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カテゴリ:新ソシュール記号学
真実の目【衝撃】“単一電子宇宙仮説”が示した世界の真実!科学が突き止めた究極の謎とは?
ジョン・ホイーラーの「単一電子宇宙仮説」の動画。 私が考えている宇宙のイメージとかなりシンクロしている。 ただ、ここに「記憶を刻む空間」という考えが無いのが大きな違いだと思う。 これに関しては、また新たに投稿したいと思う。 今晩は、ちょっと嬉しい。 この宇宙(世界)の、あらゆる存在は、記憶の生成、維持、喚起、更新、進化の循環サイクルと言う、自己同一性を維持しようとする「力」によって支えられている。 この「力」の源が「意識」である。 意識の進化が時間の流れを生み、我々はその軌跡が記憶として刻まれて行く空間の中で生きている。 空間に刻まれた意識の進化の記憶は不可逆的であるが、意識の進化と共に発生した時間には可逆性がある。 いや、可逆性とか不可逆とかは、空間に刻まれた記憶の中に生きている我々の「視点」でしかない。 記憶の刻まれた空間と、反転した世界が存在する筈。 これが、所謂、反物質なのだろうか。 この世のあらゆる存在は、時間の流れに抗って自己同一性を維持しようとするダイナミックな力、つまり循環サイクルによって保証されている。 これを、別の視点で語ろうとすると、自らの自己同一性を維持しようとする「何者」かが、それを実現した時と同時に時間が生まれたと言う事が出来る。 この「何者」が「意識」であると私は考えている。 意識があると言う事は、単純に「自分が自分である事」である。 只、自分の存在を確認する為には、必ず他者の存在が必須になる。 この世に自分だけ存在する事は出来ない。 だから、意識は自分を知る為に、自分自身を離散的に分裂する事になる。 ジョン・ホイーラーの「単一電子宇宙仮説」は、これに呼応する。 私は、この宇宙に無数にある全ての原子は、互いに個々性を持った相似体であると考えたが、実はそれは、電子にこそ適応出来る概念だった可能性が出て来た。 電子とは、異なる原子同士を弁別する為の(離散的な)閾値であると言える。 我々が当たり前の様に何の疑問もなく使っている情報と言う概念は、全ての始まりとなった「意識」が自分自身の存在を知ろうと思い、自分自身を離散的に分裂して自分の分身を生み出し、それを「時間差」で呼び出して再び融合し新しい「自分」に更新すると言う循環サイクルがある事で初めて実現される。 この時間差と言うのは正しくはない。 何故なら意識が自分の片割れを呼び出す事で初めて時間軸が生まれるからである。 そして、この時間軸上に自分の更新と言う形で実現される意識の進化が時間と同時に生まれた空間に刻まれて行く。 これが意識の進化の軌跡である記憶であり、一つの方向性を持つ。 ジョン・ホイーラーの「単一電子宇宙仮説」に、意識の進化を支える「記憶の生成、喚起、更新、進化と言う循環サイクル」を追加したら、宇宙の摂理は科学的に解けると思う。 一つ、補足すると、この循環サイクルの原動力となっているのが「重力」である。 そして、重力とは、すなわち「愛」である。 「愛」は「恋」とは少し違う。 元々は一つであったが、離散的に分裂して分かれた二つの片割れが、再び互いを呼び合って融合し、新しい「自分」を更新する為の相互に働く引力を「愛」と呼ぶ。 生物的な愛は、受精と言う形で新しい生命を生む。 言語的な愛は、我々人類の意識の進化を推進する力だ。 この言語的な愛と言うのは私がソシュールの「言語には差異しか無い」と言う命題から導き出したものであり、記号同士に働く相互引力によって、記号同士が結び付き自己更新し、それまでに無い新しい文脈/意味を構築して行く。 更に、人間の意識の進化の軌跡として人類の集団意識の上に刻まれて行く。 この言語の記号同士に相互に働く引力(物理的に言うと重力)を私は「離散分裂(再)融合更新循環サイクル」と名付けた。 我々は、このメカニズムのお陰で自分自身の存在を常に更新しながら成長が出来る。 我々、個々人の意識の成長は人類の集団的な記憶として集約され人類の意識を進化させて行く。 単一電子宇宙仮説に倣うと(宇宙誕生前夜の)意識が最初に生み出したのが電子であり、それが電荷と言う形で原子同士を離散的に識別する事を可能にしたと同時に時間軸が生まれ、電子同士が呼び合って再び融合し自らを更新して行く過程が記憶と言う形で時間軸に沿って一定方向に空間上に刻まれて行く。 只、私はビッグバンによって単一の宇宙が誕生したとは考えない。 この発想は、物理学者が自分の限りある一生を宇宙に投影した事によって生まれた。 この「宇宙」は、常に何処にでも発生しているのであり、我々、人類を育んだ太陽系は、その一つである。 しかし、それは「マルチバース」とも違う。 マルチバースは、物理学者達が「ファイン・チューニング・ユニバース」を説明出来ずに、苦し紛れに出したプランBに過ぎないと私は思う。 宇宙(我々の場合、太陽系)に関して言えば、全ては「意識」が最初に生み出した電子の引き起こした連鎖反応によって生まれ、進化して来たのであると言える。 ホイーラーの単一電子宇宙仮説を昨日、初めて知って全てとは言えないが、今迄私が言語学の研究を通して集めて来たメジャーなピースが収まるべき所に収まった気がする。 泥だらけだったプールの底のモザイク画が、ようやく全体像を私に見せ始めて来た。 これを皆と共有できる様にこれから頑張る。 始まりの意識の自らの離散的な分裂は、先ず化学レベルで電子と言う形で実現された。 こうして生まれた互いに相似体である無数の「個々体」は、相似体であるが故に互いの引力で呼び合って再び融合し、自己を更新しながら、記憶と言う形で進化し、次のレベルの「離散的な分裂構図」を生み出して行く。 電子の電荷によって構成される「化学物質の離散的な分裂構図」は、生物レベルでは遺伝子と言う形で実現され、これと同時に生まれた「認知を司る離散的な分裂構図」を生み出し、それが更に進化する事で、この「離散的な分裂構図」は、言語を使った発話の進化の胚となる記号と言う形で実現した。 全ては(始まりの)意識が、自分自身の自己同一性、すなわち存在を確認しようとして電子(物質の電荷)を生んだ事によって始まった意識の進化の連鎖反応である。 この意識の進化は、記憶喚起と言う過程を通して前後の両極性を持つ時間軸を生み、進化の軌跡は記憶と言う形で空間に刻まれて行く。 ソシュールの考えた「sémiologie(記号学)」と言うのは、物理の電子、化学が進化して生まれた生物の遺伝子、認知が進化して生まれた言語の記号、全てを包括する学問であった可能性がある。 これを彷彿させる記述がソシュールの一般言語学講義にはあり、以前それを読んで夢を膨らませた記憶がある。 が、私の最大の関心事は過去の意識の進化の過程ではない。 動物一般の認知メカニズム(特に記憶喚起)が進化して人類は記号を獲得し、これを活用して言語を発明するに至り、動物とは違った存在である人間になった。 言語を通しての人間の意識の進化は現在進行形であるが、私はその先を知りたい。 人類の未来と言うと多分少し違う。 何故なら人間の言語による思考を動物が理解出来ないのと同様に、我々には絶対に手が届かない世界である可能性が高いからである。 でもきっと、その時には知識としては反物質の謎も解けていると思う。 でも、人間は一生苦悩する存在と言うのは変わらないと思う。 何故なら我々人類の個々人の苦悩の上に人間の進化があるのであり、例え次の特異点が来たとしても、この構図は変わらない筈だから。 その時まで生きていられたらと思うが、多分それは叶わないと思う。 人類が「離散分裂(再)融合更新循環サイクル」を理解して、昇華させるにはまだまだ時間が必要。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.15 02:08:58
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