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テーマ:DVD映画鑑賞(13602)
カテゴリ:香港・中国映画
‘02年 香港
監督、プロデューサー:アンドリュー・ラウ 監督、脚本:アラン・マック 出演:トニー・レオン(ヤン)、アンディ・ラウ(ラウ)、アンソニー・ウォン(ウォン) エリック・ツァン(サム)、チャップマン・トウ(キョン)、ケリー・チャン(リー) サミー・チェン(マリー)、エルヴァ・シャオ(メイ) ショーン・ユー(若き日のヤン)エディソン・チャン(若き日のラウ) * * * * * * * 「俺は警官だ」 従姉妹にDVDを借りたので久し振りに観ました。 以前はヤン寄りに観ていました。 ヤンの深い悲しみを湛えたような瞳が何よりも印象的で、 それが、この映画の全体を支配していると感じたのでした。 今回は幾分、冷静に観ることができたかな?>ぇ 偶然にも警察学校の同期生だったヤンとラウ。 退学になり学校を去っていくヤンと、彼の後姿を見つめるラウ。 警察で取調べを受けるヤンと、取り調べをするラウ。 …正反対の立場の2人が徹底的に対比されて描かれていきます。 もう10年も潜入捜査官を続けてきて、普通の警官に戻ることを切望しているヤンと 同じ期間を潜入マフィアとして生きてきて、本当の警官になりたいという願いを持つラウ。 …いつしか2人の姿は重なり合っていきます。 ヤンは、自分の正体を知る唯一の人物であるウォン警部を殺され サムの疑いをそらすために、マフィアの中では友達的存在だったキョンの死を利用します。 ラウは、自分を警察に送り込んだサムを殺し 同僚の警官@実は同じ潜入マフィアも殺して、彼を身代わりにします。 …ここまで来ると、すっかり相似形です。 屋上でヤンがラウの額に拳銃を突きつけるシーンは とても絵になってるなあ…というだけでなく>ぉ 鏡に映った自分と向き合っているようなものだな…という印象も受けました。 …いや、それって甘過ぎる見方かな(笑) ヤンはウォン警部ともキョンとも良い関係を築いていたと思います。 ウォン警部には、予定よりも任務が長引いていることに文句は言いながらも 最後には笑い合っていたし>ある意味、父親的存在? キョンは単純で気の良い奴だから、マフィアの中では気を許せる存在だったと思います。 Dr.リーへの恋心は最後に報われたし。 ラウは表面的には同僚達と上手くやっていたけれど、 どちらかというと警察では浮いた存在だったように見えました。 サムに対しては言うまでもないですし。 最後には、唯一愛している妻マリーの信頼を失ってしまいます。 そういう意味では相変わらず対照的なままですよね。 でも、そうした内面的なものが違い過ぎることで 「善人でありたい」というラウの希望が悲痛なまでに迫ってきます。 さすがにヤンの最後には衝撃を受けました。 手を下したのがラウではないことが暗示的だと思います。 自分の望みを叶えるためにヤンをも殺すことのできるラウだったら、 かえって彼の心は救われたかもしれません。 その冷徹さが罪の意識を感じさせないという意味で。 でも、意に反し鏡の向こう側の自分を失ってしまったラウは 果てしない心の葛藤の中に落ちていくのです。 無間道とは死後の世界でなく、生き続ける苦しみだと思います。 REVIEWの部屋に映画やドラマの感想を書いてます ☆やっくんち☆ ◇人気映画・TVBLOG◇ インファナル・アフェア(DVD) ◆20%OFF! インファナル・アフェア 3部作スペシャルパック【初回生産限定】(DVD) ◆20%OFF! 珍しいです!グレー&ブラック モーシッシブレスレット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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