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テーマ:純米酒が大好き!(87)
カテゴリ:日本酒・北海道
「北の錦」蔵元・小林酒造は、08年に就任した夕張郡出身の南修司杜氏が、翌年から原料米を100%道産に移行させ、水・米・杜氏と文字通り正真正銘の「道産子地酒」となった。
小林酒造は明治11年創業、北海道で最も古い酒蔵である。 そのため、『北海道でしか醸せない、味わえない酒とは?』という答えを長い間一貫して追及し、北海道産の酒造好適米「吟風」「彗星」を積極的に使用してきた経緯がある。 その努力は03年に全国新酒鑑評会において、「吟風」100%の日本酒で金賞を受賞したことで認知を得ることとなった。 築100年を超えるレンガ造りの蔵は、国の有形登録文化財に指定されている。 東映の大ヒット映画『鉄道員(ぽっぽや)』の撮影ロケ地にも提供された。 今回の酒は札幌に単身赴任する友人が、GWに帰省の折に土産として持参してくれたもの。 「北海道産米の酒を飲め!」と。 使用米は「吟風」100%。 精米歩合は50%。 この米は「大粒で心白が大きいので磨きやすく、麹菌も繁殖しやすい。しかも”味のり”が良いので”味のある酒”が造れる」と「千歳鶴」の蔵元杜氏もコメントしている。 なお、使用酵母は協会9号系で、日本酒度は+3~+5、アルコール分は16-17%となっている。 小林酒造は現在「全量特定名称酒」蔵。普通酒は造っていない。 また、炭による濾過も行なっていないので、艶やかな黄金色をしている。 まず最初に冷や(常温)で飲み、その北海道の広大な風景を彷彿させる爽快感を堪能する。 次に、一度45度超に燗づけし、その後ややおいて40度前後で飲むと、今度は一気に味わい深い米の旨味が口中に広がる。 思わずオジサン同士3名が感動に顔を見合わせてしまった! 飲み易いけれども旨味のある酒。なぜかスケールが大きい印象。 (あとから知ったが、南杜氏曰く「今年は吟風使用の特別純米酒まる田の出来が特に良かった」と語っていた。) 私の中での昨年暮れから今年にかけての「燗酒ベスト3」にランクインしました。 なお、友人が持ってきてくれた「王子サーモン」や、上川郡新得町「共働学舎」製で北海道唯一の白カビタイプチーズ「コバン」との相性も抜群でした。 やはりその土地の物同士は合う! <参考資料> ・AIR DO 機内誌「rapora3月号」 ・小林酒造ホームページ ・Wikipedia「小林酒造」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/05/08 02:48:27 PM
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