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カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。嵐・櫻井翔&相葉雅紀が結婚するそうですね。今日もダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品を紹介します。
呪われた首環の物語 Power of Three ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 佐竹美保絵 野口絵美訳 徳間書店 折からのジョーンズブームで、1976年に本国で出版され、ガーディアン賞候補になった作品が日本でも刊行。異なる種族が呪いを解くという共通の目的のために、首輪をあるべき所に戻そうと協力する話。どこかで聞いた事があると思ったら、トールキンの『指輪物語』の指輪が首輪になっただけ。そういえば、ジョーンズはトールキンに師事していたのだから、初期の作品が似通っていても不思議はない。但し、全くのファンタジーではなく、現実の環境問題が入ってくるのはジョーンズのオリジナル。 既存の作品を読んでいたので、ある種の先入観を持って読んでいったが、近作とはかなり違っている。ファンタジーのセオリーにかなり忠実なので、毒気を期待していると肩透かしをくらう。また、ど派手な魔法も出てこず、原始的な呪文が出てくるのみ。《人間》の子オーバンが「よいドリグは死んだドリグだけだ。」と言う。これはアメリカ人の台詞「良いインディアンは死んだインディアンだけだ。」を想起させる。後に『ダークホルムの闇の君』で、あからさまにディズニーを揶揄したキャラクターが出てくるが、本作では現代社会への皮肉という意味で使ったのではないと思う。つまり、この作品、ジョーンズ作品にしては、すこぶる素直なのだ。 とはいえ、彼女の特徴もちゃんと出ている。まず、名前は大地を意味するガイアから取られた のだろう主人公・ゲイアのキャラクター。先見=予言者の姉、遠見や人の心理を動かす能力を持つ弟に挟まれて、目立たない存在である事を恥じていた少年が、物語の鍵を握る存在となってゆく過程で自信を得てゆく物語の骨格は、「クレストマンシー」シリーズに受け継がれている。 また、もう一つ。今回表紙には、沼の底で目だけがこちらを見ている謎の存在のみが描かれていて、人物がない。人物紹介もなかったが、中盤あたりでその謎が解ける。挿絵でも単独で人物を登場させたり、複数の種族を登場させる時には、近景と遠景で配置して、もともとの大きさを認識させないように気を配っており、物語に配慮した挿絵に驚く。 異端、はぐれものと人は言うが、それはあくまで言っている側をスタンダードとした時の見方。では、視点を変えてみればどうなのか? この後『グリフィンの年』でもう少し入り組んで伝えられるメッセージ「みんなそれぞれ違っていても、うまくやっていく事はできるよ」が、とっても素直にストレートに打ち出された作品。 【中古】 呪われた首環の物語 / ダイアナ・ウィン・ジョーンズ, 佐竹美保, 野口絵美 / 徳間書店 [単行本]【宅配便出荷】もったいない本舗 おまとめ店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 16, 2021 12:00:20 AM
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