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     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2021.11.06
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カテゴリ:ライフスタイル
早くも子供の頃にだんじり祭りの鳴り物(大太鼓、小太鼓)で、80~90%の力でバチを握れば水平打面の大太鼓は上腕三頭筋と大胸筋に、垂直打面の小太鼓は上腕二頭筋と三角筋が緊張せずにいつまでも叩ける(脱力)というテクニックを体得した訳ですが、これをその後大学空手部の基本稽古でも活かせました。

突きや蹴り稽古で100%に力で連続で50回もすると目が回って疲れ果てますが、20%力を抜いて(脱力)で80%の力で突きや蹴りをすれば100回でも出来るのです。

200回なら最初から65%くらいの力でヤル・・・とか要領が分かってくるのです。

平たく言えば太鼓も空手も脱力で構えて、打面や相手に当たるときにギュッと力を込めるのです。

要するに抑揚、強弱をつける事によって、スピードが出て当たるときに最大のパワーを発揮できるのです。


このコツを掴むのに、できるだけ場数をこなすしかありません。

ウインドサーフィンも頻繁にやっていた20代の頃は、長時間乗れるようにハーネスの位置なんかは1cmも狂わず同じところに取り付けていて何時間も乗れていました。

ここ20年は乗る回数も減り、強風ばかり乗りますので毎回チューニングに悩みベストポジションを探すのに時間が掛かり、無駄な力が入り過ぎ直ぐにバテテしまうという悪循環に陥っていますが。

要はコツを掴む・・・という事です。

そう考えると、サラリーマン後の織物時代の20年間は355日24時間エンドレス稼働の工場を回していましたので、これもある意味私の「脱力テクニック」が功を奏していましたし、今も毎日休みなしに仕事をしているのも「脱力テクニック」と言えるかも。

今思えば織物時代は「如何に仕事をするか?」ではなく、「如何に休むか(手を抜くか=脱力)?」と言うのが念頭にあったのです。

完全に休むのは盆と正月の10日間だけで、「残り355日は24時間エンドレスで工場を回さなければならない」というのが大前提でした。

大前提と言うか、ある意味「諦観」的な覚悟だったかも知れません。

波(乱高下)を無くし、ずっと70%くらいの力で仕事をしなければ、355日仕事ができません。

決して全力を出さず、決して50%以下に休めないのです。

今考えると、自律神経を無意識で上手にコントロール出来ていたのでしょうか。

この脱力で20年間続けられたのです。

大した大病もせず、殆ど休まずに20年間も仕事を続けられたのです。

モチベーションを保てるかどうか?・・・といったような低次元の問題は、目に見えないプレッシャーによって何処かに飛んでいましたので、悩む事すらありませんでした。

深夜の機織りの従業員が急に休み、私が急遽ピンチヒッターで寝ないで朝まで機織りをしなければならない時に、他の従業員から「社長はしんどかったら、工場を一晩くらい止めないんですか?」という何気ない質問に、ハッと我に返りました。

工場を止める・・・なんていう発想はないというか、忘れていましたから。

という事で、織物時代の最後の20年間は3,40代でしたので心身ともに耐えれたのでしょうけど、無事に廃業できてホッとしています。

途中で病気にでもなっていれば、私がいなければ会社は回りませんでしたから全てがオワリでしたから・・・(汗)。

これだけは丈夫に生んでくれた母親に感謝しなければなりません。

大企業のサラリーマン社長でも優秀な代わりの社員がいくらでもいますが、零細企業経営者なんて替わりがいません。

今、社会問題になっている中小企業の後継者問題というのが正にコレです。

日本の総理大臣や知事や市長が突然代わっても当面は何の問題もありませんが、零細企業経営者が代わると直ぐに問題が噴出してきて経営が傾くところも多いです。

この「代わりが効かない」というのが、良いように解釈すれば「期待されている」という事ですが、これが本質的にヤル気の根源になっているのでしょうけど、このプレッシャーに体力的にも精神的にも耐えれるか否かが問題だったのです。

まぁしかし、織物時代は技術的にも資金繰りの面(借金)で子供に継がすのは無理でしたが、幸いトランクルームに転業してから待望の無借金経営に転換でき、私が元気なうちに経営ノウハウを伝授して後継者問題にケリをつけました・・・(汗)。



「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798  mail: info@sasatani.com

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Last updated  2021.11.06 09:18:04
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