もう…何がなんだか日記

やはり第一回戦はチャングムの負け…。

何とチェ尚官はソルロンタンに牛乳を入れるようクミョンに指示していたとか。
でも、民には入手不可能な牛乳を入れることを拒んだクミョンは、
師匠よりも課題の趣旨を理解している。

逆に、上質の牛肉を用いることに固執し、ロスした時間を小手先で補おうとしたチャングムは
牛乳を入れることをも思いつき、実行していた。
味を描く能力が仇になった瞬間。

不安そうな表情のクミョンが勝利し、自信満々に微笑んでいたチャングムが敗北。
それぞれ材料も調理法も違う惣菜の方は優劣付け難い出来だったのに、
同じスープで差がついてしまうという皮肉な結果。
それにしても皇太后様、牛乳を入れたことを見抜いてたなんて、さすが。

競合など大したことではないと言うハン尚官様は、やはり大きな人だなあ。
様々な誘惑や陰謀が蠢く宮中にあっては、状況に左右されない強い信念を持つことこそが重要。
自分が最高尚官になるか否かよりも、もっと先を見つめているハン尚官様は素敵。

そんなハン尚官様の心が読めず、ギリギリまで見苦しく懇願し続け、
それが叶わず寺に派遣された後は、ひたすら落ち込むチャングム。
それも最初は、勝負に負けたからハン尚官が怒っていると解釈してたし。
ヒロインのみっともない面もちゃんと描く立体的なドラマ。

チャングムがいない間に、ハン尚官に取り入ろうとする３人の友人達も面白い。

＊ヨンノ…もし万が一、ハン尚官に認められたら、ちゃんと真面目に働く気だったのか？
ワザと足を引っ張って、チェ尚官の手助けをするつもりだったのか？
それとも、ハン尚官が勝利して自分も出世することを望んでたのか？
＊チャンイ…チャングム側の彼女だけど、出世欲はちゃんとあるのね。人間的だな。
＊ヨンセン…チャングムへの友情が理由の大半とは思うけど、そればかりでもないんだろうな。
結局、簡単に挫折してたし（笑）

既に女官として頑張っている3人が全く出来なかったハン尚官の修業を
幼い頃からクリアし続けてきたチャングムは、やはり凄い。
ハン尚官が彼女を指名したのは決して贔屓ではないことが証明された。

そしてウナム寺での日々―

トックおじさんもいるし、チョンホ様にも逢えるし、かなり恵まれた環境（笑）
落ち込むチャングムを海に連れて行くトックおじさんは粋だなあ。
チョンホ様も一緒になって、光を背に海でピョンピョン飛び跳ねてるチャングムの姿は
可愛くもあり微笑ましくもあり気恥ずかしくもあり＞ぇ

今迄誰にも言えなかった両親のことをチョンホ様にだけは打ち明けるチャングム。
愛の言葉を囁くこともなく…つーか2人とも自分の気持ちにまだ明確には気付いていないかも。
なのに心が通じ合い信頼し合ってる様子が強く伝わってくる。

チョンホ様の飛びまわし蹴りを堪能した後、今度は病気の尚官の悲しい話。
両親を亡くし、兄と2人で辛い日々をおくっていた尚官。
兄は空腹に泣く妹に、どこからか入手してきた一握りの米を食べさせ
自分はそのまま眠るように息を引き取ったという。

その米を尚官に食べさせたくて頑張るチャングムは、いつものチャングム。
それがオルゲサルと呼ばれるものと見抜くのも、さすが。
でも、まだ4日は天日に干さねばならないと主張する寺男を無視して
火で炒ってしまう早急さは、ソルロンタンの教訓が全く分かってない証拠。

そう、ソルロンタンと同じ。
オルゲサルは実りきらない稲をついて、何日もかけて干したもので、
質の良くない牛肉や骨を、何日もかけて煮込むソルロンタンと同じ
貧しい民の創意工夫から生まれた食べ物なのだから。

結局のところ、尚官が求めていた米は寺男が作ったオルゲサルだった。
そうして、ようやく、料理に必要なのは秘訣ではなく真心と手間
…と気付くチャングム。

ジェット・コースター展開も、単に表面的な波乱をドラマにもたらすだけが目的でなく、
ちゃんと意味も深く描いているし、色んな人や要素を上手く絡めてるし
笑いやアクションや人情やロマンも入れて面白く観られるし
ヒロインの成長にも繋がっていて
…突っ込む余地がございません、って感じ（笑）


…それにしても、何かとタイミングの悪いクミョンは可哀相（；－；）



○『チャングムの誓い』review今迄の分はこちら　から

☆やっくんち☆

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