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テーマ:タイガース党(8400)
カテゴリ:阪神2008
星野SD、カネはワシの最高傑作や!“金の世界であいつは異質”
巨人-ヤクルト戦を解説した星野監督はサンケイスポーツに“特別手記”を寄せた おめでとう、カネ!! 08年北京五輪で金メダルを目指す野球の日本代表・星野仙一監督(61)が通算2000安打を達成した阪神・金本知憲外野手(40)へ祝福コメントを寄せた。02年オフ、FA移籍に尽力した“生みの親”が心中を吐露した。 ◇ 今までの人生を象徴するような“難産”だったけど、それも金本らしくていいんじゃないかな。苦労してきた分、本人が一番、ホッとしているやろね。 普通、名球会は引退の一歩手前というのかな。それだけを目標にして、よれよれになっても辞めずに、息も絶え絶えでやっと到達できたというイメージがある。その生き様をどうこういうつもりはないけど、カネは違う。 余力がある。だからファンにお願いしたい。これが通過点だということをわかってほしい。もっとプレッシャーをかけて、もっと期待して…。そうすれば必ず、結果を出しよる。だから「おめでとう」は言っても、「よかったな」は言わん。 カネに対し、オレは引け目と負い目を覚えるときがある。阪神監督1年目の02年オフ。その年は開幕7連勝しながら、けが人が多くて4位に終わった。補強の必要性に迫られていた。その中で名前が挙がったのがカネだった。 とにかく試合に出る。故障に強い。「ねんざはけがじゃない」と、よう言うとった。チャンスで二ゴロを打って走者を進める自己犠牲の精神。何もかも、タイガースに欠けていた部分やった。最も求められる要素を持っていた。 本人はものすごく悩んでいた。岡山のホテルで4時間近く話したこともあったね。やっと「お世話になります」と言うてくれた。でも先立つモノがない。資金がなくてね。最初提示した金額から次は減っていたと思う。失礼な話やけども、カネならわかってくれると思った。というか甘えた。 記念プレートを掲げる金本 「星野さんに脅かされた」と言ったことがあったけど、その通り。でも飛び込んできてくれた。感謝しとるし、申し訳ないと思っているよ。照れがあるんで、面と向かっては言えないけどね。 年俸が低いんで、出来高でカバーしようと思った。そしたら「インセンティブって何ですか?」。ビックリしたよ。カープの契約がそうなっていたんやろうか。金、金の世界で、それがファンの不信感を呼んで、人気低迷のひとつの理由になっとるけど、カネの場合は異質やった。 13年間の監督生活でいろんな補強をした。思えば、最後の補強がカネやった。03年を最後に監督をやめたんやからね。カッコいい言い方を許してもらえるなら、ワシの“最高傑作”だと思っている。 このオフでも時間があれば、メシでも食いに行こうか。でも、何度も言うけど通過点。ファンと一緒にプレッシャーをかけ、“恫喝(どうかつ)”してやる。覚悟しとけよ!! というこっちゃね。 (五輪日本代表監督) ★次は3000本や 星野監督は12日、巨人ーヤクルト戦のテレビ解説のため、東京ドームへ。午後4時半に到着し、一報を聞くと「何やっとんのや。甲子園で打たんと」と嬉しそうに話した。 「足踏みは日本新? 鉄人じゃなかったな。でも記録を作るのはたいしたもんや。何でも記録はすごいこと。ま、これからドンドン打つやろ」 さらに「一生懸命にがんばればこうなるというお手本。金本イズムというか、あらゆる面で阪神を再建した一人」と功績を称えると、「次は3000本やな!!」と笑顔でハッパをかけた。 “金本心の師”池口恵観法主「50歳までできる」と太鼓判! 阪神・金本が心の師として慕う鹿児島最福寺の池口恵観法主(71)が快挙を称える手記を寄せ、「今の気力ならば50歳まで現役」と太鼓判を押した。 ◇ 金本、2000本安打おめでとう。もちろん通過点だと思いますが、偉大な選手たちに肩を並べたわけだから、うれしく思っています。 3月の末から渡米していて、開幕の様子は知りませんでした。4月2日に帰国して電話を入れると「今年は調子がいい。体も大丈夫。手術した左ひざもいける。何より燃えるものがある」と話していました。新井もいい状態だし、阪神はチームとしてもいい成績を残すんじゃないでしょうか。 金本と最初に会ったのは99年でした。お母さんとお姉さんに連れられて最福寺にきました。金本の名前は知っていました。「こんにちは。よろしくお願いします」と丁寧に挨拶してくれました。「素直ないい子だなあ」という印象でしたが、護摩行では最初から強い炎に立ち向かっていきました。芯の強さは今も同じ。だから、体も若いし、気持ちも若い。 金本は私のことを「お父さん」と言ってくれています。私にとっても家族同然。ひとつも年を取らない子供のようで、かわいい。45歳まで現役をやりなさいと話したことがありますが、今の気力を持ち続ければ、50歳までできるでしょう。長いシーズン、山あり谷あり。いつでも駆けつけて、気を送るつもりでいます。 ■池口 恵観(いけぐち・えかん) 1936(昭和11)年11月15日、鹿児島県肝属郡東串良町生まれ、71歳。高野山大学文学部密教学科卒業山口大学医学博士。67年に最福寺建立。金本、新井(ともに阪神)、清原(オリックス)らプロ野球界に多くの弟子を持つ ★平岡氏、天才とは違う… 金本が通う広島市内のトレーニングクラブ「アスリート」の平岡洋二代表(53)は「いわゆる天才と呼ばれた人たちとは違う。特別、野球の才能にあふれたわけではなかったんよ」と振り返り、「今の体は一番よかった平成13(01)年に匹敵する」と証言した。ここ数年、ベンチプレスは110キロを5回しかできなかったが、昨オフは自己最高の8回に迫る7回。右上腕の周囲は、これまでの39.9センチから初めて40.0センチを計測するなど、進化する鉄人を祝福していた。 ◆金本の広陵高の1年先輩で現在は三菱重工勤務の中村隆次氏 「守備は下手だったけど、打球の速さは群を抜いていた。ただ2000安打を打つような選手になるとは想像もしなかった。ブンブン丸でしたから。年下ですけど、非常に尊敬しています」 ◆阪神・宮崎恒彰オーナー 「金本選手のトップアスリートとしての取り組む姿勢に敬意を払うと共に、彼が阪神の4番打者としてこの記録を達成したことは我々にとって最大の誇りです。進化を続ける“鉄人アニキ”の愛称を持つ金本選手にとってはひとつの通過点です。3000安打を目指して、先輩が残された偉大な記録を超えてくれることを願っています」 ◆阪神・岡田監督 「やっと出てよかったよ。もう出るころやからな。就任してから、いっぺんも4番を外してない。その前は3番やったけど、当然一番いいバッターやから。調子がいいとか悪いとか言う問題じゃない。一番の中心の選手よ」 ◆ソフトバンク・王監督 「(記録達成に時間がかかり)金本も人の子だったということだね。元気そうだし、まだまだいけるんじゃないか。試合に出続ける。誰もできなかったことだから、すごい。死球できついときもあっただろうにね。たいしたもんだよ」 ◆金本について横浜・大矢監督 「故障やけががあってもフルに出る。選手のお手本だね」 ◆横浜・寺原 「金本さんのヒットは、失点につながったのでよくはありませんが、勝負にいった結果なので、悔いはありません」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 13, 2008 12:56:17 PM
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