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カテゴリ:中小企業の生きる道
弊社「トランクルーム貝塚」はイロイロ事業(トランクルーム、不動産仲介業、音楽スタジオ、卓球場、テレワーク室)を営んでいますが、一切業者を介さない「エンドユーザー直」のトランクルーム賃貸業が本業です。
いわゆる土地と建物の所有者である地主直営のトランクルーム経営なのです。 地主や大家といった言い方は、上から目線的で大阪では馴染みにくいですが。 この「最終ユーザーと直接ビジネスをやる」という発想は、織物時代からの反省です。 実需の何十倍も布や製品を作る仮需が業界のスタンダードで、流通経路が長かった日本の繊維産業では無駄が多く、リスクを業界全体で負うというスタイルでしたので利益率の低さに泣かされました。 その証拠に今、年間50万トンとも言われる衣料の廃棄問題で日本のアパレル業界が揺れています。 せっかく苦労してA品の布を作っても、その一部が廃棄されるなんて心が痛みます。 そんな日本の古い繊維業界の流通や体質に背を向け、中国で川上(糸)から川下(製品、小売り)まですべて自社で完結しリスクを取ったSPA(製造小売り)というビジネスモデルを完成させたのがユニクロで、繊維業界で独り勝ちです。 ここにヒントを感じました。 やはりエンドユーザー相手にリスクを取る商売をしなければ・・・と。 同じ織物業者でもイタリアの毛織で有名なコモ産地の織屋は、奥さんがデザイナーで最終の高級ブランドアパレル製品を作ってエンドユーザーに販売して生き残っている・・・という記事を読んだことがありますが、ユニクロと同じSPAの発想だなぁと感心しました。 まぁしかし土日関係なしに24時間エンドレス操業で月産20万mも織物を生産しても儲けるには程遠く、「これじゃ、日本の繊維業界でいくら努力しても無駄だ」と悟り、17年前に織物業を廃業しエンドユーザー直のトランクルーム賃貸業に180度転換したのです。 エンドユーザーの顔を想像してアパレルファッションの重要なパーツとしての布ではなく、これまでのように稼働率と生産量を追いかける工業製品としての布を織る事に限界を感じたのです。 努力してモノを作っても、ソコには愛着はありませんでした。 トランクルームという全く未知の世界に飛び込むリスクが大きかったですが、織物時代のように一生懸命努力してもそれが徒労に終わる気がしなかったのが唯一の希望でした・・・(汗)。 いくら努力しても報われないほど悲しい事はありませんし、織物業時代はA品(合格品)を作ってもマーケットクレーム(イチャモン)に巻き込まれる事が何回もありました。 ある時某大手合繊メーカ―の担当者から、あからさまに「このクレーム(染工場によるミス)を受けなかったら、もう注文はしないよ」には、怒りを通り越して「こんなヤツと付き合えば、潰されてしまう(未来はない)」と悟り、その場は敢えて喧嘩せずに黙ってクレームを受け、私の足は次の新規開拓先に向かっていました。 よっぽど社長に直談判しようかと思いましたが、会社が赤字なのに夜な夜なキタ新地で飲んでいると噂されるサラリーマン社長に何を言っても無駄だと諦めました。 いわゆる泣き寝入りですが、今ならパワハラでその担当者を裁判で訴えます。 風の便りに、その担当者は案の定その後どこかへ飛ばされ、会社も分社された・・・と。 自業自得です。 いくら大企業に勤めていても、どうしようもない社員というのはいずれ消え去る運命にあり、いくら歴史のある古い会社でも、過去の実績に胡坐をかいて借金が減らず決算で赤字を出すようでは株主からNGを突きつけられるのです。 そんな経緯でエンドユーザー直のトランクルーム経営をしていますが、コロナ前まではハワイでのロングステイや海外旅行に毎年何回も行っていたのに通じるのです。 と言うのは、海外旅行と言っても旅行代理店に依頼せずに、基本的に自分でホテルと飛行機チケットを直接取って現地で自由行動する自由旅行です。 旅行代理店のパック旅行は、自分で何もしないので確かに楽ですが高いです。 そりゃそうです。 旅行代理店はそれでメシを食って、決算が掲載されている四季報を見るとソコソコ儲けていますから。 それに比べて自由旅行は自分で何もかもしなければなりませんし、英語がある程度できるのが絶対条件です。 英語を勉強し直し、航空会社のHPや比較サイトとエクスペディアなどのホテルサイトと睨めっこし・・・1番安くて日程を何日も調べまくるのです・・・(汗)。 特に飛行機は1日違いで大きく料金が変わるケースも多く、気をつけなければなりません。 しかしトータル料金は低く抑えられます。 そりゃそうです。 自分でそういった旅行代理店の仕事までするのですから。 特にクルーズ旅行は、直接海外のクルーズ会社のサイトで予約すれば半分くらいで済みます。 これって日本の皆さんはあまり知りませんが世界では常識で、旅行代理店の添乗員についてゾロゾロ船内を歩いているのは日本人だけです。 クルーズ旅行は世界中からお客さんが集まりますので、生の情報が得られるのです。 しかし苦労した分だけ、旅行の楽しみが倍増します。 文部省と旅行業界と受験業界が結託して、中学高校の英語教育で一般的な英会話にあまり役立たない英文法と英文解釈中心にしてワザと日本人を「英語をしゃべらせないように」しているのかと疑いたくなります。 無駄な事をして、余計な仕事を作っている・・・のか? 驚くほど短期間で外国語を喋る欧米では世界への自由旅行が中心で旅行代理店の存在は薄いでしょうし、大学受験のための学習塾なんて聞いた事がありませんから。 日本人は優秀ですから、英語教育を社会や日常生活に「役に立つ簡単で基本的な英会話」中心に楽しく勉強すれば、多くの日本人が英語を喋れるようになり旅行業界は一変するでしょう・・・ 英語は単なる外国人とのコミュニケーションのツールですから、話が通じれば楽しくなりヤル気も出てくるのです。 まぁ単に料金の事だけを考えれば、金銭的に余裕があれば旅行代理店に頼めばイイですが、問題は「旅行の楽しみ」を考えると、お金に換算できないパック旅行の何倍もの楽しみが自由旅行にあるのです。 ココです・・・ポイントは。 という事で、海外旅行もトランクルームビジネスも共通するのは「自分で何もかもヤル!」というエンドユーザー直にあり、それが旅(起業ビジネス)の楽しみに繋がる・・・というのはヤッテみないと分かりません。 残念ながら、この感覚はお金では買えません。 お金で買えないからこそ、オモシロいのです・・・(笑)。 そして旅行代理店を通さない海外自由旅行も業者を介さない起業ビジネスにも根本的に1番大事なのは、誰も助けてくれない(自分しか頼れない)というリスクを取る「勇気」・・・コレがないと前に一歩も進めなかったのです(汗)。 勇気という漢字は小学校で習いますが、これを会得するには実践の積み重ねしかないのです・・・(汗)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.22 16:32:00
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