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2023年07月08日
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カテゴリ:経済
 欧米の金融不安や相場の急変によって富裕層が資産運用に苦しみ始めているという。
 ハイリターン金融商品はハイリスクであることが「常識」となっているが、金融不安や相場の急変によって資産運用に苦しむ富裕層も少しはいるのだろう。大きな金額を投じれば、リスクが減ると勘違いしていることはないと思うが…。
 米国やスイスの大手金融機関の破綻が続いても、さして関係なさそうな報道の風景が日本では続いている。
  

出典:三菱UFJモルガン・スタンレー証券 公式サイト
 破産や会社更生手続きの開始などの「劣後事由」が発生した場合の弁済順位が普通社債より劣る分、高い利回りを期待できる劣後債のうち、満期が定められていないタイプ(通常、期限前償還条項が付帯)。満期が定められていないことに加え、期限付劣後債より弁済順位が後位のため、一般に同劣後債より高い利回りを期待できる
  ―  引用終わり  ―
 
 投資するにあたっては、高利回りを狙って高リスクには目をつむるものであることが明確に描かれている。優雅な人が経済的に苦しむ様が注目されるという風でもないが、下記の記事は文字で煽っている。
     ​
 富裕層らが2.4兆円の大損!海外債券投資の罠
2023年6月19日 東洋経済オンライン
 優雅に達観した生活を送っているように見える富裕層。ただ陰では投資や税金対策に頭を抱え、時にもがき苦しむ様子が垣間見える。6月19日発売『週刊東洋経済』の特集「富裕層のリアル 国内150万世帯、受難の時代」では、富裕層の偽らざる実像に迫った。
 
 「こちらがドル建て債券に関する資料です。足元で金利が軒並み上昇している状況なので、円債に比べて高い利回りを確保できます」
 今年初め、ある国内証券会社の営業マンは富裕層の顧客にそう言って1枚のリストを見せていた。提示したリストに載っているのは、海外の銀行などが発行するドル建ての「永久劣後債」だ。
 劣後債は発行した企業などが倒産した場合に、弁済する優先順位が普通社債などに比べて後回しになる(劣後する)債券のことだ。
 中でも永久劣後債は、5年後や10年後といった満期の定めがない。そのため、投資家にとってはかなりリスクが高く、その分利回りも相対的に大きいハイリスク・ハイリターンの商品だ。
     ​
投資リスクが高いAT1債
 先ほどのリストには6〜7%台の商品がずらりと並んでいるが、その中で10%超というひときわ高い利回りを示していた債券がある。スイス金融大手クレディ・スイス・グループの永久劣後債だ。別名「AT1(その他ティアワン)債」とも呼ばれる。
 
 クレディ・スイスといえば、富裕層でなくとも投資家であれば誰でも耳にしたことがある、世界的な金融グループだ。その債券で10%もの利回りを得られるとあって、多くの富裕層が飛びつくようにして購入していった。
 それが一転して、紙くずになってしまったのは今年3月のこと。クレディ・スイスは経営不安が一気に高まり、同国金融最大手のUBSグループと株式交換による救済的な買収で合意。さらに、中央銀行のスイス国立銀行から流動性支援(臨時の資金供給)を受けた。スイス連邦金融市場監督機構はそうした支援策が、クレディ・スイスのAT1債が規定する「元本削減条項」に抵触するとして、無価値化すると判断したわけだ。
 紙くずになったAT1債の総額は約160億スイスフラン。日本円に換算すると約2.4兆円にも上る。金融庁の調べでは、日本では富裕層を中心に約1400億円分が販売されていた。そのうち約950億円分を販売していた、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に対しては、金融庁が顧客対応などについて報告するよう命令を出すなど、騒動は広がるばかりだ。
     ​
仕組み債でも損失の悲劇
 急転直下の事態を受け、4月に入ると日本でも企業や富裕層から悲鳴が次々と上がった。
 ゲームソフトなどの開発を手がけるコーエーテクモホールディングスは、AT1債への投資によって41億円の損失を計上。「箱根駅伝」で名をはせた青山学院大学陸上競技部の原晋監督は、「平均年収のウン倍」を失ったとインターネット番組で嘆き、大きな話題になった。
 足元では金融分野に強い弁護士事務所の間で、被害を受けた富裕層に広く声をかけて集団訴訟に持ち込もうとする動きが広がり始めている。
 訴訟に向けて弁護士らが着目しているのが、販売していた証券会社が元本削減条項などのリスクについて、どれだけ説明責任を果たしていたかという点だ。
  …  (略)  …
仕組み債でも大きな損失
 金融庁の幹部は、AT1債で被害を受けた顧客の中には「仕組み債においても、大きな損失を被った人が一定数いる」と明かす。
 仕組み債とは、債券と金融派生商品(デリバティブ)取引を組み合わせた金融商品のこと。デリバティブ取引は個別株価や株価指数、為替相場などに連動しており価格変動が大きいことから、債券ではあるもののかなりハイリスクな商品だ。商品設計が複雑なため、投資初心者はリスクの認識が難しい。
 それを地方銀行などが「高利回り商品」などとして販売。富裕層や高齢者に過剰なリスクを取らせていたことが問題となり、規制が強化されてきた経緯がある。
 その規制の抜け穴として、証券業界で脚光を浴びたのが、まさにAT1債だった。そこで大きな悲劇が発生するのは、もはや時間の問題だったのかもしれない。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 金融分野に強い弁護士事務所には、大きな獲物(賠償が巨額、専門性が高い案件)なのだろう。
 
 「仕組債」は、一般的な債券にはみられないような特別な「仕組み」をもつ債券。
 「仕組み」とは、スワップ(固定金利と変動金利、通貨と通過を交換する取引)やオプション(あらかじめ約束した価格で、定められた期間後に売ったり買ったりできる権利)などのデリバティブ(金融派生商品)を利用することにより、投資家や発行者のニーズに合うキャッシュフローを生み出す構造を指す。こうした「仕組み」により、満期やクーポン(利子)、償還金などを、投資家や発行者のニーズに合わせて比較的自由に設定することができるとともに、リスクの所在、大きさがよく分からなくなる。
 





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最終更新日  2023年07月08日 06時00分11秒
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