金本474号逆転3ラン!田淵に並ぶ歴代10位
(セ・リーグ、阪神7-3DeNA、11回戦、5勝5敗1分、23日、甲子園)阪神は金本が田淵幸一(阪神、西武)に並ぶ、プロ野球歴代10位の474本塁打となる逆転3ランを放ち、DeNAに快勝した。
先発の能見は初回、中村紀に左翼席にソロ本塁打を叩きこまれ、先制を許した。しかし打線はその裏、マートンが8試合ぶりの安打となる右前打で出塁。二死一、二塁で金本が右翼ポール際へ飛び込む、6月8日のオリックス戦以来となる9試合ぶりの4号3ランで逆転に成功した。これで金本は打点も、大杉勝男(東映、ヤクルト)の1507を超える1508として、歴代単独8位となった。
二回には平野が2点適時打、三回には金本の右前打から、ブラゼルがバックスクリーンに7号2ランを放ち、着々と加点。
先発の能見は打線の援護にも恵まれ7回3失点で5勝目(5敗)。藤川球児不在で九回は榎田が締めた。
金本は「打った瞬間感触があって、いったと思いました。昨日の悪い流れを引きずって、チャンスは作ったんですけど、2人倒れて(鳥谷、新井)。すごい悪い雰囲気だったんで、ここはひとつ新井のために打ってやろうとは思ってませんでした」と定番メニューで観衆を沸かせた。
そして「田淵さんはタイガースのOBの中で一番本塁打を打ってる方なんで、並べてうれしいですし、1日も早く抜きたいと思います。(打点は)個人のことはいいんで、今はチームが1位になることを望んでます。肩をケガしてから、思うような打撃ができず、勝負どころでなかなか打てないので、いいところで1本でも多く打ちたいです。チームはあと1つ噛み合えば、どんどん上がっていけると思う。噛み合うように頑張ります」と力強く語った。
田淵ヘッド、金本は「飛ばない球だし大したもの」
阪神の金本知憲外野手が23日、甲子園球場で行われたDeNA11回戦で4号3ランを放ち、通算474本塁打として阪神などでプレーした歴代10位の田淵幸一に並んだ。
これで通算打点は1508とし、1507の大杉勝男(元ヤクルト)を抜いて歴代8位に浮上した。金本の初本塁打、初打点はともに1993年9月4日の横浜戦。
金本は1点を追う一回2死一、二塁でブランドンから右翼へ逆転本塁打をマーク。チームは7-3で勝った。(共同)
楽天・田淵幸一ヘッドコーチの話
(2003年に阪神で)一緒にやっていた者としてはうれしい。今、飛ばない球だし、大したもんだ。どんどん伸ばして500本を目指してほしい。
虎・マートン、“因縁”の能見を3安打で援護
阪神はマートンが5月26日以来の3安打を放った。不適切な趣旨の発言で物議を醸したときと同じく甲子園で能見が先発した試合。この日は1番としてチャンスメークで勝利に貢献したが、試合後は「ごめんなさい」とだけ言い残し、足早に引き揚げた。
昨季まで2年連続最多安打の打者の打率はいまだ2割2分7厘。和田監督は「こんな打率の選手じゃない。自分が落ち着くような打率までがんがん打ってほしい」とさらなる活躍を期待した。(共同)
ブラゼル(三回、初球を捉えて2ラン)
「積極的にいこうと思っていた。甘い球を打ててよかった」
虎・能見、約1カ月ぶり白星「野手に助けられた」
阪神の能見が5月27日以来の白星を手にした。一回、いきなり中村に先制ソロを許したが、直後に味方が逆転。三回までに大量7点の援護を受けた。
四~七回は毎回、得点圏に走者を背負った。それだけに「点を取ってくれた。きょうは野手に助けられたの一言です」と感謝しきりだった。(共同)
藤井彰(能見に)
「(直球は)走ってなかったんじゃないかな。ただ、要所で切れのある球がきていた」