津田2世!虎・岩本がプロ初勝利「狙ってた」
(セ・リーグ、中日0-7阪神、20回戦、中日13勝6敗1分、9日、ナゴヤドーム)プロ初登板、初先発の岩本輝投手(19)が中日打線を6回2安打無得点に抑えて、プロ初勝利を挙げた。打線も2桁安打を放つなど小刻みに得点を重ねて2年目右腕を援護。投打が噛み合った阪神が連勝した。
初回に1点の援護をもらった岩本は一、二回と続けて先頭打者に安打を許したが、後続を断って勢いづくと、三回以降は無安打ピッチングを披露。七回に2番手福原と交代するまで1人の走者も許さない好投で、6回を2安打4三振1四球に抑えてみせた。
打線は一回二死一、二塁からマートンの中前適時打で1点を先制。さらに三回、二死二塁の好機で新井良の左前打で2点目を挙げると、マートンも続いてなおも一、三塁。ブラゼルの左適時打でリードを3点に広げた。五回には一死三塁から新井良に2打席連続タイムリーが飛び出し4-0に。八回にもブラゼルの12号ソロと大和の2点適時打で3点を加え、試合を決定付けた。
投手陣は最後まで中日打線に反撃を許さず、計5人の完封リレーで試合を締めくくった。
岩本は家族が見守る中での試合後のインタビューで「(初勝利は)先発を言われた時に狙っていたので良かった。ナゴヤドームで勝ち越して終わろう、というのは自分の中であった」とデビュー戦を振り返った。
上本(4安打に2盗塁)
「打撃のことはいい。盗塁は塁に出たら積極的に狙っていくだけ」
阪神・藪投手コーチ(岩本に)
「よく投げた。ただ、相手もプロ。次はもっと難しくなる」
阪神・中村GM(快勝に)
「岩本は限りない可能性を感じさせた。攻撃も機動力を絡め、理想的な野球だった」