カテゴリ:経営者のための連続コラム
サービスなどの運営技術のレベルが日進月歩良くなる時代です。
次々と営業を進化させなければ、お客様目線では、店が劣化してさえ見えるのです。 そのために時間を作り出す力は重要です。 時間をつり出すために大切なことがあります。 意外かもしれませんが作業力です。 作業力とよりサービスをアップするために、効率のよい運営をする技術です。 その作業力は時間が解決します。 誰でも同じことをし続ければある程度のレベルになります。 つまり、量芸子が大切なのです。 1回よりも10回。10回より100回。100回より1000回。 1000回より10000回。同じことを繰り返せば確実に力つきます。 しかし、バブル崩壊後、人手不足の時代が続きましたから、 量芸子を重んじる店舗が少なくなりました。 多くの店はアルバイトやパートの非正規雇用を重んじ、 「誰でもできる現場」を求めました。 マニュアル化し、量芸子より、 即戦力を求めました。 例えば、ホテルの厨房の小僧の仕事だった玉ねぎ向きは カット野菜業者に委ねられるようになりましたし、 凄まじい記憶力だったスーパーのレジ担当の女子社員は レジスターにとって変わられました。 洗い場のスタッフも消え、 職人芸的な検札のおじさんもいなくなりました。 転職が是とされ、下積みを嫌う若者は体裁のいい安易な仕事に走りました。 忘れていけないのは、専門性的なスキルがないと、 ただ、簡単なオペレーションのコマとなり、 人口減少で仕事が激減するなかで、雇用調整の的にもなってしまうことです。 実は、バブルくらいから世の中は本来あるべき方向と 逆の方向に行ってしまった気がするんですね。 労働者は快適な労働環境を求め、 企業は下積みという非効率な教育を忌み嫌い、 世に中から下積みが無くなったのです。 本当は逆だったですね。 仕事が少なくなればなるほど、 きめ細かいことができる作業力がある人が重んじられるからです。 師匠である竹田陽一先生は私が独立したころ、私にこう言いました。 「大久保一彦さん!お金をもらう、もらわないにこだわらず、 できるだけ早く人前で1000回しなさい」とおっしゃいました。 最初はその意味がわからなかったのですが、 ある時から、あがったり、緊張したりしなくなり、 「(参加している人を見ながら)どう役に立つ話をするかな・・」と 相手のことを考えながら話を変える余裕すら出てきて、 満足度の高い話ができるようになりました。 「執筆もいっぱいしなさい」とおっしゃいました。 ですので、お話をいただいたら執筆しました。 そのおかげで、本を20冊も書きましたが、 書くたびにわかりやすくなり、 読みやすくなってきたと思うんですね。 また、もうひとりの師古田基先生には、 海外視察の回数の重要性を教わりました。 10年前からトータル日数で2年くらい分海外視察をしました。 そのおかげで、この店はなぜ流行っているのかわかるようになりました。 私の師匠はみんな量をすすめてくれて、 私は独立してから10年以上、 量を数字に表すことができることを実践してきました。 そして、わかったことがあります。 それは、その量がある程度以上の量になったときに とてつもないパワーが生まれ、 セミナーの聴講者、著書の読者、 お店の視察の話が人を魅了するようになるということです。 そして、コンサルタントとしての能力も格段に上げてくれました!!! わかったと思いますが、 繁盛店にあって、繁盛していない店にあるものは作業力の蓄積です。 量芸子を重んじ、作業量が蓄積する社風やしくみが必ずあります。 そして、この作業力の蓄積は人を魅了する感動の原資になるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.21 17:26:06
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