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ワルディーの京都案内

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2017/09/08
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テーマ:京都。(6067)
カテゴリ:常駐ガイド
2017年9月8日(金)】

 下鴨神社ガイド第8日目でした。

 このシリーズ、初の受付担当でした。「京の冬の旅」で今年の1~3月、妙心寺塔頭の養徳院でのガイドのとき受付を2度担当しましたが、それ以来の受付担当です。

 当日責任者の先輩の方に、助言、協力をしていただき、慌てながらも、何とか想定時間内で矛盾のない締め作業ができました。

 これで3回の受付を経験したことになりますが、ようやく慣れたような気がします。次回からは今回のように慌てることなく、こなせるだろうと思います。




●大炊殿エリア その1 賀茂斎院御所、双葉葵


 三井神社のエリアの西隣りが大炊殿(おおいどの)のエリアです。このエリアのみ屋外・屋内とも写真撮影自由になっています。

 このエリアは「賀茂斎院御所」があったところです。

 「斎院」について、まず「斎王(さいおう)」から説明します。斎王は、伊勢神宮または賀茂神社に巫女として奉仕した未婚の内親王(親王宣下を受けた天皇の皇女)または女王(親王宣下を受けていない天皇の皇女、あるいは親王の王女)のことです。伊勢神宮の斎王は特に斎宮(さいぐう)、賀茂神社の斎王は特に斎院(さいいん)と呼ばれました。斎宮の歴史は古く、『日本書紀』によれば崇神朝にその嚆矢が認められます。制度的に整ったものが確認できるのは上代の天武朝からです。一方の斎院は平安時代初期に始まり、鎌倉時代、承久の乱後の混乱の中で断絶しました。初代斎院は、嵯峨天皇有智子(うちこ)内親王。最後の35代斎院は、後鳥羽天皇の皇女、礼子(れいし(いやこ))内親王です。

 斎院は、紫野に置かれた斎院御所に滞在しましたが(現在の京都市上京区櫟谷七野(いちいだにななの)神社のあたり)、賀茂祭の期間は、下鴨神社内のこの賀茂斎院御所に滞在したといわれます。斎院制度が廃絶になった後、応仁文明の乱で賀茂斎院御所は焼失し、以降、再建されることはありませんでした。





 しかし、この斎院は現在「斎王代」という形で、葵祭に再現されています。

 葵祭では、1956年(昭和31年)に斎王にちなみ、斎王代と女人列が創設されました。斎王役は、一般女性から選ばれるので斎王の代理という意味で「斎王代」と呼ばれます。この斎王代は「一般公募」あるいはオーディション等で選ばれません。才色兼備だけでなく、一説によると2000万円と言われる費用を負担できることが条件になります(着る「十二単」の衣装も新調で自前とか)。そのため、京都ゆかりの寺社・文化人・実業家などの令嬢が推薦等で選ばれています。莫大な負担ができる家の令嬢に事実上限られるため、母娘で斎王代、姉妹揃って斎王代とか、祖母・母・子と三代続けて斎王代であるという例もあります。

 毎年5月4日には斎王代禊(みそぎ)の儀が行われます。下鴨神社と上賀茂神社両社で隔年交替で行われます。今年は下鴨神社で行われ、斎王代と女人たちが御手洗池(みたらしいけ)に手を浸し清めました。5月15日の葵祭の「路頭の儀」では、斎王代は腰輿(およよ)と呼ばれる輿に乗って、祭の主役の一人を務めます。





 この葵祭では、行列に参加する人の衣冠などに双葉葵の葉が飾られます。双葉葵はこの賀茂斎院御所にも自然に豊富に生っていました。しかし、双葉葵は気候に敏感な植物のようで、温暖化などにより、自然に育てることがむつかしくなっています。そのため、現在は上賀茂神社、下鴨神社内だけで賄うのが困難になり、「葵プロジェクト」と称して、全国の学校などに協力してもらって、双葉葵を育ててもらっています。そして、この庭でも賀茂斎院御所の「葵の庭」を再現しようと、双葉葵を植えて庭師さんが苦労しながら育てておられます。

葵の庭




フタバアオイ (撮影9月13日)







 もう一つ葵祭に欠かせないのが「カツラ(桂)」の木です。フタバアオイと同じように、ハード型の葉をもち、牛車を飾ったりします。この桂の木もこの庭に植えられています。

カツラの木







特別拝観エリアの外の駒札




 帰宅途中、K歯科に寄り、今回の歯痛の最後の治療をしていただきました。1ヵ月後に点検です。


(守秘義務再考版。原文は非公開日記に移動済み。)

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最終更新日  2019/06/08 06:28:21 PM
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