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みなさんこんばんは。カナダのトルドー首相とソフィー夫人は別居すると発表しました。首相府は二人は法的合意書に署名したとしており、18年にわたる結婚に終止符が打たれる可能性があります。 今日も小冊子BOOKMARKに紹介された本を紹介します。

トゥルー・ビリーヴァー (SUPER!YA)
True Believer
ヴァージニア・ユウワー・ウルフ
小学館

　同著者『レモネードを作ろう』続編。前作で14歳だったヴァーナ・ラヴォーンは本編では15歳に。シングルマザー・ジュリーのベビーシッターは続けている。

　ラヴォーンは母親と二人暮らしだ。友人マートル＆アニーがいて、片想い中のジョディも戻ってきた。15歳と言えば青春の入り口。もっとウキウキわくわくする話が出てきていい。しかし、マートル＆アニーは宗教団体に入ってしまい、活動に熱心ですれ違ってばかりだ。かっこよくなってしまったジョディとは、恐れ多くて付き合おうの一言すら口にできない。きゅんきゅん、青春ですな！

　表紙絵からは想像できないが、ラヴォーンの住んでいる地域はスラムである。進学率も低い。幼馴染が揃って同じ学校で卒業式を迎えるのは稀だ。父親も間違いによって撃たれている。地域に残って活性化を目指すと言う方法もあるが、危険な地域でもあり、やはり都会に出て進学し、必要な知識と経験を得なければならない。

　「信じる」という日本語は一つだが、英語ではTRUSTとBELIEVEがある。今回タイトルに使われているのは後者だ。前者は「人を信じる」後者は「人が言う言葉、内容、物事を信じる」という意味である。親友が信じる宗教の総本山はキリストであり、ラヴォーンも真っ向から否定するものではない。しかしその宗教は、自分だけのせいではないのにシングルマザーになったジュリーに優しくないので、友人たちのようにのめりこめないのだ。「結局何を信じるかは自分が決めていくしかない。True Beliver＝真の信者とはそういうものだ」という著者の強いメッセージが感じられる。

　BOOKMARK10号はLGBT特集であり、本作にも関連する話題が登場する。詳細については本編にて確かめられたし。

2001年全米図書賞&2002年マイケル・Ｌ・プリンツオナー賞&2001年度ゴールデン・カイト賞フィクション部門受賞作。

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