CH55 メニューブックの表紙~メニューブックの表紙の色と材質
メニューブックの表紙の最初の要素として重要なのが、色と材質です。色と材質を考えるときに、 1 分厚い表紙なのかペラペラな表紙なのか 2 重い表紙なのか軽い表紙なのか 3 ザラザラしたものかツルツルしたものか 4 色はどんな色なのかの四つの検討項目があります。 ハンバーグやステーキなどの肉料理を扱う場合、伝統を感じたり、しっかりとして品質を感じたりする濃い色合いを選択します。こげ茶、深緑、黒、重めのワインレッドなどです。分厚く重めの表紙はアメリカの開拓史のような印象ができ、木材のざらついた手触りは素材感を出します。皮なら高級感が出来ます。 「一杯一杯ネルドリップでコーヒーを入れています」というコンセプトなら、クロスを使って自作したようなものがいいです。手づくりでこだわっている印象をさりげなく与えてくれるからです。 また、夜の雰囲気やディナー色を出したい場合も重めの表紙にします。よくランチはお客が入るのに夜が入らないという店が多いです。この場合、ランチはだまっていても入る場合が多いので、メニューブックを夜の雰囲気に演出することは大切です。 逆に、気軽さを演出するときには、軽めの材質のもの、簡単に変えられそうな印象のものを選びます。たとえば、薄めにラミネートしたペラペラできゃしゃな材質にすれば、チープなイメージを演出します。「安い」と感じさせるので気軽な印象を与えます。この場合、色の選択としては、白の混じった弱弱しい色がいいでしょう。深緑のような濃い緑の色使いをすると素材感、手づくり感を主張してしまいます。したがって、この場合はこのようなグレード感を感じさせないうす緑色がいいのです。気軽なカフェのような店で「気軽に時間を過ごす店」という印象を与えることができます。このコラムの内容は「現場力」で勝つ!