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ごく最近知った、ロボマインド・プロジェクトの田方篤志さんとYouTubeチャンネルのイチゼロシステムのゆうさんの存在は大きい。
今後、「言語と記憶喚起の関係」を一般に認知してもらう事が私の目的であるが、お二人のおかげで「記憶」や「メモリー」に関して私の考えでは抜けていた部分が幾つか補足され、今後私が進む方向が、より具体的に見えて来た気がする。 自分の中でも「記憶」というのが何であるかまだまだよく分かっていないのだが、「記憶の本質」は多分、我々の常識を超えるところにあるというのが私の今の率直な感想である。でも、十年以上かけて、少しづつであるが、その姿が見えて来た気がする。 言語に関して限定しようとするのであれば、先ずは「自分の記憶に自由にアクセスできるのは人間だけである」という事を認識する必要がある。次に、動物の認知における記憶のメカニズムを理解する事も重要である。 「記憶/記憶喚起」を理解する最初の一歩は、動物と人間では大きな違いがあると認識する事。が、人間も動物であるため同じ記憶喚起メカニズムを共有している為、動物と人間の間の線引きをするのが非常に難しい。その鍵を握るのが「記号の離散性」だが「記号同士の再融合更新」も重要である。 記号というのは「互いに、同じだけと違う/違うけど同じ」という関係を生む構造を共有している。このためにに必要な「記号の二極化」を生むのが「記憶の生成と喚起」という「離散分裂(再)融合更新循環サイクル」であり、記憶として保存されたものを再び喚起することで「時間軸」が成立する。 人間は動物から進化した。つまり動物の認知システムの一部である記憶喚起のメカニズムが「記号のベース」になっていると考えるのが自然。元々生命が知覚を獲得したのは運動するための誘因となるため。つまり「知覚に反応する」のではなく、「運動が先にあって知覚はそれを誘引」するに過ぎない。 認知サイクルの「刺激>反応」という図式が、実は逆で「運動>知覚が誘因」であったという事に気がついた事で、現在の記憶(知覚)と過去の記憶(経験)は「互いに相似体の関係」であり、その間に働く力が「記号」の研究で発見した「離散分裂(再)融合更新循環サイクル」であるという結論に達した。 つまり人間の記憶は「離散分裂によって生まれた相似体同士が再び、結びつき融合して更新するサイクル」を持った「自己組織化システム」なのであり、これが言語を生み出すメカニズムなのである。@neiltheise 氏の自己組織化システムのサイクルに、何故か「言語」が抜けているのが私には理解できない。 言語の記号を観察して得られた「離散分裂(再)融合更新循環サイクル」が、この宇宙の記憶の進化を司っているメカニズムかもしれないというのは、実はこのサイクルを見つける前から予感していた。それから十数年経って、現実味が出て来たとのだが、これから自分がどういう方向に進むのかわからない。 それでも、今でもいろんな刺激を得て、少しづつ前進している感覚があるので、このまま続けていこうと思う。どちらにしろ「言語の謎」を既に解明した自信はあるので、結構安心していられるというのもある。後は、周りがどこまでついて来られるかどうか。言語の謎は、入り口が狭くて奥が深い。 「言語の謎」の入口は「言語には差異しかない」。これに尽きる。ここから入ると、人間の言語というのは「宇宙の誕生と共に始まった記憶の生成と組織化、更に進化のプロセス」の一つの通過点という事が理解できる様になり、一種「神の視点」を手に入れる事が可能。それからどうするかは、あなた次第。 「言語の謎」を手に入れる事で、今後「量子重力論」と「進化論」の両者が完成するかもしれないという目論見はある。「次の科学のパラダイムシフト」を起こすのは多分この二つだろうと思うが、私にはどちらも実現することが出来ない。だから、誰かそれを実現できそうな人を探しているのである。 言語学者たちは、もう「言語の謎」に興味が無いかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.23 01:01:55
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