|
カテゴリ:欧米ドラマ
第6話『闇を捨てて/Just Let Go』
「選択する道により自己が形成されるのだ」 自由意志 『エデンの東』(J・スタインベック)のラストを思い出す。 カインにかけた神の言葉の言語の意味を調べて至った結論。 光と闇 どちらを選ぶにしろ 神はその選択を人間自身に与えている。 光を選んでほしいと望みながらも。 ブラザー・サムが心配で仕方ないデクスター。 ああ、初期の頃から随分と変わったものだよね。 少しずつ人間性が芽生えてきていたデクスターだから ブラザー・サムとの出逢いは必然だったのかも? サムはドラマ的には死ぬ必要があるのだと思うけど 心情的には助かってほしかったよ。 「託せるのは、あんただけだ」 自分を撃ったニックを許すと それを彼に伝えてほしいと デクスターに頼むサム。 執拗に絡みつく闇の声を振り払い、真の光を選択することができた人。 「知っている、あんたの闇を。だが、光も見ている」 かつては自分も闇の中にいたからこそ デクスターが抱える闇に気付くことができたのだろう。 実際に目で見たわけではなくも デクスターの中の闇の声が我が事の様に聞こえたのかもね。 そんなデクスターに解放されたトラヴィスは 捕えていた女性を解放する。 もしかしたら、デクスターが光を見出し、さらに人に光を伝えることができる様になる …という前触れ? でも、それが続くか否かは サムの言葉に従えるか否かにかかっている。 光と闇…デクスターはどちらを選ぶことになるのか? そうした葛藤の中に兄がいる間 妹デボラもまた今迄にない苦悩を感じている。 まあ確かに今迄のデボラは前進していけば良かったんだもんな>極論? 仕事も恋愛も、その時その時に合わせて突っ走ってきたって感じだったよね。 でも今は逆に、細かいことを考えなければならない。 窮屈で上手く歩けないハイヒールが象徴している。 デクスターが自分にはとても手が届かないと思える光を渇望している様に 彼女はデクスターを(無自覚だけど)求めているのかな…と思う。 …ちゅーことで デクスターに関しては 結果的に闇の方が勝ってしまったわけだけど(^^;) ただ、興味深いのは 幼い頃から彼の中に宿っている殺人の欲求が…ではなくて サムを殺しておいて開き直るニックへの憎しみや怒りが抑えられなかった ってところ。 デクスターにとってサムがとても重要な存在だったということが分かるし 光と闇と2つに1つしかない…というのもハッキリ伝わってくる。 それだけでなく これってさ、連続殺人犯としての悩みではなく人類共通のものだと思う。 自分が、それこそ自己犠牲の精神を持って、辛抱強く導いてきたのに アッサリと楽な道へ後戻りした上に自分を殺した相手を 許す…なんて、普通の人間には至難の業。 逆に、そんな普通ではない光を宿している人を冷酷に殺し ヘラヘラ笑っている様な何も分かってないチンピラあんちゃんを 目の前にして殺意が湧くのは寧ろ自然>ぉ だから、デクスターは いつもの様に用意周到に事を進めたのではなく 衝動的に手を出し いつもの様に縛り付けて罪を宣告して…というやり方ではなく 咄嗟に海水の中に押さえつけるという いつもとは全く違う殺し方をした。 さらに興味深いのは>デクスターに関しては、ってことだけど 闇が光に勝った…と言えると同時に より人間的な部分が本来の闇よりも勝った… ってことなんじゃないかと思う。 それでも、デクスター自身は これで自分の中にはもう光はない、と感じ それを象徴する様に兄@ブライアン(ルディ)が現れる。 今回の事件に関し冷凍車キラーの話が何度か出てきて どう絡んでくるのかと思ったら、ここかい!?って感じ。 面白いなあ。 ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/996-6a8bc7a1 ☆クリックしてね♪(3つも多過ぎ?)☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆ やっくんち 光の楽園>アートフラワー 冷凍車>プラモデル 原作>話は違うらしい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.03 10:07:51
コメント(0) | コメントを書く
[欧米ドラマ] カテゴリの最新記事
|