【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

逃亡者 New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

☆免許更新手続き☆ fujiうさぎ=^・^=さん

やっと雨が降ってお… 天野北斗さん

ランチは町中華 ちーこ♪3510さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
June 27, 2023
XML
みなさんこんばんは。 アメリカのバイデン政権が中国の通信機器大手「ファーウェイ」に対する輸出を全面的に禁止する措置を検討していると欧米の複数のメディアが報じました。今日から2日間エラリイ・クイーンのミステリを紹介します。

靴に棲む老婆〔新訳版〕​
There Was An Old Woman
(ハヤカワ・ミステリ文庫)
エラリイ・クイーン

裁判を傍聴に来ていた探偵のエラリイ・クイーンとその父リチャード・クイーン警視は、弁護士チャールズ・ハンター・パクストンを見かけて声をかける。チャールズが担当している被告がポッツ=壺という意味でサーロウ・ポッツをからかって不敬罪で訴えられていると知り、二人はそちらの裁判を傍聴に。なんとなれば、ポッツ家は母コーネリアが一代で製靴会社を立ち上げ、成功した立志伝中の人物にして、カワリモノ、とのとかくの噂があったのだ。

 コーネリアには先夫との間に3人、現夫との間に3人子供がいたが、先夫の子供たちがこれまたいずれもカワリモノだった。サーロウは批判されると誰彼構わずかみつき、今の時代に決闘を申し込む始末。長女ルーエラは誰もわからない研究に打ち込んで男っけなし。次男ホレイショは大人になってもおとぎの国の住人のような振る舞いをする。現夫との間に生まれた息子ロバートとマクリンの二人が、実質的な経営者だった。娘シーラはチャールズと婚約中。なんてこともない口論から、例の調子でサーロウは義弟ロバートに決闘を申し込み、成り行きでエラリイが介添え人にされてしまう。決闘なんてとんでもない!と一計を案じるが、ロバートは亡くなり、次いでマクリンまで死んでしまう。自分も殺されるのではないか?と怯えたシーラを、チャールズに頼まれたエラリイは守ろうとするが。

 最初に、ある種答えは出ているのだから、素直にその道を通ればいいものを、なぜかエラリイ、犯人を断定しない。なぜに?いや、あまりに早く話が終わってしまうから?まあ、当たり前すぎてつまらないのか。やたらマザーグースの童話を口にして見立て殺人説を唱える。そもそも決闘をやめさせるのなら、小細工を使わないで、決闘自体をやめさせればよかったものを。名探偵の宿命か、中盤までは常に事件の後を追いかけ、後半スタートダッシュで追い込んで、さて皆さんと大団円に持ち込む。おまけに飛び切りの幸運もゲット。おや、この展開はホームズのあの作品…ごにょごにょ。

 解説にも書いてあったが、作品発表当時はポッツ家の先夫との間に生まれたおかしな三兄妹の言動が、変人に見えたかもしれないが、多様性を謳う現代では、そこまで変人に見えない。むしろ「碌でもない兄弟に財産取られちゃう!」と当時は一番まともなことを言ってたシーラが、守銭奴で怪しく見えてくる。価値観の変遷の面白さよ。

 ところでおとーさんのクイーン警視結構怒りっぽいですね。怒鳴られてばかりの部下ヴェリー部長刑事が可哀想になってきたよ。


靴に棲む老婆〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ エラリイ・クイーン ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  December 5, 2023 07:02:20 PM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.