない。) 丁寧語の主語代名詞「Lei」を使うと、こうなる。 Lei deve alzarsi alle sette. (あなたは7時に起きなければいけない。) イタリア語を勉強するとき、こういう情報が始めに示されているとわかりやすいだろうと思って、これを書いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.18 00:49:02
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