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みなさん、こんばんは。中国では民主化運動が武力で弾圧され、多くの犠牲者を出した天安門事件から4日で33年を迎えました。今日もサイモン・ペッグ出演作品を紹介します。

宇宙人ポール
PAUL

出演＆脚本
サイモン・ペッグ　ニック・フロスト

音楽
デビッド・アーノルド

出演
セス・ローゲン　シガーニー・ウィーヴァー　スティーヴン・スピルバーグ
ジェイソン・ベイトマン　　ブライス・ダナー

　SFオタクのイギリス人青年、クライブとグレアムは、念願だったコミックの祭典「コミコン」とアメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しんでいた。その途中彼らは、ひょんなことから車の事故現場に遭遇、そこで“ポール”と名乗る本物の宇宙人と出会う。ポールは60年前に不時着して以来、政府機関に囚われの身となっていたのだった。そしてポールを故郷に帰すため、悪戦苦闘の日々が始まる。

　宇宙人との遭遇とくればあの人！という細かいネタを拾いまくる。宇宙人ポールの声を、『グリーン・ホーネット』のセス・ローゲンが担当するほか、『エイリアン』シリーズのシガーニー・ウィーヴァー、『E.T.』などのスティーヴン・スピルバーグ監督がカメオ出演。後者のカメオ出演は、脚本の二人が監督に送ったデモビデオを見てすっかり気に入った監督が提案。巨匠太っ腹。地球に来た宇宙人を返そうというストーリー自体が『E.T.』のパロであり、クライマックスのパロは有名なあの映画。60年もアメリカにいたため、人間の下ネタにも慣れて誰にでもフレンドリー。こうなると姿形が違うだけで地球人たりえるのだが、周囲は彼をこそエイリアンだと追ってくる。実は行きずりのモーテル経営者であり偏狭的なキリスト教徒モーゼや、父モーゼの影響をどっぷり受けて進化論すら信じない娘ルースの方が、実は多様性でならしているアメリカ社会の中でもエイリアン的存在である。エイリアンものというと、我々は姿かたちの異なる存在を排除しているが、実は人間の姿をしている者達の中にもエイリアンはいるんだよ、といいたいのかも。こういう深遠？なテーマをコメディをちらつかせながらさらっと描く所がスマートなイギリス映画らしい。あと、宇宙人の外見がぜんぜん怖くない。
　

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