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テーマ:DVD映画鑑賞(13599)
カテゴリ:欧米映画
高い塀で囲まれた“学校”に赤ん坊の時から閉じ込められ
外界とは一切の接触もないまま成長する少女達。 ★★★ネタバレあり★★★ 取り合えず『エコール』を観てみよう! という気持ちになった(笑) 原作は同じ。 といっても未読なので>いつものことだが(^^;) どちらが原作に忠実なのか、どちらもアレンジが激しいのか分からないけど 聞くところによると『エコール』は ミステリアスというか、真相を明らかにしないまま終わってしまうらしいのだが こちらの『ミネハハ』はアカラサマというか“まんま”。 『エコール』はロリコンとの見方もある通り 登場してくる少女達は年長でも12歳までらしいのだけど 『ミネハハ』は中心となる少女達は、少女というより大人に近い。 まあ、せいぜい高校生くらい? 恐らくラストシーンのためだろう。 幼女だったら非常にマズイから(^^;) つまり、真相はハッキリ描いている。 その真相に向かってまっしぐらに話は進んで行く。 その衝撃度を見せたいのだろうとは思うのだけど>『エコール』への答? 結構最初の方からバレバレなので 捻りがないな…と思ってしまう。 その真相の向こうにあるものを見たかったと思う。 つーか、細かいところは謎のまま。 謎のままの方が効果的な作品もあるけれど 今作の場合どっちかっちゅーと辻褄を放置したって感じ>言い過ぎ? 映像は美しい。 緑に囲まれ ミネハハ(笑う水)と名付けられた滝が流れ 石像で飾られたクラシカルな建物の中で 白いドレスを纏った少女達。 なんだけど 少女達は… あんまり綺麗とは思えなかっ…>スミマセンスミマセン 最終的に選ばれるヒダラより 彼女に恋愛感情を抱くイレーネの方が 満島ひかりにちょい似で可愛いと思ってしまった。 映画の中では ヒダラ=美しい イレーネ=美しくない という図式。 ヒダラ=金髪&ぽっちゃり イレーネ=黒髪&痩せ型 なので、まあ、そーいうことなのかもね(^^;) 物語は秘密に殺人に同性愛 そして、それらが集約された“真相” もうちょいサスペンス要素を盛り上げるか ホラーにしてしまうか 耽美主義に徹するか してしまった方が良かった様な気が… はっ もしかしたら、それが『エコール』だったりして? (作られたのは『エコール』の方が先だけどね) 同性愛に関しては 女ばっかりの環境なのだから仕方ない 年頃なんだから仕方ない と思うけど 無垢な少女の世界で互いの魂に惹かれ合って …みたいな描き方なら美しかったかもしれないのに そういう精神性のものではなく 年頃ゆえに性欲が芽生えてきて それの向かう場所が女性しかいないだけで いわば疑似恋愛 …という風に受け取れて>私だけ? 何ちゅーか うっとりする様な憧れの少女世界 というイメージとはちょい違った。 いやまあ、自分自身も女なので 少女って、そんなに美化出来る様なものではござんせん! なんて実も蓋もない思いが消せないからかもしれないけどね(^^;) 本当は、それを消せるほどの“世界”を見せてほしかったんだな。 でも、そういう物語ではなかった。 無垢な少女達が未知の世界に触れる …というものではなく 純粋培養された少女達でさえ性欲は抑えられないのなら お金と暇を持て余している大人の男達は尚更だよな …って感じで>ぉ あの“真相”は衝撃ではなく必然っていうか 所詮そんなもんでしょ、人間なんて! ってところ(悲 それにしても 幾ら男爵だからって あそこまで手間暇かけて磨き上げて 結局あれだけの使い道? しかも選ぶのは一人だけじゃ 残りはどうするのだろう? 映画やドラマとかで観た限りでは、 日本の芸者とか韓国のキーセンとかだって 随分と苦労して芸や教養を身に付けなければならないし ちゃんと自覚して、それなりの誇りや目標を持って励んでいる様子。 こちらの少女達は何も知らされないままなわけで 教えられるのはバレエと礼儀作法程度で 頑張るのは外の世界に出たいから…って感じ。 そこが哀れ…と涙するところなのかもしれないけど 何だか“製造工場”という言葉が浮かんできてしまった(酷 でもって、その品質云々は 実は大して意味なし…みたいな。 結局、好みの問題みたいに見えちゃう上に あれでオシマイなわけじゃん?>即物的 オープニングは血を流して踊るトウシューズのアップ。 爪先から血がだんだん滲んでくるところは、かなりハッとする。 美しくもあり怖くもあり、って感じで 映画全体の中で一番良い出来っていうか これだけで良かったんじゃないの!? と言えなくもない>いや、言い過ぎ つーか これ単体ならそうなんだけど ラストでヒダラが自分の股間に手を触れ その手が血に染まるシーンと重なってしまって やっぱ、ナンダカナ…と思う。 じゃあ、駄作かっていうと 印象に残って消えないし 妙な魅力はあると思う。 まあ、取り合えず 『エコール』を観てみるつもり(笑) 『The Fine Art of Love:Mine Ha-Ha』 2005年/イタリア・イギリス・チェコ 原作:フランク・ヴェデキント 監督:ジョン・アーヴィン 出演:ジャクリーン・ビセット(校長)、ハナ・テイラー・ゴードン(イレーネ) メアリー・ナイ(ヒダラ) ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/919-22e4ce79 ☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中! ☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆ やっくんち 原作 中古 これも中古 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.02.03 13:31:28
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