映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

今日は何だか蒸し暑かったです。月が見えるでしょうか。
さて、こちらの映画にも月がタイトルについてきます。

『映画「マン・イン・ザ・ムーン　あこがれの人」』 ロバート・マリガン / ワーナーホームビデオ

音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード

「アラバマ物語」「おもいでの夏」など少年少女を主人公にした
作品の多いロバート・マリガンが、リース・ウィザースプーン主演
にしてデビュー作を監督。

ルイジアナの田舎町に住むダニーとモーリーンは仲の良い姉妹。
男性とデートに行くようになったモーリーンにちょっと神経質になっている父。
4度目の妊娠中の母。総勢4人のトラスト家の隣にフォスター家が引越して
来る。小さい頃に会った事のあるコートはハンサムな青年になっていた。ダニーはコートを家に招くが、モーリーンと出逢ったコートは彼女に夢中になってしまう。

今の顔の名残りはあるものの、顔は丸くて、「マイ・ガール」の
アナ・クラムスキーにちょっと似ているリースが、初恋に出会って、精一杯背のびしてゆく少女を好演。
初キスの感想はと聞かれて「ステキ（Perfect）」と言う時の表情、姉と3人で食事している時に、明らかに表情が違っているコートと、身近なライバルとなった姉を見つつ、だんだん不機嫌になってゆく所、
走って戻って来た姉の乱れた服装を見て、一瞬にして「何かあったな」と察する時など、表情の見せ方がうまい。
マリガン自身、子供の演出がとてもうまいのだろう。
モーリーンに夢中になってから、コートは、
かなり露骨に感情を切り替えてしまう。一生懸命なダニーが
可哀想になるが、あの年頃の少年ってやっぱりあんなものだ。
妹の好きな人として「友達でいましょう」と言葉では言うものの、コートが二度目に戻ってきた時には何も言わずにキスを交わすモーリーン。自分の感情を持て余している二人の少年少女達が、きっちり脇を
固める。静かに姉の悲しみを思いやるよう話す父親役のサム・ウォーターストンもはまってた。
みずみずしい感情を持つ少年少女達の恋を　
ウィンダミア・レーベルみたいな弦楽器中心の音楽に乗せて
リリカルに描いた佳品。