山の中に立つ蛇口 お彼岸の墓参りにて
杉林の中に唐突に立っているのは「蛇口」です。蛇口からは、きれいな水が出てきます。水道の水ではありません。少し離れた場所にある澤からホースで引いてきています。使っているのは、理科でもならった「位置のエネルギー」です。穴のないホースは必要になりますが、吸い取り口よりも蛇口の位置が低ければ起伏を越えて、蛇口から水が出てきます。自然の力を無理なく生かした蛇口を見るたびに、なんだか感動します。蛇口の立っている場所は、集落の共同墓地。あの蛇口も、集落の方が通されたものです。お彼岸より少し早くなりましたが、16日(土)に、田舎の墓掃除&お墓参りに行ってきました。蛇口から水が出ればこそ、水を持ってこなくても、お墓を掃除して、花も供えることができますね。ありがたいことです。集落の共同墓地ですが、村自体も過疎で空き家がいっぱいなのですが、お墓の方も同様で、横になったお墓や、お墓の空き地も増えてきました。集落も高齢者ばかりですし、ホースが破れたりしてあの蛇口から水がでなくなったら、直せるのだろうか、と少し心配にもなったりします。