映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。雨がひどく降っていますが関東直撃ではなかったためまだ風はひどくありませんでした。

みなさんのところはいかがですか？

さてこちらはだいぶ前に出版された対談集です。

恋の魔法をかけられたら
唯川恵

　作家唯川恵(以下敬称略)が江國香織(×2)、北方謙三、山本文緒、阿木耀子、小池真理子、藤田宜永、角田光代、柴門ふみらとそれぞれ異なる雑誌で行った対談を一冊にまとめたもの。インタビューの終わりに唯川氏のコメントがついている。

　丁度同じ年下男性と恋に落ちる小説『東京タワー』『肩ごしの恋人』を書いていた頃の江國氏とは、双方の恋愛観／キャラの違いが浮き彫りに。まあ確かに、唯川氏の作品には、『不思議ちゃん』(山田詠美さんコメントより)は出てこない。

　当たり前のようだけど、江國さん、喋る時はフツ−の言葉なんだなぁ、と納得。
コバルト出身から長い付き合いで、パソコンの師匠でもある山本氏とは、少女小説界からここまでの、思い出話をしみじみと。そういえば新井素子氏も岩井志麻子氏もコバルトから出てきた。コバルト学校とは言い得て妙。

　一回り違う角田氏との対談では、後輩を励ますお姉さんモードになっている。インタビュー当時唯川さんが、もう40台後半だったとは！
　阿木氏との対談では、「あの声でこのコメントを。」とふわふわ声を想像しながら読んだ。
北方氏や藤田氏に対しては、「男の人ってそうなんですか。」と微笑みつつ聞き入る氏。
メインテーマは結婚と恋愛。
タイトルは、軽井沢仲間となった小池氏の台詞
「恋なんて、一瞬、何か魔法をかけられたような状態になれば、あとは気持ちが勝手に転がっていく。」から取られたと推察。


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