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     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2019.05.24
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織物時代は取引商社から織物の原料である「糸」を支給されて、それを機械(織機)で織って(布にして)「1メートルいくら?」という工賃で対価を受け取っていました。

これが「賃織り(委託生産)」という泉州エリアの地場産業だった織物製造業の一般的なビジネススタイルだったのです。

同業者でも大手は糸を仕入れて布を売るという「売買」スタイルでしたが、大半の中小の織屋さんは弊社と同じ「賃織り」でした。

「売買」だと安く糸を仕入れて高く布を売れば儲かりますが(逆に株と同じように高く糸を買ってしまい、安く布を売れば損をする)、「賃織り」は大儲けもしない代わり損もしにくいビジネススタイルです。

伊藤忠の100%賃織りという他社も羨むビジネススタイルでしたが、努力の割に儲からないことに長年ずっと疑問を感じていたのです・・・

土地を安く仕入れて家を建てて売る「建売り」の不動産屋に対して、弊社は現在リスクの少ない「仲介業」に特化しているのは、過去の「賃織り」織物業の経験からだったのです。

やはり人間は、過去の経験から抜け出せませんし、過去の経験(実績や成功体験)を起点にして未来を模索すべきだと思います。

決して何の努力もしないで、ある日突然儲かるなんて事は100%あり得ないのです・・・

しかしこの「賃織り」スタイルでの収益(売り上げ)は粗利で、原価が丸見えです。

何故なら、コストは人件費と電気代とサイジング代(糊付け)の3つが主だからです。

この3つのコストは大体相場が決まっていますので、他社の半額にするなんて事は不可能です。

普通に努力するだけでは、5%カットできるかどうか・・・?

弊社の場合、工場を土日(祝)止めずに355日24時間エンドレス稼働(月産20万m)することによって、他社の20%くらいはコストを削減できたでしょうか・・・

前提として経営者である私が営業と経理をしながら、早出の工員を兼務しながら工場全体を取り仕切り、正社員が休みの日曜に機織りという5人分くらいの仕事をする必要がありましたが・・・(笑)。

事務員は誰も雇わず会社に掛かってきた電話はすべて私の携帯で受けていたのは(自動転送で)、今と全く一緒です・・・(笑)。

そんな血の滲むような努力をしてやっと20%削減ですから、他社と大幅な差別化どころではありませんでした。

25年前に伊藤忠社員の中国出張について行ったときに、現地の織物工場の工員の月給が5000円と聞いたときに、「こりゃダメだと・・」感じました。

なんせ日本ならエアージェット織機20台に1人の織工さんしかつかないのに(オペレーション)、中国の工場では人で溢れかえり1台に1人ついているのを見て驚きました。

夜行列車で早朝山東省ジーナン駅に降り立つと、駅前の広場で何万人という無戸籍のホームレスが野宿していたのが目に焼き付いています。

真っ暗な中、ザワザワと何万人という人間が寝ているシーンは、ナンとも言葉に表せないような異様な雰囲気でした。

当時の中国は一人っ子政策で、中国内陸部で2番3番目に生まれた人らは戸籍がなく(統計上ノーカウント)、仕事を求めて歩いてジーナンに辿り着いたという話を現地人に聞きましたが、とんでもなく恐ろしい国だと感じました。

その無戸籍の人は一説によると、1300万人もいるとは・・・(驚)。

まァそんな努力を20年続けても、自社の設備(エアージェット織機)が古くなるだけでなく、日本の繊維機械(周辺)メーカーがドンドン倒産廃業するようになり、自分の努力ではどうにもならないメンテナンスや修理に苦労するようになりました。

ふと見上げると、世界の繊維業界のグローバル化が進み、日本のアパレルもユニクロを代表とするSPA(製造小売り)が勢力を増してきて、「もういくら努力しても(あがいても)無駄だ・・・他の分野で努力しよう・・・」と約60年続いた織物業の廃業を決断したのです。

結局、「原価丸見え」の商売というのは一見リスクのなさそうな下請け仕事ですが、完全に取引先にコントロールされる(ほぼ相手の言いなり)、ある意味「ハイリスク」な商売だったのです。

自分の努力以外のところで人生(自分の会社)をコントロールされるほど、男(経営者)にとって情けないものはありません。

とにかく最終エンドユーザーからかけ離れたところで、いくら繊維商社とビジネスをしても儲からないし、このままズルズルと織物業を続けていれば損をするだけだと判断したのです。

唯一織屋で残る可能性があるとしたらイタリアの織屋のように高級ファッションブランドを自ら所有し、妻がファッションデザイナー(テキスタイルデザイナーではなく)で経営者が工場運営をして、直営小売店を持つかネットでエンドユーザーに直接服(衣料品)を販売する方法しかない・・・しかし、これも日本では100%無理かと。

まぁしかし、幸いバブル前年の設備や機械が安い円高不況時に設備更新をしていましたので、バブル期以降に設備更新をした同業他社より20~30%イニシャルコストが安いのが功を奏しました。

そしてたまたまリーマンショックの2年前の中国が北京オリンピック好景気に沸いていた時と弊社の織物業廃業が重なり、高値で中古織機を中国に転売できたのです。

私は株の売買はしませんが、結果的に何千万円も安く機械設備を買い、20年使ったその古い機械設備をソコソコの高値で売り抜いたのです・・・(笑)。

製造業での下請けは儲からない典型ですが、単なる小売りや問屋やFCや代理店といった何のノウハウも持たない業態の入れ替わりが激しいのも、不動産仲介業を通じて痛感しました。

四季報を見れば一目瞭然ですが、やはり儲かっているのは大手コンビニなどFC本部やユニクロやニトリなどのSPA(製造小売り)といったノウハウを考えたところです・・・当たり前の事ですが。

という事で、いくら取引先が大きくても、エンドユーザーからかけ離れたところでビジネスをしていれば、業者にコントロールされて儲からないというのを思い知りました。

ならばどうするか・・・?

廃業の時に「転業後は業者を挟まず、エンドユーザー直の新しいビジネスを始めたい・・」と心の底から思い、トランクルームという全く新しいビジネスに方向転換したのです。

更地からトランクルームの建物を建てたり他人の建物を借りたりして業者に任せれば原価がバレバレですが、自社所有の土地で織物工場を改造コンバージョンして業者に任せず自社運営すれば「その原価」は誰にもわかりませんから・・・(笑)。

その味?を占めて、音楽スタジオ、卓球場、レンタル自習室へと広げっていったのです・・・(笑)。

同業他社が大阪府に1万社もいる不動産屋の方は、ライバルが多すぎて10年経ってもサッパリ儲かりませんが。

ただ、経営者が宅建資格(FPやコンサルも)を所持し従業員を誰も雇っていませんし事務所がトランクルーム内なので、そのコスト競争力と希少価値を持って、仲介業と並行してまだ「競合が少ない(まだマーケットが未成熟な)不動産コンサルティング」に徐々にシフトしていきたいと思います。

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Last updated  2019.05.29 05:28:35
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