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カテゴリ:講演を聞く
第36回仏教講座 平成19年12月9日午後1時~3時 於:廣度寺宝珠殿 仏教講座講師:ひろさちや先生 今回の演題: 宗教とは何か? 入場無料 ------------------------------------- 分別(ぶんべつ)と分別(ふんべつ)。 ごみ等の分別(ぶんべつ)は必要ですが、 分別(ふんべつ)してはいけない。 雑草は山野にあればOKなのに、田畑にあれば作物のじゃまになると分別ばかりしている。 そうですね。無分別で雑草が生い茂る中で育てる自然農法がありますね。 あの自然農法は、宗教心に適った農法なわけだ。雑草の命を活かし、 肥料にしてしまうわけですから。 妙法とは・・・不思議・不可思議のこと。何が本当に正しいのかわからない。 悟りとは・・・解らないことが、「解らないことだと、解る」ことが解ること。 仏教の教えは・・「今を大事に生きる」という教え 思うがままにならないことを、思うようにしようとすると苦しい。 ↓ これでいいと思えばいい。 思うがままにならないことを、これでいいと思えばいい。 これじゃ~進歩がないですよね。 できる範囲で、あきらめないで、工夫すれば、うまくいく場合だってある。 打つ手無限、ときにひらめくこともある。ものしり博士に聞いたっていいわけだ。 病気は治るまで治りません。その間、病人を楽しく生きればいい。 死ぬときは、死ねばいい。誰だって最後は死ぬんだから。 あるがままに受け入れるわけですね。 病気に対しては自然治癒力が働くわけですから治るまで治りませんは真理。 自然治癒力が働きやすくする道理に適った処置方法を知ることですね。 例えば癌などには、体温を35℃36℃台を平均体温、自然治癒力の働く37℃に戻す温泉療法。 血液中のバクテリアの増殖を抑える。穀物菜食にして血液をきれいにする食事療法。 その日、その日を楽しく生きる工夫をすればいい。 同感ですね。 楽しく生きる工夫とは、ちょっと「心が喜ぶこと」を計画してやればいい。 仏教の教えは蓮華の教え(蓮の花のような教え)です。 蓮は泥の中(地獄)から咲き出る。地獄の中から飛び出た教え。出世間の教え。 「この世は苦娑婆だから」との母の口癖は、ばあさんから引き継がれた口癖でした。 子供のころから聞いてましたから、なるほど、そうなんだと私も思っていましたが 苦娑婆脱却の教えが仏教の教えだったわけですね。 では、具体的にどうすればを知りたいですよね。 水面から上に芽を出して蓮の花を咲かせるためには、 蓮も泥の中に根を張って、そのなかから養分を吸収して蓮根に栄養源を貯めこみます。 この苦娑婆の中で、学びながら、花を咲かせる養分をためこんでゆけばいい。 ほんのちょっと「損をする勇気」を持つこと=布施の心 布施の心は、自分自身が楽になれる。 なんだっていいものは、なんだっていい(無分別) いいものはいい。理屈なしに良いものは良い。 それには、良いものが良いとわかる見識眼がいるんだ。 例え話、夫・弟・息子の3人が捕えられ、死刑を宣告されたそうですが、 王様が「そのうち一人助けられるんだが、そなたは誰を助けたいと思うか?」と聞かれたそうだ。 妻の答えは、「弟を助けてください」と言ったそうだ。王様がそれはまたどうしてと聞いたそうだ。 妻は「夫はまた別の人を探すことができる。子供もまた生むこともできる。弟は両親が年老いて、 また生むことができないのでかけがいのないものですので弟を助けてください」と言ったそうです。 それを聞いて王様は、わかったと3人を解放してくれたそうです。 妻は夫・子供からその話を問い詰められたら、いたたまれない場となるでしょう。 王様の問いに、分別して答えたからです。 分別せずに、すべて判断は「王様におまかせします」と申せば良かった。 つい私たちの判断は、その場の損得で判断しようとしますが、 その分別の結果どうなるだろうかを考えた場合、 質問された本人に、お返ししたほうが無難ですよという教えだろうか。 イスラム教は所有は神にある。私たちは使用権しかない。 仏教も同じですとひろさちやさんが言いました。 最後に、この日本の現代の世相は「地獄のようだから宗教心が必要」と言われました。 あなたの周りは地獄ですか。 私が思うのは、心のありようが反映されている生活環境。 心のありようをどう持っていたら良いのか。 心のありよう・判断に迷う人に、教えがあるのでしょうね。 悟っている人は、少ないものです。 わかっちゃいるけど、なかなか実践できない人が多いのだと思います。 いいと思ったことをやり、失敗から学ぶのがこの世のしくみ とはいえ、ある一定の制限時間の中で生きているわけですからね。 蓮華の花を目指しましょうか。 ----------------------------------------------- 前回の講話/生きる一つの要領 次回の講話は、平成20年7月6日(日)午後1時からを予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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