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カテゴリ:韓国映画
人は何故、幸せな時にケーキを求めるのだろう
よく分からないが、 人生は消えない傷と忘れたい記憶ばかりだ だから人は幸せな時にケーキを求めるのかも ほろ苦い人生だから 幸せな時だけは甘さを楽しみたいのだ 例によって(笑) 原作もアニメも日本のドラマも未見のまま。 だから違いは全く分からないのだけど この映画の限りで言うと、極めて韓国映画らしい題材だと思った。 随分前に一度観て、懐かしくなって今回また観た。 以前は胸が痛む部分が多く、最後にちょっとホンワカした気持ちになれた。 今回は終始、温かい気持ちで観ることができ、ちょっと「萌え」た(笑) “アンティーク”という名のケーキ屋で働く4人の男性― オーナーのジニョクは子供の頃に誘拐されたことがトラウマになっている。 パティシエのソヌはどんな男性をも惑わす「魔性のゲイ」で女性恐怖症。 見習いパティシエのギボムは網膜剥離で夢を断たれた元天才ボクサー。 ギャルソンのスヨンは目が弱く気も弱く超不器用でジニョク依存症? 全員が何かしら心の傷を抱えている。 でも、物語のトーンは明るく、所々ミュージカル仕立てになっている。 まあ、これは賛否両論かも? 私的には、最初はちょっと引いたけど(笑) すぐに慣れて楽しむことができた。 妄想系(?)のギャグも多く、必ずしも笑えるわけではない>国民性もあるかも? 例えばジニョクがクリスマスケーキを配達してまわるシーンで、 客に合わせて「怪獣サンタ」だの「恥かしがり屋のサンタ」だの「失恋サンタ」だのに変身するのは やっぱ以前はちょっと引いたんだけど(笑) 今回は楽しかったし、可愛いと思えた。 後半、連続誘拐犯を見つけるエピでは少しばかりトーンが暗くなる。 で、これこそジニョクがトラウマを克服するために願い続けていたことであり “アンティーク”を始めた真の目的だったと明かされるんだけど、 その誘拐犯はジニョクを誘拐した犯人とは別人だし ジニョクの事件は結局、何も解決しないまま終わる ただ、視聴者にだけは真実を知らせて― そういう終わり方が、なかなか面白いと思った。 最後は4人とも、何とか傷を克服し人生に前向きになる。 つまり、一つの“成長”を見せる。 でも、何ていうか、それが重要ではないという印象を受けた。 傷があるから、人生の苦い味を既に知っているから ケーキの甘さが分かるのだ。 だから、傷はあっても良い。 寧ろ、あって当たり前なのかもしれない。 だって人生は「ほろ苦い」から。 傷を肯定する、というと変かもしれないけど(笑) 傷は消えなくても、見方を変えることで 痛まないように抱えていくことはできる…みたいな 何だか本当の意味での慰めや励ましを与えてくれているように感じた。 ちょっと褒め過ぎ?(笑) 2008年/韓国 原作:よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』 監督:ミン・ギュドン 出演:チュ・ジフン(ジニョク)キム・ジェウク(ソヌ)ユ・アイン(ギボム) チェ・ジホ(スヨン)アンディ・ジレ(イヴァン) ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/169-93890f15 クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 韓国映画 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります やっくんち
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