映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさんこんばんは。LINEとヤフーで個人情報が流出したそうです。まずいですね。
さて、今日は定番ともいうべき人間の王子様？ならぬ現代っ子と人魚の出会いを描いた映画を紹介します。でもメインはシスターフッドなのですよね。

愛しのアクアマリン
Aquamarine

出演
エマ・ロバーツ

　海辺の町で暮らす少女クレアと親友ヘイリーの前に、ある日、本物の人魚アクアマリンが現われる。父親が決めた結婚から逃げてきたというアクアマリンは、与えられた3日間のうちに愛する人を見つけなければ結婚を受け入れなければならないという。一方、人魚を助ければ願い事が叶う、と聞いたクレアとヘイリーは、アクアマリンの婚約者探しに協力することに。ところが困ったことに、アクアマリンが恋した相手はクレアたち憧れの的、レイモンドだった。

　人魚姫といえば「人魚が助けた王子と恋人同士にならないと泡になってしまう」のはおとぎ話。今回は、もっとハードルが高く、「愛する人探し」から始めなければならない。もちろん相手も自分のことを愛してくれないとダメ。だが、今回ダメな場合でも人魚の命は取られない。取引相手は恐ろしい魔女ではなくパパなので甘い。せいぜいアクアマリンと会えなくなるくらいなので、その辺安心してみていられる。

　人魚はいわゆる世間知らずで、しっぽさえなければ見た目はかわいくてプロポーション抜群の女の子。だからクレアたちがキャーキャー言ってる高校生のライフサーバーも出会ったとたんに恋に落ちる。言動がいろいろと不思議ちゃんだから新鮮だし気になる。彼女のライバルとなる女性も、わかりやすく意地悪。何とか人魚の正体を暴こうとするが失敗という成り行きもお約束。

今回恋愛のメインはクレア＆ヘイリーではなく、人魚姫。まあ、中学生といえば、恋に恋するお年頃。傍観者スタンスで、目下の悩みは二人が離れ離れになることだから、“自分たちの願いを叶えるため”に、アクアマリンの恋愛にも一生懸命になる。応援しているつもりで、手の届かない相手に、安全パイの疑似恋愛をする。しかし、3日間一緒にいてアクアマリンの天真爛漫な人を疑わない性格を知るうちに「彼女と離れたくない」と、“彼女のため” に奔走するようになる。ひと夏の恋愛ムービーだが、シスターフッドを強く意識した作品。

しかし「愛する人」の答えがこうなるとは。LGBTの時代色反映なんだろうか。確かに「愛」ってもっと広い範囲の言葉だよね。



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