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カテゴリ:法則
なぜ山はそこにあるのだろう⁉︎とふと思ったのだった。郡山市を囲む山々の頂きに立ってみると、ほとんどの山の頂は堅い岩石の固まりが見られるのだ。硬い岩石だから雨、雪、氷の侵食にも耐え残っていると思えるわけです。そしてその堅い岩石は、溶岩マグマが地中奥深くからの圧力で上昇したのちに溶岩流として流れ出たのが固まったものかなと想像しましたが、、、。 関東平野の茨城県に筑波山があります。阿武隈山系の延長線上の八溝山地の最南端の筑波山塊に位置する。遠景からの眺めからかつてもしや火山ではないかと思われがちですが、この山は火山ではなく、隆起した深成岩(花崗岩)が風雨で削られて形成された山なのだそうだ。なお、山頂部分は斑れい岩からなる。標高(877m) 尖った二つの頂をもつ双耳峰で、なだらかなすそ野をもつ筑波山。その有美な姿は、富士山のような火山のかたちに似ていますが、噴火でできた山でもありません。筑波山は、約8000万年〜6000万年前、マグマが地下深部でゆっくり冷え固まってできた岩石が、その長い年月をかけて地殻変動によって地上に隆起してできた山塊なのです。 8000万年で887m。800万年で88m。80万年で8.8m。8万年で88cm。1万年で11cm隆起。千年で11mm。100年で1mm程の実にゆっくりとした隆起現象でも立派な山になるわけです。 山頂〜中腹をつくる斑れい岩は、風化や侵食に強いものの、複数の大きな割れ目が発達しています。一方、中腹を作る花こう岩は、風化によってボロボロになっています。そのため、大雨や大きな地震の際には、上方から落ちてきた斑れい岩の岩石と風化した花こう岩がともに崩れ、たびたび土石流となって山麓まで流れ下ります。火山のような筑波山の美しい姿は、主に過去の度重なる土石流によってつくり出されたものだったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024/08/09 07:11:43 PM
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