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テーマ:純米酒が大好き!(87)
カテゴリ:日本酒・山形県
「加藤清正とゆかりのある富士酒造」というのは、代表取締役の加藤有慶さんから直接聞いて初めて知りました。
「自分は末裔だ」と。 加藤清正と言えば「熊本城」のイメージがあるので、みちのく・庄内はあまりにも遠すぎる。 今でも熊本では「清正公さん」と呼ばれていますね。 でも、確かにラベルに家紋が描かれているのです。 「創業1778年 加藤清正公 ゆかりの酒蔵」と。 事実は、清正の息子・忠広の時代に、徳川幕府により鶴岡・酒田藩1万石へ改易させられています。 この頃は「豊臣恩顧の大名」はことごとく改易(左遷)され、事実上の取り潰しの目に遭っていますね。 福島正則もその一人でしょう。 出羽の国で生計を営んでいた清正の末裔が、酒造りをはじたわけです。 鶴岡市の大山は、今でこそ酒造業者は5軒ですが、江戸時代の終わり頃は「みちのくの小灘」と言われ、数十軒の酒蔵が軒を連ねる、灘・伏見に次ぐ名醸地でした。 さて、なぜ私がこの銘柄を注文したかと言うと、北海道・木古内町限定販売の「みそぎの舞」を、この富士酒造が受託製造しているからです。 木古内産の米を使った、町オリジナルの純米酒ですが、これが実は私の好みの酒なので、木古内はめったに行けないから、その記憶をたどりたかった。 出荷数300本の限定品です。 そんなことで、ここ錦糸町の「蔵」で飲みましたが美味かった。 (店のレシートによると、一杯55mlで360円。) ほのかにラ・フランス様のフルーツの香りが漂いますが、鼻を刺激するような強いものではない。 さっぱりとした飲み易い酒と思いきや、しっかりとした旨味がむしろ濃醇にあり、日本酒の存在意義を確実に示している。 したがって、日本酒に馴染みのない人でも飲めるでしょうし、また酒歴を重ねた日本酒好きの方でも満足できる純米大吟醸酒だと思います。 今度は木古内とは別に、鶴岡市大山を訪れたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/12/21 04:22:57 PM
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