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テーマ:お酒大好き(5105)
カテゴリ:日本酒
我が家に来る客人が日本酒好きだというので、何が好きかと聞いたら、久保田の碧寿か十四代だと。
ちょっと生意気な!十四代といってもいろいろあるぜ! 十四代はすぐには手に入らなかったので、近所の地酒屋さんにて久保田・碧寿を購入。希望小売価格4合瓶2247円にて。 酒屋さんのやや皮肉を込めたアドバイスのとおり、良く冷やし準備した。 そう、「日本酒は冷やして飲むもの」が広がったのは、この久保田によるのではないか? それまで居酒屋で「冷や」と言えば、常温で提供されていたものが、 いつの間にか冷や=冷蔵酒となり、「常温」と念のために言わないと通じない。 今の人は、「冷やだから、冷やすのが当然だろう」と言うが、日本酒は料理屋などでは燗して出すのが普通だったから、冷やと言えば「燗をしていない酒」のことだった。 そして、「冷や」はもっぱら酒屋さんの店頭で、夕方から立ち飲みをする人たちが、一升瓶から注がれたコップ酒を旨そうに飲むものだった。 淡麗軽快な酒が、それまでのまったりと重くて甘い酒の世界を一変させ、これらの酒は冷やして飲むと一層ノド越しが良く、従来の日本酒の世界に新しい息吹を吹き込んだのも事実だろう。 ちょうど、ビールの世界で「スーパードライ」がノド越しとキレ感で一世を風靡したのと、タイミングは一致する。 あと、生酒が流行してきたのも、冷蔵酒に拍車をかけたと言えるでしょう。 さて、この碧寿、情報の提供量が極端に少ない。 せっかくの山廃純米大吟醸でありながら、表示上は一切書かれていない。 万寿、千寿、百寿であれば、子供でも「万の方が上だな」と順番付けできるが、 碧寿や紅寿、翠寿となると何のことか普通の人は分からない。 しかもお金を払って買っても分からない。 奥ゆかしいのか、それとも偏屈なのか。 別途調べれば、五百万石を50%まで精米し、日本酒度 +2 、酸度 1.5 、アミノ酸度 1.3 らしいということが分かる。 精米歩合50%は大吟醸規格のギリギリの線。 さて、その客人と飲みましたが、飲み口が優しいながらも、ほんのり旨味も載って、嫌味のない上品な酒です。 山廃というイメージから想像すると、普段飲む山廃とはちょっと違うかな?とも思いますが、それが朝日酒造の造りなのでしょう。 わたし的には、久保田のラインアップの中では一番好きかも。 万寿は高すぎるし(4合瓶3600円台)、2200円近辺の純米吟醸酒だったら世の中わけの分からないお酒も結構あるので、まずまずではないでしょうか。 例の客人も大いに喜んでいたので、それはそれで接待側としても嬉しいものです。 次に来る時は、彼の視野を広げるためのとっておきの酒を用意しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/10/08 10:07:25 AM
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