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テーマ:鈴鹿8耐(274)
カテゴリ:鈴鹿8耐
セーフティカーが導入された レースが再開されると、11号車 F.C.C. TSR Hondaは立て続けに4位から2位のマシンをパス。全車を周回遅れにする独走態勢を築いた。そこから雨はすぐに止み、20分ほどで日差しが戻ってきた。スタートから3時間が経過したころには再びスリックタイヤに交換し、レースは後半戦に突入する。 2位を走行していた17号車 Team KAGAYAMA with Verityはタイヤ交換のタイミングでリアシートを修復。この間に34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンスが先行し、アウトラップで634号車 MuSASHi RT HARC-PROに抜かれた17号車 Team KAGAYAMA with Verityは4位に後退した。 これでトップは11号車 F.C.C. TSR Honda。周回遅れの2位が34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス。3位634号車 MuSASHi RT HARC-PRO、4位17号車 Team KAGAYAMA with Verity、5位07号車 MONSTER ENERGY YAMAHA with YSPとなった。ピットインのタイミングが遅れ、一時は6位まで後退した634号車 MuSASHi RT HARC-PROだったが徐々にポジションを回復。6時間55分のレースが折返しを過ぎたころには、2位の34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンスに迫ってきた。 90周目を過ぎると2位争いは肉薄状態。94周目のヘアピンで634号車 MuSASHi RT HARC-PRO(マイケル・ファン・デル・マーク)が34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス(ランディ・ド・プニエ)を抜いて2位に浮上。周回遅れながらトップの11号車 F.C.C. TSR Hondaを追った。 2位に浮上した634号車 MuSASHi RT HARC-PRO(マイケル・ファン・デル・マーク) 34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス(ランディ・ド・プニエ)は3位に後退 2回目のSC導入。レースの流れが変わった 周回数100周。ゴールまで3時間となったころ、下位を走るマシンが2輪シケインで転倒した。これをきっかけにレースが大きく動くこととなる。転倒したマシンはオフィシャルが駆け付けてすぐに撤去されたが、2輪シケインをショートカットするように転倒したため砂利がコース上に撒き散らされた。このため、この日2回目のSCが導入される。 SCはトップの11号車 F.C.C. TSR Hondaの前に入った。そのため1周半ほど後方にいた2位の634号車 MuSASHi RT HARC-PROと3位の34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンスは同じ隊列の後方に並び、その差は1周チョットに縮まった。 34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンスはここでピットイン。通常、SCが1台の場合は隊列の最後尾に追い付くことでピットロスを減らすことができるが、鈴鹿8耐はSCが2台入るので、もう1台のSCが通過するまではピット出口がクローズとなる。タイヤ交換、給油、ライダー交代をしてピット出口で足止めされ、半周遅れのSCが通過して隊列の最後尾に復帰すると半周後方の集団にポジションダウンとなった。 2位の634号車 MuSASHi RT HARC-PROはレース再開と同時にピットイン。コースに復帰すると34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンスに対して40秒のマージンを稼いだ。さらに次の周にトップの11号車 F.C.C. TSR Hondaもピットイン。11号車 F.C.C. TSR Honda(秋吉耕佑)がコースに戻ると、すぐ後ろに634号車 MuSASHi RT HARC-PRO(高橋巧)が迫ってきた。 SCのおかげで差を縮めた634号車 MuSASHi RT HARC-PROは、デグナーで11号車 F.C.C. TSR Hondaをオーバーテイク。ほぼ1周遅れながら同一周回に戻すことができた。 抜かれた11号車 F.C.C. TSR Hondaだが無理に追うことはせず、2台の差は徐々に広がっていく(正しくは約1周差が徐々に縮まる)。11号車 F.C.C. TSR Hondaのラップタイムも、ピットイン前の2分8秒台と比べてやや遅めの2分11秒台。2位との差が2分以上あるので無理せず走行を続けていると思われた。 コースインした11号車 F.C.C. TSR Honda(秋吉耕佑)は無理せず走行しているように見えたが…… 秋吉選手転倒! 634号車 MuSASHi RT HARC-PROがトップへ ところがコースインから4周目、周回数108周の130Rで11号車 F.C.C. TSR Hondaがフロントタイヤを滑らせてコースアウト。秋吉耕佑選手は担架でコース外に運ばれた。チェッカーまで残り2時間35分。634号車 MuSASHi RT HARC-PROがトップに立ち、34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス(津田拓也)、17号車 Team KAGAYAMA with Verity(芳賀紀行)が2位、3位に浮上する。 ついにトップに立った634号車 MuSASHi RT HARC-PRO 2位は34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス 3位は17号車 Team KAGAYAMA with Verity 転倒した11号車 F.C.C. TSR Hondaは10分後、傷ついたマシンに秋吉選手が乗りピットへと戻ってきた。秋吉選手は左大腿骨に骨折の恐れがありライダー交代。マシンは20分ほどかけて修復し、コースに復帰。ポジションは50位まで落としたがチェッカーを目指すこととなった。 太陽が沈み、チェッカーまで残り1時間を切ったところで、1コーナーと2コーナーでマシンがクラッシュ。この日3回目のSCが導入された。残り40分でレースが再開されるものの、1周後のS字で3台のマシンが立て続けにコースアウト。そのなかの1台は8位を走行していた01号車 EVA RT TEST TYPE-01SynergyForceTRICKSTAR。人気チームだけにサーキットでは悲鳴が上がった。これで4回目のSCが導入。01号車 EVA RT TEST TYPE-01SynergyForceTRICKSTARはピットに戻ってマシンを修復。残り13分でコースに復帰すると、グランドスタンドは拍手と歓声に包まれた。 残り40分まで8位を走行していた01号車 EVA RT TEST TYPE-01SynergyForceTRICKSTAR 19時30分にスタートから6時間55分が経過。2位を1分以上引き離した634号車 MuSASHi RT HARC-PROが172周目を周回し、トップでチェッカー受けた。2位は34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス。3位は17号車 Team KAGAYAMA with Verity。634号車 MuSASHi RT HARC-PROは2013年に続いて鈴鹿8耐2連覇を果たした。転倒した11号車 F.C.C. TSR Hondaは40位、01号車 EVA RT TEST TYPE-01SynergyForceTRICKSTARは24位でチェッカーを受けている。 ウイニングラップを終えたマシンをファンが出迎えた ゴール後に恒例の花火 ●2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースの最終結果 1位 634号車 MuSASHi RT HARC-PRO 172周 2位 34号車 ヨシムラスズキ シェルアドバンス 172周 3位 17号車 Team KAGAYAMA with Verity 171周 4位 07号車 MONSTER ENERGY YAMAHA with YSP 171周 5位 104号車 TOHO Racing with MORIWAKI 170周 6位 25号車 Honda鈴鹿レーシングチーム 170周 7位 22号車 Honda Team Asia 169周 8位 1号車 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM 169周 9位 94号車 Yamaha Racing GMT94 Michelin 168周 10位 7号車 MONSTER ENERGY YAMAHA -YART 168周 2014年鈴鹿8耐の表彰式 URL 鈴鹿サーキット http://www.suzukacircuit.jp/ 2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会 http://www.suzukacircuit.jp/8tai/ 2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会 公式リザルト http://www.suzukacircuit.jp/result_s/2014/8tai/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 4, 2014 11:09:32 AM
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