「トランプ大統領、目を見て話した」…危機の安倍首相、涙が出る求愛
2018年04月19日11時42分 中央日報
「首相が拉致問題を(米朝首脳会談で)取り上げてほしいと要請し、トランプ大統領が『取り上げたい』と答えた。特に大統領が体を前に乗り出すようにして首相の目を見て力強く発言する姿が印象的だった。『ベストを尽くす』という話もこの時にしたものだ」。
17日(現地時間)米フロリダ州で17日に開かれた日米首脳会談の結果を記者たちにブリーフィングした日本政府関係者がした話だ。
日本人拉致問題解決を取り上げてほしいという安倍晋三首相の要請にトランプ大統領がどのように答えたかを彼は生き生きと描写した。
同関係者は続けて「(米朝首脳会談が)日本にも最善になるようベストを尽くしたい」というトランプ大統領の発言を繰り返し印象づけた。
この日の会談は両国首脳と通訳だけが参加した55分間の単独会談、一部関係者が追加で同席した70分間の拡大会談で進められた。
関連内容をブリーフィングした関係者は、「トランプ大統領がどのような方法でベストを尽くすと話したのか」という記者らの質問に、「具体的な対話内容に対する詳しい言及は避ける」としながらも、雰囲気に対しては「とても率直で真剣だった」と強調した。
また、「北朝鮮に継続して圧力を加えなければならない」という安倍首相の持論を意識したように、「トランプ大統領も『北朝鮮に対し強い姿勢で臨む』と話した」と述べた。
自分たちに有利な内容は丁寧に知らせながらも両国が対立を生じさせている貿易や経済問題について「あすさらに議論することにしたのできょうは詳細に説明しない」と言葉を濁した。
安倍首相は会談で、米国のシリア攻撃に対し「化学兵器の使用は容認できないという米国と英国、フランスの決議を支持する」とした。
安倍首相はまた、単独会談後には「2人だけで北朝鮮問題と経済に対しとても深い話を交わすことができた。大変重要な点において意見の一致を見た」と成果を強調した。
菅義偉官房長官は東京の首相官邸で行われた定例会見で「とても率直で深みある意見交換がされ、とても意味があったと聞いた。トランプ大統領のリーダーシップを高く評価する」と話した。
一言で日本政府全体が必死に日米首脳会談の成果を広報する様子だ。
これは現在の安倍首相が置かれた状況とかみ合わさっている。安倍首相は各種私学財団関連スキャンダルに財務省事務次官のセクハラ議論などで最悪の危機に陥っている。さらに昨年すでに一度使った「衆議院解散カード」を再び切るかもしれないという話が出るほど首相周辺の危機感は強い。
安倍首相の側近である飯島勲内閣官房参与も放送に出演し、「1日でも早く解散しなければならない」と主張し、野党でも「実際に突然の衆議院解散に備えなければならない」という懸念が出ている。
だが選挙を行ってから6カ月もたたない状況での衆議院解散はリスクがとても大きい。正常な方法で危機を脱出するために安倍首相が期待できるのは外交安保分野のカードだけだ。日本人拉致問題と北朝鮮の核・ミサイル問題と関連しどうにかリーダーシップを発揮し怒った日本国内の民心を鎮めようというのが安倍首相の計算だ。
こうした安倍首相にトランプ大統領は最後の希望とも変わらない存在だ。だが18日に予定された2日目の会談ではぎすぎすとした経済・貿易分野に対する集中的な議論が行き交う予定で、会談の成果が安倍首相の期待に沿えるかは極めて不透明だ。
トランプ大統領就任後3度目となる2人のゴルフラウンディングも行われるが、以前ほどの和気あいあいとした雰囲気が演出されるのは容易でないだろうと日本メディアは予想する。
※「涙が出る求愛」
・・・まあ、ネタミなんだろうが、これが同じ自由陣営の元首にいう言葉かね、しかも100年にわたって食わせてもらってきた国の元首に言える言葉か?人間じゃないよ、
トランプ大統領「拉致被害者問題、朝米首脳会談で取り上げる」
登録:2018-04-19 05:38 修正:2018-04-19 07:16
安倍首相の要求に肯定的に答える形で
日本に対する貿易圧迫の意向も明らかに
日本の安倍晋三首相に会ったドナルド・トランプ米大統領が、朝米首脳会談で日本が重視する「日本人拉致被害者問題」を取り上げると述べた。一方、貿易と関連しては日本を圧迫する考えを示唆した。
トランプ大統領と安倍首相は17日(現地時間)、米国フロリダ州マールアラーゴで単独首脳会談と少数の人を陪席した少人数会合を開いた。
単独首脳会談に先立ち、安倍首相は「完全かつ検証可能で不可逆的な北朝鮮の核・ミサイル放棄に関する認識を共有したい」として、「日本にとって重要な拉致問題についても、徹底的に話し合いたい」と述べた。トランプ大統領は「日米の絆は非常に強く、北朝鮮に対しても意見が一致している」と答えた。
少人数会合にはトランプ大統領と安倍首相、ジョン・ボルトン・ホワイトハウス国家安保補佐官、谷内正太郎国家安全保障会議局長らが出席した。同会合の冒頭発言で、安倍首相は「(トランプ大統領と)二人で北朝鮮問題と経済についてかなり踏み込んだ協議をすることができた。非常に重要な点で認識が一致することを確認した」と述べた。トランプ大統領は「朝米首脳会談で、米国は拉致問題を取り上げるつもりだ。日本にとって最善(の結果)になるようベストを尽くす」と明らかにした。
トランプ大統領は自分の関心事の対日貿易赤字の改善に向けて、安倍首相を圧迫する意向も示した。「日本は米国から多くの防衛装備を購入しており、米国は日本から多くの自動車を買っている。しかし、貿易についてはさらに話し合わなければならない。安倍首相もこれを理解している」と述べた。日本は、米国が日米自由貿易協定(FTA)の締結を要求しかねないと懸念しており、麻生太郎副首相兼財務相は先月、国会で日米自由貿易協定の交渉は「絶対拒否する」と答弁した。
トランプ大統領と安倍首相は18日、一緒にゴルフをした後、昼食を共にしながら貿易問題などについて協議し、共同記者会見を開いて会談の成果を発表する予定だ。
東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/841128.html韓国語原文入力:2018-04-18 20:49
訳H.J
韓日そろってトランプ大統領礼賛
本人は「自画自賛」
「米国がなかったら、いや、特に私がいなかったら、南北は何も話し合えなかっただろうし、平昌冬季五輪は失敗していただろう」
これは、ドナルド・トランプ米大統領が17日(現地時間)、米日首脳会談で記者団に対し、南北・米朝首脳会談に関して説明する際、述べた言葉だ。そして、「北朝鮮は冬季五輪に参加した。それは(私でなければ)起こり得なかったことだろう」とも言った。米メディアは「トランプ大統領は自身に関心が集まるべきだという考えが強いので、自分自身を褒めたたえることに躊躇(ちゅうちょ)がない。ほかの国々もトランプ大統領を相手にする時はこの点を積極的に活用する」と報じた。
事実、安倍晋三首相はこの日、積極的にトランプ大統領に花を持たせた。安倍首相は首脳会談冒頭の発言で、「北朝鮮の指導者と首脳会談をするというトランプ大統領の勇気を高く称賛する」と述べた。そして、トランプ大統領のことを「ドナルド」と親しげに呼んだ後、「このような変化の背景には、ドナルドが確固たる信念と決意を見せたからだ」と言った。また、「私はこの場で、あなたのリーダーシップに敬意を表したい」「日本人拉致問題にも進展があることを願っている」とも述べた。トランプ大統領をおだてて、日本の課題も解決してほしいと頼んだのだ。
「トランプ大統領礼賛」は韓国でも同じだ。大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)は18日、記者らに「南北・米朝首脳会談には世界史的な意義がある」「ここまで(来る)過程では、米国の役割やトランプ大統領の『韓半島(朝鮮半島)非核化目標を達成しよう』という強い意思が多大な貢献をしたと思う。機会があるたびに感謝の気持ちと共に、継続的な協力と支援をお願いしている」と述べた。
ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員
朝鮮日報/記事入力 : 2018/04/19 08:42
拉致問題解決へ努力 トランプ大統領が安倍首相に約束
2018/04/19 09:41
【ワシントン聯合ニュース】トランプ米大統領は米フロリダ州で18日、日本の安倍晋三首相と会談後に共同記者会見を開き、6月上旬までに開催見込みの米朝首脳会談で北朝鮮による日本人拉致問題を解決するため努力すると約束した。
トランプ氏は会見で、昨年11月に訪日した際に拉致被害者の家族と面会したことに触れ、「私はできるだけ早くこの家族たちが再び一緒になれるよう願っている。私たちは彼らが家に戻れるよう、あらゆる可能なことをする」と述べた。
拉致問題に関する日本人記者の質問に、「拉致問題は私にとって非常に重要だ。あなたの国の首相にとって重要な問題だからだ」と応じ、「彼(安倍首相)のその問題に対する熱意は信じがたいほどのレベルだった。被害者たちが家に戻れるよう努力する」と重ねて強調した。
安倍氏はこれに感謝の意を示し、こうした北朝鮮問題を扱うため、米国と日本、韓国が3カ国間で緊密に努力していくと述べた。
「半分成功」「日本の片思い」安倍首相の訪米、韓国メディアの評価は?
配信日時:2018年4月19日(木) 12時50分
2018年4月18日、トランプ政権発足後2回目となる米国訪問を行った安倍晋三首相について、韓国・ファイナンシャルニュースは「半分の成功を収めた」と評価した。
記事は「安倍首相は今後予定されている北米(米朝)首脳会談で日本人拉致被害者問題を扱うという約束を取り付けたが、関税やFTA(自由貿易協定)では確実な合意を導き出せなかった」と伝えている。安倍首相は17日(以下、現地時間)、フロリダ州パームビーチに到着し、トランプ大統領との首脳会談と少人数会合、夕食会に臨んだ。記事は「安倍首相が同日、決着を付けるべく持ち込んだテーマは北朝鮮と貿易だった」とし、「トランプ大統領は北朝鮮問題については安倍首相の考えを受け入れ、北米会談での拉致問題への言及や北朝鮮の不可逆的な核ミサイル廃棄に向けた協力を約束した」と説明している。一方で「安倍首相は貿易分野では期待どおりの結果を出せなかった」とし、「トランプ大統領は対日貿易赤字の縮小の必要性を指摘。ラリー・クドロー国家経済会議(NEC)委員長は鉄鋼関税を免除する案を議論中と明らかにしたが、代わりの要求については言及しなかった」と伝えた。さらに記事は、昨年の就任直後にTPP(環太平洋連携協定)脱退を宣言し、今月に復帰の可能性を示唆していたトランプ大統領が、安倍首相と会う前にツイッターでTPPを批判していたことにも触れている。
翌日18日については、朝鮮日報が「昼食会、ゴルフ会合でも変わらぬ安倍首相の片思い」との見出しで伝え、「米朝首脳会談を前に朝鮮半島問題で日本が省かれないよう慌てて米国に飛んで行ったが、終始、米国の対日貿易赤字に関する指摘を受けた」と分析した。両首脳は同日、昼食会、共同記者会見、ゴルフを行った。記事は昼食会について「トランプ大統領は米国が日本との貿易で大きな赤字を出していることを強調し、早期解決を求めた」と説明。さらに「米国のTPP復帰に向けた安倍首相の努力も水の泡となった」とし、「安倍首相は日米両国とアジア太平洋地域の経済成長のため、米国と協力して貿易と投資を拡大していくとの意思を明らかにしたが、トランプ大統領は共同会見で『米国により良い条件が提示されなければTPP加入はない』と強調した」と伝えた。
また“ゴルフ会合”についても「安倍首相が望む答えが得られたかは分からない」とし、昨年2月のゴルフ会合で安倍首相がバンカーで転んだことを挙げ「トランプ大統領は安倍首相など眼中にないとの評価もあった」と指摘。プレー時間も昨年2月より短かったという。
安倍首相の今回の訪米については、韓国のネットユーザーからも「安倍首相は泣いているだろう」「日本は今、生き残るために必死だ」「プライドはないの?」「誰が見てもトランプ大統領は忙しい時期。迷惑だったのでは?」など厳しい声が数多く上がっている。(翻訳・編集/堂本)