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2024.04.04
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カテゴリ:資料
セウォル号パズルは未完成…「欲望」「人災」真実のピースを引き揚げた(1)

登録:2024-04-04 09:36 修正:2024-04-04 10:22ハンギョレ

セウォル号惨事から10年‐「忘れていません」 
真実(1)あの日、セウォル号では

 セウォル号惨事から10年。セウォル号は陸に引き揚げられ、3回の調査を経たが、韓国社会はまだ100%の真実にたどり着けていない。しかし、私たちは何も知らないわけではない。黄色いリボンを胸に刻んだ市民の願いはこの10年間、数多くの真実のかけらを集める原動力となってきた。ハンギョレは4・16セウォル号惨事特別調査委員会(特調委、2015年3月~2016年9月)、セウォル号船体調査委員会(船調委、2017年3月~2018年8月)、社会的惨事特別調査委員会(社惨委、2018年12月~2022年9月)の調査の記録と結果を総合するとともに、財団法人「真実の力」が先日発行した『セウォル号、改めて記すあの日の記録』(あの日の記録)を参考にし、これまでに明らかになっている真実をまとめた。

たった一つの問い、なぜ急旋回の軌跡が

 セウォル号惨事の真相究明で最も関心が集中したのは、沈没の原因だ。沈没原因が長きにわたって迷宮に陥ったのは、セウォル号沈没時の急旋回の軌跡と急激な傾きのせいだ。セウォル号惨事の直後に船舶海洋プラント研究所(KRISO)がおこなった模型船による実験などでは、致命的な操舵ミスや操舵装置の誤作動などでなければ、J字型の右(右舷)への急旋回の軌跡は描かれなかった。そのため、沈没原因の調査で最初から最後まで唯一問われ続けたのは「なぜこのような急旋回の軌跡が描かれたのか」だと言っても過言ではない。いわゆる「潜水艦衝突説」をはじめとする様々な仮説が登場したのも、急旋回の軌跡を説明しがたかったからだ。結局、特調委、船調委、社惨委の3回の調査でも、統一された沈没原因についての結論は出なかった。

 セウォル号の沈没原因についての仮説は現在のところ3つある。岩礁などにぶつかって沈んだという「座礁説」、潜水艦との衝突をはじめとする外力により沈没したという「外力説」、復元力(船がバランスを保とうとする力)の不足と機関の故障によって起きたとする「内因説」だ。2022年9月に活動を終えた社惨委は総合報告書で、「(機関の故障などが)セウォル号の急激な右旋回と横傾斜(傾き)を誘発した可能性は非常に低い」と判断しており、「(外因説は)その可能性は排除できないが、同時に別の可能性を排除するまでには至っていない」と述べている。結論が下せなかったのだ。

 だが、大韓造船学会は2022年6月に社惨委に提出した公式の意見書で、「座礁説と外力説の可能性は技術的に著しく低く、内因説の可能性が非常に高いと考える」との結論を下している。社惨委が沈没原因の究明のために調査を委託したオランダの海洋研究所「マリン」も「自由航走模型試験による受託調査結果報告書」(2022年5月)で、「模型試験の結果、外力なしでも過度な横傾斜が内在的な要因によって十分に発生しうる」として、「GM(船舶の復元力)の低さ、舵(かじ)の使用、貨物の移動がセウォル号の急激な旋回と深刻な傾きの主な要因だというのがマリンの意見だ」と述べている。

陸に上がったセウォル号が抱く真実

 内因説の前提は、復元力が足りない状況における機関(操舵装置)の故障が沈没を触発したというものだ。方向転換の際の操舵機(そうだき)の操作は通常5度以下。操舵機とつながっている舵が同じ角度だけ回転し、船の進路を調整する。問題は、正常な状況ではセウォル号のような軌跡は描かれないということだ。セウォル号のような急旋回の軌跡が描かれるのは、復元力が非常に弱い状態で大きく舵が切られた場合だ。このような現象が発生する可能性があるのは、機関の故障が発生した時。セウォル号の舵の最大角度は35度だが、機関が故障すると37度まで回転しうる。

 裁判所も機関故障の可能性を疑った。光州(クァンジュ)高裁は2015年4月28日、セウォル号の航海士と操舵手の業務上過失船舶埋没事件の裁判で無罪を言い渡した際に、「セウォル号が建造された当時に右舷の最大舵角を35度とした旋回試験が、事故時のセウォル号の航跡とほとんど一致する。この事実が『ソレノイドバルブ』固着現象の可能性を裏付ける。セウォル号を海底から引き揚げ、関連部品を精密に調査すれば、事故原因や機械の故障の有無などが明らかになる可能性がある」と判断した。ソレノイドバルブは舵を動かす機関だ。舵は油圧で動くが、ソレノイドバルブが故障して止まるべき油が流れ続けると、操舵機を少し回すだけでも舵が最大角度まで回転してしまう。

 惨事の1073日後の2017年3月23日、セウォル号が引き揚げられ、裁判所が提起した疑問を解く機会が訪れた。船調委の調査の結果、実際にソレノイドバルブの中にある鉄心にかすなどが固着していることが確認された。この場合、若干の方向転換でも舵は37度まで切られうる。セウォル号の模型を作って大水槽で実験をおこなったマリンも、復元力が弱い状態で舵が大きく切られるとセウォル号と似た軌跡が描かれることを確認している。(2に続く)

チョン・ファンボン
韓国語原文入力:2024-04-04 07:00
訳D.K



セウォル号パズルは未完成…「欲望」「人災」真実のピースを引き揚げた(2)

登録:2024-04-05 01:59 修正:2024-04-05 08:07ハンギョレ

(1の続き)
機関故障の残された争点

 内因説にも弱点が存在する。セウォル号が横倒しになった直後、救助に当たった船舶などが撮った映像を見ると、舵(かじ)が「右舷37度」ではなく「左舷8度」になっている。船調委(セウォル号船体調査委員会)の内部では、このような理由からソレノイドバルブの固着は事故の原因とはなりえないとの意見が出た。そのため船調委の総合報告書は「内因説」と「開かれた案」(外力の可能性を含む)の2つが作成された。

 だが、内因説においても、舵の「左舷8度」はありえない現象というわけではない。船調委の総合報告書(内因説)によると、セウォル号には2つの操舵機ポンプがあり、操舵機ポンプの中には2つのソレノイドバルブがある。固着が発生したのは、2番操舵機ポンプのbソレノイドバルブだ。操舵手は当時、船が右に急旋回したので左に操舵したが、舵が言うことを聞かなかったと語っている。その時、操舵室の左の出入り口にいた3等航海士のパク・ハンギョル氏が2番操舵機ポンプの停止ボタンを押したため、ソレノイドバルブの固着の影響が消え、その時にようやく正常に作動する1番操舵機ポンプに左に操舵したという信号が伝わり、舵が左に移動した、という説明が可能となる。

 実際にパク・ハンギョル氏は惨事当時、操舵機に異常が生じたことを知らせるアラームが鳴ったため、それを止めようとしたが、誤って操舵機ポンプの停止ボタンを先に押したと検察に陳述している。パク・ハンギョル氏が1、2番操舵機ポンプのどちらのスイッチを切ったのかは正確には確認できないが、彼の陳述によってセウォル号が横倒しになった直後に舵が左舷8度になっていた理由は説明が可能だ。

惨事の原因は一つではない

 多くの人々は、惨事の原因についての疑問を説明してくれるただ一つの明快な答えを待っていた。しかし、304人の命を奪った惨事の原因は一つではなかった。何が沈没を触発したのかについての意見は割れているが、増改築で船舶の復元力が弱まっていたうえ、貨物がきちんと固定されていなかったせいで、船が傾くのが速まった、ということには異論が出ていない。清海鎮海運はセウォル号(1994年に日本で建造)を2012年に購入した際に、船尾に展示室を設置し、客室を増設した。セウォル号の重さは日本で使用されていた時代より239トン増え、そのせいで船の復元力は大きく低下した。

 セウォル号に許されていた貨物の積載量は987トンだった。しかし社惨委(社会的惨事特別調査委員会)の調査で、実際には車両185台(584トン)を含む計2214トンが積載されていたことが確認された。これらの貨物はきちんと固定されていなかったため片寄り、沈没を加速させた。監視カメラ(CCTV)の記録映像や航行記録などを確認すると、車両の半数には固定装置が装着されていなかった。

 満載排水量が9907トンに達するセウォル号が横倒しになってから101分で沈没してしまったのも偶然ではない。通常、船はそれぞれの空間が独立した構造になっており、各空間は密閉されている(この構造を水密という)。そのため倒れたとしても、浸水していない空間に残された空気の浮力で長く浮いていられる。しかし船調委の調査によると、セウォル号のいちばん下に位置するE甲板の2つの水密扉と5つのマンホールはすべて開いていた。水密扉とマンホールは閉じた状態で運航しなければならない。船調委とマリンのシミュレーションの結果、水密扉とマンホールがすべて閉まっていたら、船が65度に傾いた状態であっても、より長く浮いていられたことが分かっている。救助時間が十分に稼げたということだ。

 まだ私たちは真実を100%知っているわけではない。しかし、3回の調査とセウォル号の引き揚げで解明されたことは決して少なくない。船体改造の際に収益ではなく安全を考慮していたなら、貨物の固定さえきちんとしていたなら、水密扉とマンホールをきちんと閉めてさえいたなら、有事に備えた船員の対応訓練が行われていたなら、304人の命は失われずに済んだかもしれない。セウォル号はこの10年間、惨事を防ぐこれほど多くの機会をなぜ逸してしまったのか、繰り返し問いかけている。

チョン・ファンボン記者
韓国語原文入力:2024-04-04 07:00
訳D.K




※「船体改造の際に収益ではなく安全を考慮していたなら、貨物の固定さえきちんとしていたなら、水密扉とマンホールをきちんと閉めてさえいたなら、有事に備えた船員の対応訓練が行われていたなら、304人の命は失われずに済んだかもしれない」

・・・マンホールの問題はわからんが、他は当初から言われてたことだよね、だけど、肝心の操舵の問題は陀の動きしか言わないね、操舵手当人の証言でなくても、内容は公表されてないのか?、船長が操舵室にいなかったことや、未熟な船員が操舵してたことは公表されているんだろ、記事はなんでそれを言わないのか?、韓国メディア全体でも、当初わずかに触れただけで、以後、船長が有罪判決出て、操作の問題を言わないよね、意図的としか思えん、このハンギョレの記事だけでなく、他の韓国メディアも同様だからね、韓国政府の意図的な情報操作としか思えない、

・・・で、以前言ったコトを蒸し返す、この事件の犠牲者発生のポイントは船内放送で「部屋から出るな」と指示があったとされているが、犠牲者の死因自体は韓国のメディアでは公表されたのか?、以前、関連して地下道浸水事件を言ったが、セウォル号事件での犠牲者の死因は常識的には溺死だろう、しかも船室にいたままだった、で、似た事件として地下道浸水事件を言った、どこが似ているかと言うと、両方とも船室と車内という密室での溺死という部分だ、それがどうしたと言われそうだが、それらは韓国特有ではないのか?ということだ、セウォル号は「言われたから船室から出なかった」、地下道浸水事件は指示されてはなかったが「車内から出なかった」、しかし両者溺死という共通点、無論、現時点で両事件での死因の公表がないという共通点があり、あくまでシロートの推測だ、しかし問題は、両事件で難を逃れた人物もいて、セウォル号は船室から出るなといわれたが、無視して脱出した生徒、地下道浸水の方も水が路上から上がってきたので車を置いて脱出した人物、両者とも自身の判断をした人物が救われた、だから自分の判断で行動すれば救命される機会はあったと言える、しかし、当方の推測だが、以前指摘したのは、一方で犠牲者になった集団はそれぞれ船室、車内で動かずにいて、水が上がってきて体が浸水していくのを見ながらも動かず溺れるままになっていたのだろうということが推測されるわけで、生命の危機と言われる事態になっても静かに椅子に座り(無論、報道もないし、セウォル号の場合は床に投げ出されていたが、それでも脱出しなかった、静かにしていたわけだろう)静かに死を受け入れるという、韓国人特有としか言えない状況が生まれているということだ、

・・・セウォル号と地下道浸水は「水」の問題だ、そこで連想されることがある、話しが飛ぶが最近韓国海軍のフリゲート?で名称「天安」が進水したが、それは「天安爆沈事件」で知られる、天安の2代目だ、で、爆沈事件当時当時言われていたのが、韓国の海軍は兵士の半数が泳げないという問題だった、天安の爆沈の様子は知らんが、小艦艇は爆発等が原因なら瞬時に沈没し、たとえ泳げても脱出することも困難なので、天安の乗員が泳げれば救命されたとは言えないが、韓国海軍兵士が泳げない問題は、その後も問題視された、ただセウォル号と地下道浸水で韓国の「水の受難」は他の国と違う「外観」はある、ただ公表もされない問題もあるが、だから推測にはなるが、それでも「水に対応できない、対応しない韓国人」としか思えん現状だ、

・・・そういう状態でヤジを言う、でいきなり決め付けるが「韓国人は水の概念が無い」ということ、韓国人朝鮮人という半島の人間は有史以前、もともと内陸にいて、それが半島に流れて来て半島の住人になったのであって、それまで「水」と言えば川か湖しか知らなかった、海が国家的問題だと知るようになったのは大戦後の、しかも日本を見てからメディアを通しての知識として知るようになったわけで、今でも国民レベルではスローガンでしかなってない、だから竹島のような半島から泳いで行けるような島までほったらかしだったし、ネットでは対馬の領有権を言うようになったが、それも日本を見習ってのことだ、なにより半島人は船さえ知らなかったし、まして外海に行くことなど考えてもいなかった、オレが勝手に言ってるんじゃない、現実に今でも韓国人は個人レベルでカネがあれば海外留学とか盛んだが、カネにならない冒険のような、結果が見えないものはやってない、日本は千キロも離れた鳥島だとかゴミのような(失敬)島にも手を出してる、それを現在の韓国人はうらやんでいる、しかし競争にもなっておらず、ただ日本の領有権を反対している、だったら自分で島を占領すればいいと思うがやらない、歴史的な実態はともかく「任那」の主張を見ても、韓国はただ非難するしかしてない、半島人は民族的性格として「水」の概念がないのは「海」の概念もないことの基礎になっている、韓国の漁業も日本統治から始めたものだ、韓国人は民族的に内陸性の性質で海、つまり水という概念も持っていない、それがセウォル号事件であり、地下道浸水事件なのだ、

・・・で、いきなり言うが、セウォル号も地下道浸水も韓国人は現実に水に溺れても生きていけると思ってるんじゃないのか?、いやホント、当然に想像になるが、船室や車内に水が満ちてきてるのに逃げ出しもしないで自分の体が水につかっていくのを漫然とながめてたんだよね、水による自分の生命の危機を感じないのだ、海軍であればたとえデスクワークでも組織として水泳は必須ではないか?、だが、乗艦勤務でも水泳が必須ではないというのは、水泳を重要視してないわけだろ、それでどうやって自身の生命を保とうというのか?、おそらく「そんなこと」考えるほうがおかしいという認識としか思えない、地下道浸水で車から脱出して助かった人物の発言を見ると、自動車が地下道で渋滞して動けなくなって、しかも浸水してきたので、車から出て腰まで浸かったが外に逃げたというのだ、つまり特に英雄的なことでもなく脱出した話しなのだ、水泳ができたり、特殊な訓練をつんだ人間の話しでもないのだ、日本なら報道もされないレベルだよ、ではなぜ他に多くの犠牲者が出たのか?、脱出事例を見る限り常識的な脱出さえもしなかったわけだろう、セウォル号も同様に、水につかっていくことに危機感が無かったのではないか?、そうとしか思えない、しいて言えば、韓国人にとっての水は飲んだり料理のためであって、人間を飲み込むような水の存在を考えていない、人間は水を飲むのであって、人間が水に呑まれる状態を想定していない、奇妙にも関係ないように見えるセウォル号と地下道浸水が共通した観察ができると思う、だからこれって「水の概念がない半島人」ということになる、

・・・途中だけど、またね、





[社説]「分からなかった」との理由で免罪符与えたセウォル号判決、国の責任はどこに

登録:2023-11-04 09:13 修正:2023-11-06 11:58ハンギョレ

 最高裁は2日、2014年に起きたセウォル号沈没惨事の際に乗客の救助に失敗して業務上過失致死傷の疑いで起訴された海洋警察の指揮部の無罪を確定した。キム・ソッキュン元海洋警察庁長ら指揮部にとって人命被害の可能性は「分からなかった」というのがその理由だ。この判決により、惨事当日に現場へ救助に向かった海洋警察の「末端」幹部以外は、海洋警察指揮部の誰も責任を取らないこととなった。災害に直面した国民を救うべき国の責任は言葉で存在するに過ぎないのか。「災害惨事が発生しても国に責任を問うことはできなくなった」という遺族の叫びを前に、頭が上がらない。

 最高裁2部(主審:イ・ドンウォン最高裁判事)は、海洋警察指揮部には当時の現場状況の報告がきちんと入っていなかったため、「人命被害の可能性は予測しがたかった」として無罪判決を下した一審、二審の判断を認めた。「業務上過失致死」は乗客の死が予見でき、それを回避する措置が存在したということが立証されなければならないが、検察が提出した証拠だけではその条件が満たされていない、というのがその趣旨だ。セウォル号の船長と船員たちが何の報告もせずに真っ先に脱出してしまったうえ、船舶の違法な増築と過積載で予想より早く沈没することがまったく予想できなかったため、乗客を救助できなかったということだ。

 しかし遺族たちは、海洋警察指揮部が当時の状況を知らなかったからといって免罪符を与えるのではなく、なぜ状況を把握できなかったのか、その責任を問うべきだったのではないかと司法府に問うている。国に国民の命と財産を守ることを義務付けた憲法の精神に則り、たった1人の命であろうと救うために最善を尽くさなければならないのが国ではないか、という根本的な問いだ。今後、国がいかなる救助計画も立てず罪のない命が犠牲になったとしても責任は取らないという先例を残した、との指摘も重く迫ってくる。

 今回の判決は、初期捜査の誤りにその原因が求められる。朴槿恵(パク・クネ)政権が救助失敗の責任についての捜査を妨害したため、検察と警察の合同捜査本部は2014年、キム・ギョンイル元海洋警察庁長のみを起訴することで捜査を終えた。キム元庁長ら11人の海洋警察指揮部は、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代のセウォル号惨事特別捜査団の発足後の再捜査を経て、2020年になってようやく起訴された。その間に海洋警察の関係者をはじめとする証人の陳述が変わるなど、証拠の確保には限界が伴わざるをえなかった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の「梨泰院(イテウォン)惨事」についての検察の捜査も「上層部」に対する捜査が事実上中止されている。検察の首脳部はソウル警察庁のキム・グァンホ庁長の起訴決定を先送りしている。今回の判決を上層部に免罪符を与える言い訳にしてはならない。

韓国語原文入力:2023-11-03 18:22
訳D.K







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最終更新日  2024.04.06 01:22:15



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