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テーマ:タイガース党(8270)
カテゴリ:阪神2015
や~っと初白星!阪神・岩田、10被安打も耐え抜いて7回0封
(セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)ベンチで最後のアウトを見届けると、右の拳を握った。岩田が執念の投球。昨年から続いていた長い長いトンネルを抜け出し、ようやく1つ目の白星を手にした。 「うれしいです。(ただ)3者凡退が1度もない、情けない投球だったと思います」 お立ち台で素直な言葉が口をついた。10安打を浴び、六回以外はすべて得点圏に走者を背負った。それでも7回を無失点。開幕5戦目でつかんだ今季1勝目は、公式戦に限れば昨季の8月20日の中日戦(京セラD)以来、11試合、252日ぶりの白星となった。 「ゼロを並べられたので良しとしないと。ひとつ勝てたので、いい方向にいけたと思います」 五回二死一、二塁では雄平の中前に抜けそうな打球を遊撃・鳥谷が飛びついて好守。「後ろがしっかり守ってくれたから、勝負にいけた」と仲間を信頼して、打たせて取る投球を続けた。 長かった。好投しても勝てない日々。それでも「必ず報われる」と信じたことをやり続けた。ウエートルームにはいつも地味に汗を流す左腕の姿があった。行っていたのは「コレクティブ・エクササイズ」。ハンドタオルやバランスボールなどを使って関節の動きをよくするもので、誰でも手軽に出来ることで全米で話題沸騰。米メジャー球団も取りいれている。 リーグ2位の防御率2・54ながら9勝に終わった昨季からの進化へ。軸足にためた力をスムーズに右足へ伝えるべく、臀部の徹底強化を図ってきた岩田が、オフに米アリゾナで巡り会ったのが、このトレーニングだ。 「より体を動かせるようになった」 米国直輸入トレで、強化してきた下半身が効果的に動くようになった。平均球速は130キロ台後半ながら、打者を押し込む重いボール。努力がようやく結果で報われた。 これでメッセンジャー、藤浪、能見の先発4本柱全員に勝ちがつき、和田監督も、「それが一番大きい」と安堵の表情だ。岩田は「80周年ですし、優勝したい。次は内容のあるゼロを並べていきたい」と誓った。負の連鎖を断ち切った左腕の逆襲が始まる。 (柏村翔) 今季初勝利を挙げた岩田について阪神・中西投手コーチ 「勝ち星がついてなかったけど、状態は悪くなかった。1つ勝ったことで自分的によかったんじゃないか」 コレクティブ・エクササイズ 各関節の動きを正常にして、柔軟性を高めながら、体が効率の良い動きを行えるようにする運動療法。いろいろなストレッチの動きがあり、コンディションの改善や、怪我の予防にも効果的。 阪神・岩田、今季初勝利も「情けないピッチングだった」 (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)阪神・岩田稔投手(31)がヤクルト戦に先発し、7回10安打無失点の好投で今季初勝利(1敗)を挙げた。チームは今季2度目の3連勝。 岩田は、毎回ランナーを背負う苦しい投球も要所を締め、ヤクルト打線を無失点に抑えた。鬼門の七回は、先頭の田中に四球を与え続く山田には粘られたが、13球目のカットボールを引っかけさせ二ゴロ併殺に仕留め安堵の表情。二死走者なしから連打で一、二塁のピンチを招いたが、雄平をフォークで空振り三振に斬り勝利をもぎ取った。 ヒーローの岩田は待望の今季初白星に「嬉しいです」と笑顔を見せつつ、「三者凡退が、一度もない情けないピッチングだった」と反省。七回のピッチングについては「うまいこといかないなという、歯痒い気持ちでした」と振り返った。 最後に「80周年ですし、みんな勝ちたいので優勝を目指して行きます」とファンの声援に応えた。 和田監督(3連勝に) 「先制できれば、アドバンテージが取れる。こういうゲームをまたあしたできるようにやっていきたい」 鳥谷(五回、ピンチを救う好守) 「点が入っている、入っていないで違うので、アウトにできてよかった」 呉昇桓(ウィリアムスを抜いて球団外国人歴代最多の通算48セーブ目) 「それよりも、チームの3連勝がうれしい」 阪神・中西投手コーチ(岩田に) 「勝ち星は付いていなかったけど、状態はずっとよかった」 呉昇桓、虎助っ人歴代トップ48S「記録より3連勝がうれしい」 (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)勝ったことがすべてだった。虎の助っ人通算最多セーブに肩を並べてから、一夜明け。呉昇桓(オ・スンファン)が連日の快投で、通算48セーブ目を刻んだ。新たな領域に足を踏み入れても、チームのことしか頭になかった。 「それ(記録)よりもチームが3連勝できたことがうれしい。チームも勝っている状況なんで、ずっと登板したいね」 ジェフ・ウィリアムスを抜き去った記録に興味は示さないが、猛虎の上昇ムードに表情はほころぶ。2点を守る九回、山田を高め151キロで空振り三振に斬るなど自慢の“石直球”を軸にねじ伏せ、リーグ単独トップの9セーブ目を記した。 「とても住み心地はいいよ」 今年は滞在先がマンションから変わった。「キッチン付きのホテルにしてもらえれば」という右腕の要望に応え、球団が最高の環境を用意。高級ホテルの地上100メートルを超えるフロアの一室があてがわれた。希望通り台所がある。眼下にはきらびやかな大阪の街-。しかし守護神は言う。 「料理をする時間があまりない。景色を見る余裕もないよ…」 常につきまとう極限の境地。神経をすり減らす毎日。ドアを開けると、すぐにベッドに横たわる。打たれた夜は投球映像を何度も見直している自分がいる。だが、苦しんだ分だけ、ジェット風船が舞う、勝利の喜びを味わってきた。 「他の選手も集中している。これからも勝っていけると思う」 仲間と優勝を喜び合うために-。呉昇桓がちぎれんばかりに腕を振る理由はそれしかない。 (小松真也) データBOX ◎…呉昇桓が阪神外国人最多の通算48セーブ。球団最多は藤川球児(現レンジャーズ)の220セーブで、呉昇桓は山本和行(130)、中西清起(75)、田村勤(54)に次ぐ、チーム歴代5位。両リーグの助っ人最多はクルーン(横浜、巨人)の177セーブ 阪神・梅野、3試合ぶりスタメンで好リード「死に物狂いです」 (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)3試合ぶりにスタメンマスクを被った梅野が、先発・岩田を好リード。7回無失点の粘投をみせた左腕をたたえた。「ピンチでも粘る、岩田さんらしいピッチングでした。気持ちも入っていた」。スタメンを外れる試合が増え、「だからこそ死にものぐるいです」と決意を口にした。 阪神・福原、リベンジに笑顔「岩田に勝ちがついたのでよかった」 (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)高宮からバトンを受け、福原が八回二死三塁でマウンドへ。代打・飯原を一邪飛に打ち取り、逆転の芽を摘んだ。「岩田に勝ちがついたのでよかったです」。21日のDeNA戦(横浜)では1点リードの場面で登板したが、同点とされ、このときも先発だった岩田の勝ちを消していた。今季9試合に登板し、防御率1・13と、38歳のベテラン右腕は衰え知らずだ。 虎・高宮、満塁併殺斬り「ファウル取るつもりで腕を振りました」 (セ・リーグ、阪神3-1ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、29日、甲子園)高宮が大仕事だ。3-0の八回、安藤が無死満塁のピンチを招くと、3番手として登板。左の代打・森岡に対し2ボールとしてしまったが、「割り切って、ファウルを取るつもりで腕を振りました」と度胸をみせた。最後は140キロの内角直球で遊ゴロ併殺。三走がかえったものの、最少失点でお役御免となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 30, 2015 08:15:11 AM
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