全て
| カテゴリ未分類
| 美術
| つぶやき
| スポーツクラブ
| 時事問題
| 食事
| 富士山
| JAZZ
| 植物園
| 家族
| 韓国
| 旅行
| 東南アジア
| 吉祥寺
| コンサート
| 三鷹
| TV
| 病気
| 催事
| 都心散歩
| 映画
| 花
| 家事
| 食品
| 美術展
| マテリアル
| 買い物
| 演劇・ミュージカル
| お正月
| 郊外散歩
| オリンピック
| 自然文化園
| JALカレンダー
| 井の頭公園
| スポーツ
| 昔語り
| 海外旅行
| 私の好きなMusic
| 片付け
| Shibata
| おでかけ
| 原発
| 二子玉川
| ネット右翼
| 天声人語
| 新型コロナウィルス
| 会社
| 資産運用
| パラリンピック
| 英会話
| バス旅行
| フィギアスケート
| インターネット
| 友人・知人
| 親族
| 住まい
| バレエ
カテゴリ:原発
(日曜に想う)核廃絶へ「主語」を担う意志 編集委員・福島申二 2021年1月31日 朝日新聞
「壁」の冷酷さと違って「橋」の持つイメージは前向きだ。隔てるのではなく、つながり、交わろうという未来志向が感じられる。壁ではなく橋を――そうした標語を昨今よく見聞きする。 しかし日本政府によって語られるあの「橋」は、前向きな志というより言い訳じみて聞こえる。「核保有国と非保有国の橋渡し役」という、安倍晋三前首相もよく口にしたお決まりの文句だ。 4年前、全ての核兵器を違法とする核兵器禁止条約が国連で採択され「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)がノーベル平和賞を受けた。以来「橋渡し役」の語は、唯一の戦争被爆国ながら条約に背を向ける政府の、いわばアリバイの壁として使われてきた感がつよい。 今月22日に条約は発効したが、その日の参院代表質問で菅義偉首相は「署名する考えはない」と改めて拒否した。 片や条約発効に際して、カナダ在住の被爆者でノーベル賞の受賞スピーチもしたサーロー節子さん(89)は記念イベントへのビデオメッセージで語った。 「被爆した何十万の死者の記憶に思いをはせ、核兵器の完全廃絶まで、いとしい死者とともに歩み続けましょう」 双方の隔たりに、長崎で被爆した歌人の竹山広さん(2010年没)が最晩年に詠んだ一首が思い浮かぶ。 〈原爆を知れるは広島と長崎にて日本といふ国にはあらず〉 「核の傘」を理由に条約を拒む日本政府は、被爆者や被爆地への共感から、いっそう遠ざかってはいないだろうか。 * 「私は見た。人が筏(いかだ)となって川を流れるところを。私は知った。骸(むくろ)の脂の滲(し)みた土は乾かないことを」 これは広島と長崎で2度原爆に遭った山口彊(つとむ)さん(10年没)が著書「ヒロシマ・ナガサキ二重被爆」に刻みつけた一節だ。2発の閃光(せんこう)は無残極まるおびただしい死と苦しみを人々にもたらした。 「3度目があってはならない」。それが山口さんの強い願いだった。山口さんだけではない。多くの被爆者がそのために、語りがたい体験を語ってキノコ雲の下の実相を伝えてきた。身を粉にして世界に訴えてきた人たちもいる。沈黙を続けた人も思いは同じだっただろう。 核兵器禁止条約の前文には、核兵器使用の犠牲者(ヒバクシャ)がこうむった「受け入れがたい苦痛と被害」を心に留めることがうたわれている。人間の持つ想像力、共感力への信頼と望みを、文面から読み取ることができる。 いまや被爆者の平均年齢は83歳を超える。先の本紙社説がこの条約を「75年の願いをへて次世代に託された大きな遺産だ」と述べていた。その通りだと思う。
長崎で被爆した作家の林京子さん(17年没)が埼玉県にある「原爆の図丸木美術館」を訪ねたときの「水・からす・少年少女」と題するエッセーだ。 戦争や被爆の体験がないから平和を願う核心になる実感がない、という世代がいるが――という問いに、連作画「原爆の図」で核の非人道を問い続けた丸木俊(とし)さん(00年没)はこう答えたという。 「体験しなければわからぬほど、お前は馬鹿か、って聞くの」 人間を信じるゆえの言葉であろう。 * 広島の慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」をめぐって、誓いの主語は誰なのかという論争があったのはよく知られる。 今は、主語は「人類」ということで多くに受け入れられているようだ。ならば日本政府は、人類が過ちを繰り返さないためにも、核廃絶への「主語」を担う意志をもっと強く持つべきではないか。 米国の「核の傘」の陰から冷ややかな目を条約に向ける姿は、原爆の非道を最も知る国としての役どころを捨ててしまったかに映る。条約交渉会議のあった国連議場の無人の日本政府代表席に「あなたがここにいてほしい」と英語で書かれた折り鶴が置かれたのを思い出す。 口先だけではない「橋」を、架けて欲しい。リアリズムは肝心だろうが「現実の僕(しもべ)」になるのとは意味が違うはずだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[原発] カテゴリの最新記事
米国の核の傘のもと、とは米国による核の報復を「脅し」として、日本への核攻撃を防ぐ、という発想なのでしょう。
でも、日本を攻撃し侵略したい国家があるとして、その理由は、日本の生産力を自国のものにしたい、といったところでしょう。 日本全体を、核攻撃により、再び焦土として、破壊しつくしてしまったら、意味がなくなります。おいしくありません。 また、米国の属国としての日本を核攻撃するよりも、策源地としての米国を核攻撃する方が、戦略的に有利なはずです。 第一撃で余ったICBM・SLBMを、第二撃・第三撃として、日本に向けて発射するかもしれませんが、米国による第一撃を被ってしまったら、そんな余裕はないでしょう。 よく右の方々や夢想家が、朝鮮民主主義人民共和国による核攻撃の危険性を喧伝しています。 万が一、最大数発の中距離核弾頭攻撃を受けたとして、国内の日米の戦力はある程度は残存するでしょう。米国本土の戦力は無傷ですし。 それにより、かの国に対する報復攻撃は、すさまじいものとなり、金王朝は数日で抹消してしまうこととなります。 あの「かりあげクン」は、その辺の事情を理解しているのでしょうから、冒険は出来ないはずです。 日本政府は、敵対国による核攻撃の危険性を煽るよりも、もっと大人になって、全世界の攻撃的核戦力の廃絶に勤めるこそが、その存在意義なのです。 お得意の、「先の大戦により犠牲となった御霊」のフレーズは、ヒバクシャのことではなく、アジアを侵略した兵隊のことだけをさすのでしょうか? (2021.02.04 04:43:30)
クロンシュタットさんへ
米ソの冷戦が終わった今、米国の核の傘から抜け出す好機です。 一刻も早く核禁止条約に参加して、核廃絶の先頭に立つべきです。 国内にある米軍の核の撤去も進めてほしいです。 核戦争の勝者はいないと言う事を、自覚すべきです。 (2021.02.04 08:42:29) |