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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。怪傑ゾロはよく御存じですよね?ではその女性版もあったと言う事までは御存知でしたか?
もちろん作者は同じです。さて彼女の活躍をご覧下さいね。 仮面の佳人 論創海外ミステリ The Masked Woman ジョンストン・マッカレー 怪傑ゾロの作家は、女性版ゾロも描いていた。解説にも書かれていたが、他にも仮面をつけた女性が活躍するシリーズはあるようだ。大体がタラちゃんことタランティ―ノ監督が喜びそうなパルプ・フィクションだ。パルプ・フィクションはキャラクターも筋も複雑でないのでわかりやすい。こちらの作品もその類で、仮面をつけた女性が、屈強な黒人男性サンボを従えて、悪人達を集めて屋敷を襲う計画を立てる。そこに割り込んできたのが、大学教授のサルウィック。 彼は明らかにコメディ専門で、突然部屋に飛び込んできた悪党の年収を聞いて、自分の年収の倍だと聞くと、「こんな割に合わない職業やってられない!」と突然犯罪者宣言。サンドウィッチ勧めながら悪党に「犯罪の話を聞かせて?」と目をキラキラ、探偵に謎の女性との関係を問いただされた時ははじまったばかりの犯罪者人生をこんなかたちで終わらせてはいけないと悩む(いや、終わらせていいんですよ!)。 さて、こんな彼は、果たして道を誤ってしまうのか?おっと、これは本題ではない。メインプロットは仮面の女性の正体とその意図、計画の遂行だ。こちらも妙にひねってないので成り行きもほぼ想像通り。血もドバーっと出ないし銃撃戦もないので、苦労せず軽く読める。 但し、訳について違和感を感じる点が若干あり、惜しまれた。 1.サンボが仮面の女性を呼ぶ時の呼び方「お嬢」 恐らく原文は「お嬢様」のスラング系を使っているからこのような訳にしたのだと察せられる。しかし日本語で「お嬢」というと岡っ引きが「てぇへんだ、お嬢!そこの長屋で人死にが!」のように、大店の令嬢を指す場合が多い。やんごとなき女性なのだから「お嬢様」で良かったのではないか。 2.悪党が登場するので、前述のようにスラングが多用されている。そのため「シノギを見つける」「アカオチ」「ゼニをかっぱらった」のような訳が為されているが、これ、どう見てもJapanese Yakuzaの小説に使われる言葉だ。中には「口三味線」など「いや、そもそもアメリカに三味線ないし!」と頭をひねるような言葉も登場する。日本語に置き換えるといっても、アメリカでギャングの世界が舞台なのだから、もう少し西洋に近づけても良かったのではなかろうか。 3.「仮面女」という訳もどうだろう。確かに表題は「The Masked Woman」で「Lady」ではない。しかし見るからにやんごとない女性であることがわかっているのだから、「女」でなくせめて「仮面をつけた女性」くらいにしては? 翻訳にはいろいろ決まりごとがあるのだろうが、これらの表記にごろごろとつまずいて、すっすっと読み進められなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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