映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。昨日は蒸し暑かったですね。
さて、芸術の秋。クラシックのコンサートを聞きにいく方もいらっしゃるのでは。
でも楽団の中ではいろいろとあるようで…。

オーケストラの妻たち
ORCHESTRA WIVES

出演
シーザー・ロメロ　グレン・ミラーオーケストラ

監督
アーチー・メイヨ

音楽
アルフレッド・ニューマン

　楽団のトランペット奏者トムは、歌手のジェイミーという彼女がいながら、ファンのコニーと互いに一目惚れし、結婚してしまう。楽団のツアーに同行した暇な妻たちはコニーとジェイミーの動きに興味津々。

　トムを演じるジョージ・モンゴメリーのトランペットは、楽団総出演のグレン・ミラー・オーケストラのトランペッターの吹き替え。モーリン・オハラとリンダ・ダーネルがジェイミー＆コニ―役をオファーされたが辞退。

　ずっとトムと一緒にいすぎて、いざ結婚というはずみがつかなかったジェイミーに対して、コニ―とは一目ぼれ、キスすると必ず電流が走る (何だそれ！)ので「これは運命だ！」と突っ走ったトム。「最終のバスで帰らなきゃ」というコニ―を「結婚すればバスで帰らなくてもよくなるよ」とプロポーズ(何だそれ！)。いやぁ、これはジェイミーの意地悪したくなっちゃう気持ちもわかる。

　でも彼女は初心なコニ―より一枚上手。自分のネグリジェを「急だったから何も衣装持ってきてなくて」というコニ―に貸して、ベッドに行った彼女を見てトムをぎょっとさせる、なんて意地悪は朝飯前。自分の事を憐れんでいたオケメンバーの妻をも抱きこんで、コニ―に誤解させるところまでの手際は鮮やか。現代で撮られたら、もう少し面白いキャラクターになったかもしれないけれど、昔の映画では悪役は速やかに退場。あれだけ「楽団をつぶした女に近づくな」と言っていたバンドリーダー（グレン・ミラーその人が演じている、台詞もある）すら二人の結婚を最終的には認めてしまう。旅から旅のバンドメンバーの実情は結構この映画の通りだったらしい。



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