|
全て
| 料理&お菓子&旅&演劇&その他2
| フランス映画
| 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ)
| その他の地域の映画&ドラマ
| アメリカ映画
| 韓国映画
| 真田広之
| 韓国ドラマ
| アメリカドラマ
| その他のジャンルの日本の小説
| 日本のミステリー小説
| イギリスドラマ
| よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥
| 漫画・アニメ
| 日本ドラマ
| 中国&台湾映画
| 日本の作家が書いた歴史小説
| 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル
| 東欧・ロシア映画
| イギリス&アイルランド映画
| オランダ映画&オランダドラマ
| 北欧映画
| その他のジャンルの海外小説
| 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル
| 日本映画
| 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| カナダの映画&ドラマ
| ドイツ映画&ドイツドラマ
| 日本のファンタジー小説
| 海外のミステリー&ファンタジー小説
| 堺雅人
| 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇
| 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ
| 山田風太郎
| 香川照之
| 松山ケンイチ
| 海外の作家が書いた歴史小説
| ジェイク・ギレンホール
| イギリスドラマ:SHERLOCK
| 塩野七生
| 吉田鋼太郎
| イタリア映画&イタリアドラマ
| ローズマリー・サトクリフ
| 大杉蓮
| ベネディクト・カンバーバッチ
| インド映画
| 長谷川博己
| 内野聖陽
| 林遣都
| ムロツヨシ
| ジョシュ・オコナ―
| 井浦新
| 菅田将暉
| ディーン・フジオカ
| 台湾ドラマ&中国ドラマ
カテゴリ:その他のジャンルの海外小説
みなさん、こんばんは。大相撲また白鵬と鶴竜休場なんですね。誰も何も言わないんでしょうか。
今日もウッドハウス作品を紹介します。 ウースター家の掟 ウッドハウス・コレクション The Code of the Woosters P・G・ウッドハウス 国書刊行会 バーティがこよなく愛するダリア叔母からの依頼は、実に他愛のない事だった。「ある骨董店に行って、そこに展示されている銀のウシ型クリーマーを、せせら笑ってくる」ところが店で、彼を大悪人だと思い込んでいるサー・ワトキン・バセットと、彼の姪マデラインに恋するロデリック・スポードとバッタリ。せせら笑うどころか、またまた誤解されてしまったバーティは、バセットと距離を置こうと考える。それなのに、サー・ワトキンのトトレイ・タワーズに滞在中の学友ガッシーから、「マデラインとの結婚が暗礁に乗り上げたから、こっちに来て欲しい」と電報で泣きつかれる。更にマデラインの従姉スティッフィーから「来るんだったら、やってもらいたい仕事がある」と意味深な電報が。かくてバーティ&ジーヴス主従は、世界中で一番行きたくなかった場所ートトレイ・タワーズに赴く事になるのだが…。 本作は『よしきた、ジーヴス』の続編にあたり、トトレイ・タワーズを舞台とした長編である。銀のウシ型クリーマーを巡るダリア叔母Vsサー・ワトキンの攻防、学友二人(ガッシーとスティンキー)とサー・ワトキンの娘&姪との恋愛騒動が物語の三本柱(メイン・プロット)となる。このメイン・プロットに、バーティの泥棒疑惑、巡査のヘルメット紛失事件、そして黒革の手帖ならぬ茶革の手帖探しといったサブプロットが、絶妙のタイミングで絡んで来て、バーティを次から次へとトラブルに叩き込んでいく。 「個々人の利害が衝突する時にあっては、誰かが貧乏くじを引かなきゃならないんだ」とのたもうバーティ。そして貧乏くじをひく「誰か」とは、いつもバーティ。「困ってる本人がやればいい!」とつっぱねればいいのだが、バーティにはできない。理由は二つ。 一つはウースター家の掟「汝、友を落胆させるべからず。」 もう一つの理由は、「本人」がやると、更にドツボにはまるから。バーティの失敗の多くは間の悪さに起因するが、バーティの学友達の場合は、致命的な不器用さを持ち合わせているので始末に負えない。結局は名参謀ジーヴスが案を出し、バーティが実行する安全策を取る事に。とはいえ、いつも損な役回りではない。今回はシリーズ中珍しく見せ場がある。キメ台詞を言う時のバーティに注目。「カッコイイ!」とキラキラ瞳を輝かせるファンが増えるかも? それにしても、登場する貴族達は、揃いも揃ってナルシストで自己中心的。かつてバ−ティと婚約していたマデラインは、「あなたは自分が愛した女性(自分の事)に一目会いたくてここに来たんだわ」と大感激。また、マデラインの従姉スティッフィーは、自分を酷い目にあわせた巡査のヘルメットを、聖職者である婚約者に盗ませる事に、何の疑いも抱かない。そして最長老サー・ワトキンでさえ、ナルシシズムから抜け出せない。 バーティだって例外ではない。自分の事を「機密文書在中の金庫を物色中のヴェール姿の女性」「龍退治に取りかかろうとしている騎士」とは。うーん、読書傾向が何となくわかる(笑)。そんな彼等が生きていられた旧き良き時代の英国って、実に寛容にして偉大な国であったのだなぁ。 ああ、大英帝国よ、永遠なれ。 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。 ウースター家の掟 (ウッドハウス・コレクション) [ ペラム・グレンヴィル・ウッドハウス ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 21, 2020 12:00:21 AM
コメント(0) | コメントを書く
[その他のジャンルの海外小説] カテゴリの最新記事
|
|